島根県立美術館で展覧会「『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事」が開催、70〜80年代の誌面デザインを展示

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2024年05月29日 12:51  Fashionsnap.com

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新谷雅弘《『ポパイ』表紙レイアウト原稿》2023年(再制作)部分と 『ポパイ』1978年6月10日号表紙 部分

Image by: ©マガジンハウス ®Hearst Holdings
 島根県立美術館が、開館25周年を記念した展覧会「『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事」を開催する。会期は6月28日から9月2日まで。

 新谷雅弘は、1943年島根県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業後、 広告代理店アド・センターに入社。グラフィックデザイナーで絵本作家の堀内誠一の助手として雑誌「アンアン(anan)」の創刊に参加し、170号まで携わった。その後も1976年に創刊した雑誌「ポパイ(POPEYE)」や1980年創刊の「ブルータス(BRUTUS)」、1982年創刊の「オリーブ(Olive)」などでアートディレクターを務め、マガジンハウス社の雑誌の軸となるスタイルを生み出した。
 創刊当初の「アンアン」は「旅」を主なテーマに、ヴィジュアル中心の誌面構成や当時では珍しかった海外ロケを頻繁に行うなど、従来のスタイルにはない斬新な方法で雑誌を製作していた。展覧会では、その後のエディトリアルデザインに多大な影響を与えた堀内誠一のもとで創刊当時から「アンアン」に携わり、後に「ポパイ」のアートディレクターを務めた新谷雅弘の活動を、「雑誌のデザインは編集部を描いた絵」「雑誌のレイアウトに課せられているのは人間くさい部分の表現」など同氏の掲げる独自のデザイン哲学や、1970〜1980年代の紙面デザインと共に紹介する。そのほか、誌面に登場したさまざまなイラストレーター達の仕事や作品を展示する。
 また、同展覧会の開催に合わせて関連イベントを実施。東京・中目黒にあるカセットテープ専門店「waltz」のオーナー 角田太郎をゲスト講師に迎え、1980年代に主流だったカセット文化とサブスク時代の現代におけるカセット文化の違いについてを語るトークショーや、館内にある美術館キネマでの「ポパイ」1978年4月25日号で特集された映画「2001年宇宙の旅」の無料上映会を開催するほか、ミュージアムショップでは同展をまとめた資料集やオリジナルグッズの販売、館内レストラン「RACINE」では1970~1980年代を彷彿とさせるクリームソーダとコーヒーフロートを会期中限定で用意する。

◾️「開館25周年記念『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事」会期:2024年6月28日(金)〜9月2日(月)休館日:火曜日 ※ただし 8月13日(火)は開館会場:島根県立美術館 企画展示室開館時間:10:00 〜日没後 30分 (展示室への入場は日没時刻まで)開館25周年記念『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事
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