「うまずして何が女性」発言即撤回に「なんかガッカリ」な川上陽子外相の“実はすごい経歴”

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2024年05月30日 06:10  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

上川陽子。日本初の女性首相となる日は近い!?

《すぐに発言撤回しちゃうんだ、なんかガッカリ》

 こんな声がSNSで広がったのは上川陽子外務大臣(71)。女性初の首相候補との呼び声も高い彼女が、足をすくわれたのは静岡市で行われた集会でのこと。

「5月18日、女性支持者たちに向けて静岡県知事選の自民党推薦候補者を『この方を私たちが“うまず”して何が女性でしょうか』と応援したんです。この発言が出産と結びつけられて炎上し、上川大臣はすぐに発言を撤回し謝罪しました」(全国紙政治部記者)

「無益な争いをしない」

 この謝罪に対して冒頭のような声がSNSにあがったというわけだ。だが、政治ジャーナリストのひとりは、この謝罪を「上川さんらしい」と評価する。

「もともとこの発言は出産に絡めた意味などなく、立憲民主党の議員や共同通信社がわざわざ『産まず』と表現したことが問題です。普通だったらそこで反論しますが、上川さんは無益な争いをせずに自分の職務を粛々と遂行するタイプ。麻生(太郎)さんに『おばさん』『そんなに美しい方とは言わない』など不愉快な言及をされたときも黙っていました。本当にどうでもいいことだから黙っていただけだと思います(笑)」

 鋼のメンタルを持つ、上川氏の華麗なる経歴をたどってみると─。

「1953年、静岡市で生まれた上川さんは2歳上に兄がいる長女で、父親は日本電信電話公社(現・NTT)職員で、母親も電話交換手の仕事をしていたといいます。カトリックの中高一貫の女子校・私立静岡雙葉中学校に進み、東京大学文科三類に入学。3年生の進学振り分けで教養学部教養学科に進学し、国際関係論を専攻したそうです。外相として諸外国と対等に議論ができると評される上川さんのルーツはこのあたりにあるのかもしれません」(前出・ジャーナリスト、以下同)

ツワモノゆえに多い“敵”

 東大卒業後は三菱総合研究所に入所したものの、当初は事務職に採用されるなど女性ならではの挫折も経験しているという。

「その後、社内試験をクリアし研究職についたといいます。日本銀行職員と結婚し、2女を授かり育児と仕事の両立も果たしています。本人は後にこのときのことを“わりと無理しちゃった”と語っていますが、当時の男社会で大変な思いをしたのでは

 三菱総研を退職した上川氏は、女性として日本人初の偉業を成し遂げている。

「'86年に米ハーバード大学ケネディスクールに留学し、政治行政学の博士号を取得。このときに海外から日本を眺め、改革の必要性を感じ、政治家を志したといいます」

 政治家になってからの実績も語り草に。

「法務大臣時代には麻原彰晃をはじめとした16人の死刑を執行しました。これによって上川さんには生涯、SPがつくそうです。死刑執行時は当時の安倍首相にも相談せずに当日の朝、決意を報告したというのだからその肝の据わり方は大したもの」

 ツワモノゆえ敵も多いという。

「男性議員らは足を引っ張ろうと常に待ち構えていて、今回の発言は格好の攻撃のチャンスだったのでしょう。岸田首相もかばうどころか『誤解を招く発言は控えるべき』なんて言い出す始末でした」

 外野のヤジには動じずに職務を遂行していく上川外相。“この方を首相にうまずして何が女性でしょうか”と言いたい女性は多い?

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