「月50万円」稼ぐ人も…男性と通話するだけで稼げる「テレフォンレディ」の裏側を暴露

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2024年05月29日 16:21  日刊SPA!

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大原智子さん(仮名 30代女性)
 女性が男性を楽しませて報酬を得る仕事は数多あるが、「テレフォンレディ」という仕事はご存じだろうか。自宅にいながら男性と会話をするだけで報酬が得られるということで、最近副業として始める女性が増えてきたと聞く。
 昼は事務の仕事をしながら、スキマ時間にテレフォンレディとして働いている大原智子さん(仮名)に、実際の仕事内容から月収、さらには稼ぎを増やすコツに至るまで、すべてを赤裸々に語ってもらった。

◆始めたきっかけは「働かない彼氏」

 大原さんがこの仕事を始めたのは約6年前。当時、同棲していた元カレが仕事をせず金銭的に苦しい状況だった時にその存在を知ったという。その後、この男性とは別れたのだが、テレフォンレディは今でも続けているそうだ。

「同棲していた元カレがクズ野郎で、自分は働かないくせに、私には『夜の世界とかで働いたらどう?』とか言うんですよ。たしかに、お金は良いかもしれないけど『それはちょっとキツいな』と思っていた時に偶然この仕事を見つけて。別れた今でも収入の足しになっているから、もうヤメられなくなっています。ちなみに私パチンコが趣味なんですけど、大負けした時に『いつもより長めに電話を頑張ろう……』と、パチンコの負けを取り返すために通話を始める日もありますね(笑)」

◆月収50万円稼いでいる人も!

 テレフォンレディの仕事は基本的に電話での会話のみなので、顔を出す必要は一切ナシ。また、自分のスマホを使って会話をするのだが、運営側を経由しての通話なので、自分の電話番号を知られる心配もない。報酬に関しては、通話時間に応じて増える仕組みになっている。

「男性のお客さんが選ぶコースは、主に『ツーショット』と『プロフィール』の2つに分かれています。ツーショットは繋がる女性がランダムなので、会話する相手がどんな人でもいいというお客さん向け。プロフィールは、簡単な自己紹介を見たうえで、好みの女性を選んで会話できるというものです。会話する女性側も、これによって報酬が変わり、ツーショットだと1分の通話で約40円、プロフィールが約50円ですね」

 プロフィールには年齢や職業、既婚or未婚、住んでいる地域などが書いてあり、それを見て男性は相手を選ぶのだが、さらにマニアな人向けに用意されたコースもあるという。

「プロフィールには、変態やイメプレといった特定の嗜好があるお客さん向けのコースもあって、これだとさらに単価が高くて1分80円です。稼ぐことに集中するのならこっちをやりますね」

 自宅でできて個人情報は一切出ないとなれば、風俗やキャバクラよりも気軽にトライできそうだが、そうなってくると気になるのが報酬。はたして、1ヵ月でどの程度の収入を得られるのだろうか?

「私は平均すると月に5万円くらい。やり始めた頃は3万円、1日千円って感じでしたね。でも最近、最高月収を更新して9万3000円稼げました。総通話時間は1567分(約26時間)。でも、トップの人は月に50万円くらい稼いでますよ」

 1567分で9万3,000円になるということは時給にすると約3,500円。東京都のキャバクラの平均時給が3,600円なのを考えると決して悪くないだろう。

「時間に縛られないのが特に助かるんですよ。家に帰ってきてお風呂に入った後、23時から1時間だけとか。あと昼間に“ながら”でできるのも魅力の一つ。ちょっとした家事なら同時にできるので、普通に洗濯物を畳みながらやったりしてますよ(笑)」

◆稼ぐスピードをアップさせるコツ

 電話をしてくる男性は、エロ目的の人から純粋に会話を楽しみたい人など様々で、目的によって通話時間が変わるという。なかには、自分の話を一方的に聞いて欲しいだけの、いわゆる「太客」も存在するそうだ。

「こちらとしては長い時間話していた方が稼げるので、できるだけ“太客”の人と話したいんです。私は今現在、毎週日曜日の夜に掛けてくれる、歴史が大好きな太客の人がいます。大学でちょっとマニアックな歴史を学んだらしく、私が『歴史の話が聞きたいな〜』って言ったら、得意げに延々と1時間くらいしゃべっているので、『うん、うん』と、ずっと相槌を打っています。こういう太客がついてくれると稼ぐスピードがアップしますね」

◆単価よりも通話時間を重視

 また、女性側にはキャッチホン機能があり、会話の途中でも通話を切り替えることができるので、ツーショットとプロフィールを上手に使い分けることが稼ぎを増やすコツだと大原さんは語る。

「ツーショットをやりながら、キャッチでプロフィールが入ったらツーショットの人との会話を切り上げて、プロフィールの人に切り替えます。こっちは単価が高いだけでなく、私としゃべりたくて掛けてきているから通話が長くなる可能性が高いです。逆に、ツーショットで話したがりの人に当たって、『これは長くなるな』と思った場合は、キャッチでプロフィールが入っても話し続けます。単価もそうですが、長く話してくれる人と話せた方が稼げますね」

◆外に出ることを要求するヤバい客

 電話での会話だけとはいえ、時には少々おかしなお客さんに当たることもあるという。何が目的なのかイマイチ理解できないマニアックな行動を求める、こんなお客さんも……。

「少し前に『裸に上着だけ着て外に出て。それでコンビニに行って男の人を誘ってみて』って言われました。もちろん、実際には行きませんよ。運営側から基本的に外ではやらないようにって言われているので。そんな時はYouTubeにコンビニの店内をイメージしたBGMがあるので、それを流してお店にいるフリをしています(笑)」

◆通話のみで男性に夢を売る商売

 大原さんいわく、場合によっては演じることもあるが、大半のお客さんが「ありがとう、楽しかったよ」と、満足して電話を切るそうだ。

 通話だけのやりとりとはいえ「一時の夢を与える」という意味では夜の世界の仕事と同じ。女性側は気軽に始められ、男性側は自分の嗜好に合った女性と繋がれば楽しい時間を過ごせる。まさにウィンウィンなサービスと言えるのではないだろうか。

文/サ行桜井

【サ行桜井】
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。

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