愛子さまが“自由恋愛”の機会を奪われる危険性も…岸田政権が急ぐ皇室典範改正案の「強引な中身」

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2024年05月30日 06:10  web女性自身

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ベンチで、そして芝生の上で、さわやかな陽光を浴び、カップルやグループがほほ笑みながらランチを楽しんでいる――。



5月下旬、そんな光景が見られたのは東京都港区の芝公園だった。芝公園は、愛子さまがお勤めの日本赤十字社(以下、日赤)本社から徒歩5分の距離にある。



「昼休みに、芝公園でランチをとる日赤職員たちも多いのです。現在、愛子さまはお弁当を本社内で召し上がっているそうですが、いずれは気の合った同僚といっしょに芝公園にいらっしゃることもあるかもしれませんね」(皇室担当記者)



愛子さまの同僚たちについて、日赤関係者はこう語っている。



「本社勤務の職員は、男性は基本的にスーツ着用。短髪のさわやかな印象で紳士的な人が多いですね。彼らの共通項は、常に“日赤職員としての誇り”をもって仕事をしているということ。



ただけっしてお堅いだけの職場でもありません。和やかな雰囲気の飲み会や、テニスなどスポーツのサークル活動もあり、部署別対抗戦など職員の交流も盛んです。それも影響してか、若いうちに結婚する職員が多く、職場結婚の話もよく聞きます」



週2〜3日のご出勤になると報じられていた愛子さま。しかしお仕事へのご意欲も高まり、また職場にもなじんでいらっしゃるためか、ほとんど毎日出勤されている。



成年皇族として、日赤職員として充実した日々を送られている愛子さまだが、その未来に影を落とす動きが生じているのだ。



「安定的な皇位継承に向け、衆参両院議長と各党代表者らによる協議が5月17日から始まりました。次世代の皇位継承資格者は悠仁さまお一人になっており、皇族数の確保が大きな課題になっているためです。



《女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する》《旧宮家の男系男子を養子として皇籍に復帰させる》という2案をもとに検討が進められています。額賀福志郎衆院議長は、6月23日の今国会会期末までに意見の取りまとめを目指すと語っていましたが、早くも暗礁に乗り上げつつあるのです」(前出・皇室担当記者)





■同じ家族なのに身分が異なる事態が



愛子さまや佳子さまら、女性皇族方が結婚後も皇族の身分を保持することに関しては、各党でおおむね賛同しているのだが……。



「紛糾しているのは、結婚後の夫や生まれてくる子供の“身分”をどうするべきかという点です。立憲民主党の野田佳彦元首相は、夫と子供にも皇族の身分を付与することを検討するべきと主張しています。



いっぽうで自民党や日本維新の会は、夫や子供に皇族の身分を付与するべきではないとしています。子供を皇族とすることによって将来、“女系天皇”が誕生することを危惧しているのです。



いまも“将来は愛子さまに天皇になっていただきたい”という国民の声は多く、“愛子さまのお子さまを天皇に”という声が多数上がることは想像に難くありません」(前出・皇室担当記者)



だが自民党案の場合、愛子さまが結婚されても、夫や子供は皇族ではなく、その立場の違いゆえに、家庭内で孤立感を覚えられる可能性もあるだろう。



3月の自民党大会で岸田文雄首相は皇位継承策の検討を進める考えを明らかにし、拙速なまでに自民党案をまとめさせてきた。その自民党案の問題点について、神道学者で皇室研究者の高森明勅さんが解説してくれた。



「自民党は、’21年に政府有識者会議が報告書で示した案を、そのまま押し通すつもりのようですが、無理があります。



女性皇族方は、皇室を構成するお立場なので制約があります。これは憲法の第1章に、天皇を日本国および日本国民統合の『象徴』と規定し、国政権能を認めないと定めているからです。



これに対して、一般国民の場合は憲法第3章によって幅広い権利・自由が保障されています。たとえば政治活動の自由がありますから、熱心に特定の政党を応援したり、本人が選挙に立候補したりすることもできます。



しかし社会通念上、夫婦・親子は一体と見られがちなので、女性皇族方の配偶者やお子さまがそうした活動をすれば、それは妻であり母親である女性皇族ご自身の活動、さらに皇室自体の活動と受け止められるのを避けにくい。そうすると、天皇・皇室の政治への関与を禁じた憲法の規定に真正面から抵触するでしょう」



さらに高森さんは、女性皇族の結婚のハードルが大幅に上がる可能性も指摘する。



「たとえばどこに住まれるのか。皇居や赤坂御用地など皇室関係の施設に一般国民が住むことはできません。そうすると、警備はどうするか、といった課題も生じてくるのです。近代化以降、まったく前代未聞の夫婦・親子の身分が違う家庭になる。そうした不透明な将来を選択する国民男性が果たしてどれほどいるでしょうか」



愛子さまは日赤ご入社にあたってのコメントで、ご結婚について次のようにつづられていた。



《一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的ではないかと考えております。両親から具体的なアドバイスを頂いたことは特にございませんが、両親のようにお互いを思いやれる関係性は素敵だなと感じます》



そうした“お互いが笑顔になれるような”理想のお相手に巡り合うための、自由な恋愛の機会の?奪に結びつきかねない要因がもう1つ、自民党案には含まれている。



《旧宮家の男系男子を養子として皇籍に復帰させる》という提案に、ある意図が透けて見えると、宮内庁関係者は語る。



「旧宮家の“男系男子”といっても、国民にとっては親しみのない存在で、受け入れられるかは疑問が残ります。それにもかかわらず自民党が養子案に固執するのは、あるもくろみがあるからでしょう。かねて愛子さまをはじめとする女性皇族と“旧宮家男子”の結婚を実現させようとする声が、保守系の少なからぬ議員から上がっているのです」



安倍晋三元首相は、’17年2月の有識者会議メンバーとの会食の席で、「女性皇族が『旧宮家』の男性と恋に落ちて結婚し、男子が生まれたら万々歳なんですが」と発言したと報じられている。





■皇統の問題を政治的に利用する自民党



「80年近く前に皇室から離れた旧宮家が、国民になじみのない存在だということは、“男系派”の議員たちも認識しています。



しかし、いま国民から絶大な支持を受けている愛子さまが、旧宮家の男系男子と結婚してくだされば、男系での皇位継承が今後も維持され、国民の支持も広げられるという構想なのでしょう」(前出・皇室担当記者)



昨年春には、愛子さまが旧宮家である賀陽家の子息と御所でお会いしたという報道が相次いだ。



「これは自民党内の保守派が流した情報だという見方も強まっています。しかし、今後もこうした情報操作が繰り返され、“愛子さまは旧宮家の男系男子と結婚されるべき”といった意見が強まっていけば、愛子さまに大きな重圧がかかるだけではなく、愛子さまに好意を持つ男性も遠ざけてしまうことになりかねないのです」(前出・宮内庁関係者)



愛子さまの人生にも関わる重大問題を、わずか40日ほどの協議で結論づけようとしている岸田自民党。このままでは皇室典範“改悪”すら引き起こしかねない。



「当初の想定よりも各党の意見の隔たりが大きく、会合を週に1回開催するとしていた方針を転換し、今後は衆参両院議長が、各党・会派から個別に意見を聞いて集約を目指すことになりました。



自民党としては、駆け引きにより、自分たちの案を押し通すことができればよし、もし合意が得られなくても、“抵抗勢力のために皇室の改革が阻まれている”と印象付けることができればそれもまたよし、ということなのです」(前出・皇室担当記者)



この瞬間も揺れ続ける愛子さまの未来。愛子さまは果たして、公園で笑顔を見せ合いながら、食事をともにできるようなお相手に巡り合われることができるのか。

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このニュースに関するつぶやき

  • 憲法には天皇の世襲にしか言及してないのだから男系だの何だのと屁理屈をごねる必要はあるまい。皇族を増やして余計な税金をかけるくらいなら女系を認めるべきだろう。
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