テレ東『警察密着24時』で不適切内容を謝罪 過激テロップ「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」等表現で「名誉を傷つけてしまったことをお詫び」

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2024年05月29日 10:59  ORICON NEWS

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テレビ東京(C)ORICON NewS inc.
 テレビ東京は29日までに公式サイトを更新し、2023年3月28日に報道した『激録・警察密着24時!!』について「不適切な内容」があったとしてお詫びコメントを掲載。動画も添え、同局の島田弘久アナウンサーと末武里佳子アナが直接謝罪した。

【画像】「逆ギレ」「今度は泣き落とし」…過激演出のお詫びコメント

 同番組で『鬼滅の刃』の商品に関する不正競争防止法違反事件を紹介した際、番組では事件で4人が逮捕されたとしたが、その後の捜査で3人は不起訴となった。しかし番組ではそのことに触れておらず、「不起訴の事実に言及することなく放送を行ったことは不適切でした」と謝罪した。

 また、「逆ギレ」「今度は泣き落とし」などのナレーションや、「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」などのテロップについて「配慮を欠き、行き過ぎた演出でした。関係者の皆様の名誉を傷つけてしまったことをお詫びいたします」とした。

 さらに番組内容についても、VTRで登場した会社が『鬼滅の刃』のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していたと放送。しかし放送前の取材時に事実確認をしておらず、放送後に同企業から事実ではないと指摘を受けたと説明。

 強制捜査後も問題の商品が売られ続けていたという放送内容についても異なるとし、「通信販売などを行っていたのはVTRに登場した会社とは異なる第三者でした。それにもかかわらず番組では、あたかもVTRで紹介した会社自身が通信販売を行っていたと不正確な表現をしてしまいました」と説明した。

 また捜査シーンでも「誤解を与える表現がありました」と説明。「VTRには、実際の捜査場面を撮影したものに加え、警察署内での捜査員同士の会話や会議の様子がありましたが、これらはいずれも事後に撮影したものでした。しかしながら、番組では、事後に撮影されたものであることを明示していませんでした。また、すべてが捜査の時系列に沿った一連の撮影であるかのような、誤解を招く構成になっておりました」とした。

 最後に同局は「これらの不適切な表現を通して、視聴者の皆様に誤解を与え、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、そして事実確認に時間を要したことで、関係者の皆様の名誉を深く傷つけたことを、テレビ東京として真摯に受け止め、心からお詫びいたします」と謝罪。「テレビ東京では、視聴者の皆様の信頼を損なうことのないよう、今回の件を踏まえて適正な放送への対策を講じ、再発防止に努めてまいります」と伝えた。

(以下、お詫びコメント全文)
「2023年3月放送『激録・警察密着24時!!』に関するお詫び」

テレビ東京が放送した番組について、関係者の皆様、ならびに視聴者の皆様へのお詫びです。

不定期に放送しています「激録・警察密着24時!!」。昨年3月28日放送の中で「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げましたが、この中で不適切な内容がありました。番組ではこの事件で4人が逮捕されたとお伝えしました。その後の捜査で3人は不起訴になりましたが、不起訴の事実に言及することなく放送を行ったことは不適切でした。

また、「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といった刺激的なナレーションを多用したり、「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」といったテロップを使用したことは、配慮を欠き、行き過ぎた演出でした。関係者の皆様の名誉を傷つけてしまったことをお詫びいたします。

番組では、VTRで登場した会社が、「鬼滅の刃」のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していたと放送しました。しかしながら、この放送に先立つ取材の中でそのような事実があるのかどうかを確認していませんでした。放送後、VTRで登場した会社から「鬼滅の刃」のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していた事実など無いとの指摘を受けました。また、強制捜査後も問題となっている商品が通信販売などでも売られ続けていたとお伝えしましたが、通信販売などを行っていたのはVTRに登場した会社とは異なる第三者でした。それにもかかわらず番組では、あたかもVTRで紹介した会社自身が通信販売を行っていたと不正確な表現をしてしまいました。

捜査シーンにおいても誤解を与える表現がありました。VTRには、実際の捜査場面を撮影したものに加え、警察署内での捜査員同士の会話や会議の様子がありましたが、これらはいずれも事後に撮影したものでした。しかしながら、番組では、事後に撮影されたものであることを明示していませんでした。また、すべてが捜査の時系列に沿った一連の撮影であるかのような、誤解を招く構成になっておりました。

これらの不適切な表現を通して、視聴者の皆様に誤解を与え、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、そして事実確認に時間を要したことで、関係者の皆様の名誉を深く傷つけたことを、テレビ東京として真摯に受け止め、心からお詫びいたします。

テレビ東京では、視聴者の皆様の信頼を損なうことのないよう、今回の件を踏まえて適正な放送への対策を講じ、再発防止に努めてまいります。

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