台風の後も梅雨前線は北上せず 6月スタートは上空寒気で大気不安定 寒暖差に注意

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2024年05月29日 16:44  日本気象協会

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日本気象協会

台風の後も梅雨前線は北上せず 6月スタートは上空寒気で大気不安定 寒暖差に注意

台風1号は明日30日から31日にかけて、日本の南の海上を北上する見込み。大東島地方は今夜にかけて、伊豆諸島は31日は荒天に警戒を。台風が去ったあと6月スタートは上空には寒気が流れ込んで、大気の状態が不安定に。その後、梅雨前線の北上はなく梅雨入りは遅れる傾向に。



●台風1号 31日に伊豆諸島に接近 荒天警戒 太平洋側も強まる雨風・高波注意


今日29日午後3時、台風第1号は強い台風ではなくなり、大東島地方から遠ざかりつつあります。ただ、大東島地方は今夜にかけて引き続き、うねりを伴った高波に警戒し、強風にも注意してください。

台風1号は、明日30日から31日にかけて、日本の南の海上を北東へ進む見込みです。
また、明日30日は台風の北上に伴って、四国から関東は太平洋側を中心に夕方以降は雨雲がかかりやすくなるでしょう。

31日は伊豆諸島に接近する見込みです。伊豆諸島では31日はトラックが横転するような非常に強い風が吹き、大雨警報や波浪警報が発表される可能性があります。荒天に警戒し、安全な場所でお過ごしください。
また、台風の外側には明日にかけて次第に前線が発生するでしょう。その雲がかかる東海や関東も31日は朝から本降りの雨となり、局地的に降り方が強まりそうです。沿岸部では風も強まり、高波にも注意が必要でしょう。


●6月スタートの土日は大気不安定 1日〜3日にかけて雷雨に注意


台風が去ったあと、そろそろ梅雨入りがいつになるか、気になる方も多い頃だと思います。
まだ梅雨前線が北上して停滞することはしばらくなく、北から寒気が流れ込みやすくなるでしょう。

6月スタートとなる1日から上空に流れ込む寒気や湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となりそうです。
1日は、関東甲信を中心に局地的に雨が降るでしょう。2日から3日にかけては、さらに不安定となるエリアが広がり、関東甲信や北陸、東北の広い範囲で雨や雷雨となりそうです。

この土日から変わりやすい天気になる所が多くなりますので、空の変化にご注意ください。
また、31日以降、最高気温は25℃以下の続く所がほとんどです。半袖1枚ではひんやりと感じられる所が多くなりそうです。服装選びにも注意しましょう。


●今年の各地の梅雨入りは平年よりも遅い傾向に


梅雨前線の北上はしばらくなさそうです。このため、各地の梅雨入りは平年よりも遅れる傾向となるでしょう。
九州北部から関東、北陸、東北にかけて6月中旬には続々と梅雨入りしそうです。

梅雨前線の影響ではありませんが、梅雨入り前から寒気が流れ込む影響で、雨の降る日は多くなってきます。いざという時のために、大雨の備えは早めに行っておきましょう。


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