テレ東「警察密着24時」で不適切内容 「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」など過剰演出も謝罪【全文】

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2024年05月29日 12:04  モデルプレス

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テレビ東京外観 (C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/05/29】テレビ東京が5月28日、公式サイトにて、2023年放送の「激録・警察密着24時!!」で不適切な内容があったことを謝罪した。

【写真】テレ東「警察密着24時」謝罪動画

◆「激録・警察密着24時!!」で不適切内容

同局は「2023年3月放送『激録・警察密着24時!!』に関するお詫び」とし、「昨年3月28日放送の中で『鬼滅の刃』の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げましたが、この中で不適切な内容がありました」と報告。「番組ではこの事件4人が逮捕されたとお伝えしました。その後の捜査で3人は不起訴になりましたが、不起訴の事実に言及することなく放送を行ったことは不適切でした」と謝罪した。

さらに「『逆ギレ』や『今度は泣き落とし』といった刺激的なナレーションを多用したり、『“ニセ鬼滅”組織を一網打尽』といったテロップを使用したことは、配慮を欠き、行き過ぎた演出でした」と番組演出についても言及。「関係者の皆様の名誉を傷つけてしまったことをお詫びいたします」とした。

◆テレビ東京、事実ではない内容・不正確な表現も謝罪

また、「番組では、VTRで登場した会社が、『鬼滅の刃』のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していたと放送しました。しかしながら、この放送に先立つ取材の中でそのような事実があるのかどうかを確認していませんでした」とも伝えた同局。「放送後、VTRで登場した会社から『鬼滅の刃』のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していた事実など無いとの指摘を受けました」と説明した。

その上で「強制捜査後も問題となっている商品が通信販売などでも売られ続けていたとお伝えしましたが、通信販売などを行っていたのはVTRに登場した会社とは異なる第三者でした。それにもかかわらず番組では、あたかもVTRで紹介した会社自身が通信販売を行っていたと不正確な表現をしてしまいました」と重ねて謝罪。

「捜査シーンにおいても誤解を与える表現がありました。VTRには、実際の捜査場面を撮影したものに加え、警察署内での捜査員同士の会話や会議の様子がありましたが、これらはいずれも事後に撮影したものでした。しかしながら、番組では、事後に撮影されたものであることを明示していませんでした。また、すべてが捜査の時系列に沿った一連の撮影であるかのような、誤解を招く構成になっておりました」と続け、「これらの不適切な表現を通して、視聴者の皆様に誤解を与え、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、そして事実確認に時間を要したことで、関係者の皆様の名誉を深く傷つけたことを、テレビ東京として真摯に受け止め、心からお詫びいたします」と伝えた。

◆島田弘久アナ・末武里佳子アナが動画で謝罪

なお同日、同局の公式YouTubeチャンネルも更新。島田弘久アナウンサーと末武里佳子アナウンサーが放送内容を口頭でも説明し、謝罪している。(modelpress編集部)


動画を別画面で再生する


◆公式サイト発表全文

テレビ東京が放送した番組について、関係者の皆様、ならびに視聴者の皆様へのお詫びです。

不定期に放送しています「激録・警察密着24時!!」。昨年3月28日放送の中で「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げましたが、この中で不適切な内容がありました。番組ではこの事件4人が逮捕されたとお伝えしました。その後の捜査で3人は不起訴になりましたが、不起訴の事実に言及することなく放送を行ったことは不適切でした。

また、「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といった刺激的なナレーションを多用したり、「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」といったテロップを使用したことは、配慮を欠き、行き過ぎた演出でした。関係者の皆様の名誉を傷つけてしまったことをお詫びいたします。

番組では、VTRで登場した会社が、「鬼滅の刃」のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していたと放送しました。しかしながら、この放送に先立つ取材の中でそのような事実があるのかどうかを確認していませんでした。放送後、VTRで登場した会社から「鬼滅の刃」のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していた事実など無いとの指摘を受けました。また、強制捜査後も問題となっている商品が通信販売などでも売られ続けていたとお伝えしましたが、通信販売などを行っていたのはVTRに登場した会社とは異なる第三者でした。それにもかかわらず番組では、あたかもVTRで紹介した会社自身が通信販売を行っていたと不正確な表現をしてしまいました。

捜査シーンにおいても誤解を与える表現がありました。VTRには、実際の捜査場面を撮影したものに加え、警察署内での捜査員同士の会話や会議の様子がありましたが、これらはいずれも事後に撮影したものでした。しかしながら、番組では、事後に撮影されたものであることを明示していませんでした。また、すべてが捜査の時系列に沿った一連の撮影であるかのような、誤解を招く構成になっておりました。

これらの不適切な表現を通して、視聴者の皆様に誤解を与え、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、そして事実確認に時間を要したことで、関係者の皆様の名誉を深く傷つけたことを、テレビ東京として真摯に受け止め、心からお詫びいたします。

テレビ東京では、視聴者の皆様の信頼を損なうことのないよう、今回の件を踏まえて適正な放送への対策を講じ、再発防止に努めてまいります。

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