【老後】高齢者が住みやすい家の特徴ランキング、1位は? - 2位ワンフロアで生活可能、3位使いやすい動線

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2024年05月29日 16:10  マイナビニュース

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AlbaLinkは5月29日、「高齢者が住みやすい家に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年4月29日〜5月3日、持ち家で暮らす500人(女性317人/男性183人)を対象にインターネットで行われた。

○高齢者が住みやすい家の特徴は?


「高齢者が住みやすい家の特徴」を聞いたところ、1位は「バリアフリー化されている(401人)」で、8割以上の人から票を集めた。2位「ワンフロアで生活可能(199人)」も全体の4割近くの票を集めている。



「バリアフリー化されている」を選んだ人からは、「段差がないか、少ない。手すりがある。玄関は段差が高いと上がりにくいし、降りるときも怖い」(40代 女性)、「段差がなく、階段がカーブになっていて傾斜が緩やかで、手すりもある。トイレや浴室に手すりが付いている」(50代以上 男性)など、段差や階段を気にしている人が目立った。階段がある場合には、「緩やかな階段」「踏板が広い」「手すりが付いている」などの工夫があると安心できる。またお風呂場の床などが滑りにくい素材だと、転倒防止につながる。段差ができやすい玄関についても、「スロープがあるといい」「上がり框(あがりかまち)の段差をできるだけ小さくしたい」などの意見が寄せられた。



2位「ワンフロアで生活可能」を選んだ人からは、「いざとなれば1階部分のみで生活が完結する間取り。1階に「キッチン」「寝られる場所」「トイレ」「お風呂」があれば、上階に上がれなくなっても大丈夫なので」(30代 女性)、「『1階部分で生活が完結できる家』が良いと思います」(50代以上 男性)といった意見があがった。ワンフロアで生活すると階段の上り下りがなくなるため、膝への負担が少なく、階段での転倒事故も防ぐことができる。



3位は「使いやすい動線」で、具体的には「玄関からリビングまで直線移動できる」「水回りがまとまっている」「トイレと寝室が近い」などが挙げられた。生活動線や家事動線が考えられた家だと、移動や家事が楽で、快適に暮らすことができる。高齢になると、夜間にトイレへ行きたくなることも増えるので、寝室とトイレが近いと安心かもしれない。



4位は「高断熱で室温が快適」で、「ヒートショックが起きにくい、冬でも暖かい家」(30代 女性)といった意見が寄せられた。室内の寒暖差で起きるヒートショックは、65歳以上で持病がある人は、とくに警戒すべきだとされている。そのため老後に住む家は、室温を快適に保てる家がいいと考えている人も多数。ヒートショック防止には「浴室暖房」といった住宅設備のほか、「高気密」「高断熱」といった住宅そのものの性能も効果的といえる。



5位は「コンパクトな間取り」で、「部屋はあまり広すぎないほうが良いと思います」(20代 女性)、「広くなくコンパクトにまとまっていれば良い」(40代 男性)とのことだった。コンパクトな間取りには「移動しやすい」「掃除しやすい」といったメリットがある。家や部屋が狭いと認識していれば、物の増やしすぎも予防でき、「動線が物で塞がれて転倒につながる」「災害時に危険」といったことも回避できるかもしれない。



6位は「メンテナンスしやすい」だった。体力がなくなってくると、日々の掃除や庭の手入れがおっくうに。また、無理をして庭木の手入れをしていると、脚立からの転落などの事故につながることも。そのため楽にキレイな環境を維持できるように、メンテナンス性の高さを重視する声が多くなった。また「外壁や内装に汚れにくい素材を使うことで、将来かかるメンテナンス費用を安くしたい」という意見も寄せられた。

7位は「住宅設備が充実している」で、「お風呂と冷暖房はスイッチひとつで完結。キッチンは、ガスが非常時にすぐ消える」(30代 男性)、「設備・水回りは、リノベーションしてあるもの」(50代以上 男性)、「給湯器などの住宅設備が壊れにくい家」(40代 女性)といった声が寄せられた。お風呂やキッチンなどの水回り設備が充実していると、快適に家事ができる。また、高齢になると「うっかり」が増えると考えられるので、コンロの消し忘れを防ぐ自動消火装置などもあると安心かもしれない。



8位は「水回りが広い」だった。お風呂やトイレが広いと、介護が必要になったときに福祉用具を入れやすかったり介助者が入りやすいというメリットがある。「車椅子のままで入れるトイレ」という回答も多かった。



9位は「廊下が広い」で、「車椅子でも移動しやすいように」と答えた人が目立った。誰かに支えてもらいながら歩く場合も、廊下が広いと歩きやすい。ただし廊下を広くとると、部屋が狭くなってしまう可能性もあるため、廊下と部屋のバランスには注意が必要かもしれない。



10位は「エレベーターがついている」。集合住宅で2階以上に住む場合は、エレベーターがあると安心。高齢になってから集合住宅に住み替える場合、エレベーターが「シニアカー」や「車椅子」でも乗り降りしやすい広さかどうかも大切になってくる。

○現在の自宅が高齢者になっても住みやすいと思う人の割合は?


「現在の自宅が高齢者になっても住みやすいと思うか」という質問には、「住みやすい」「まあ住みやすい」と答えた人が合わせて49.6%だった。ほぼ半数の人は、持ち家であっても「終の棲家」とするには不安を感じているとわかる。



「住みやすいと思う」と答えた人からは、「水回りや洗濯などの家事が1階で完結するから」(20代 女性)、「高断熱で段差のない家にしたので、将来も住みやすいと思っています」(30代 女性)、「広い家屋でゆったりと暮らせる。介護が必要になっても介護者に入ってもらいやすい。トイレ・風呂・階段などは手すり付き。庭があるので外構工事をすれば庭で散歩も可能」(40代 女性)、「必要なところには手すりが付いている。段差もあまりないので、足腰が弱くなっても移動しやすいと思う」(50代以上 女性)との声が寄せられた。



「住みやすいだろうな」という予想としての意見だけではなく、「現在、高齢の親が住みやすそうにしている」という声も。また、「老後を見据えてバリアフリー化された家を購入した」という人も複数いた。



一方、「住みにくい」と答えた人からは、「マンションの高層階だから。エレベーターはあるが、例えば災害とか点検中で使用できない場合を考えると、高層階は良くないと思う」(30代 男性)、「田舎にある昔ながらの家で、段差だらけ。また無駄に広く、各部屋まで行くのに歩き回らないといけない」(40代 女性)、「土地が狭いので3階建てで、リビングや水回りが2階にあります。毎日昇降するのは大変ですし、車椅子移動も無理なので不便だと思います」(40代 女性)、「庭に樹木が多く、手入れが大変」(50代以上 女性)といった声が寄せられた。(Yumi's life)

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  • 高齢になると階段の上がり降りが辛くなるし、仮に車椅子になったら上がれない。平屋で廊下が広く段差があまりないのが良さそう。
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