大泉洋、“雨男”返上の晴天に恵まれるも「初日は雨かも…」 菅野美穂・福本莉子らと映画『ディア・ファミリー』名古屋キャンペーン

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2024年05月30日 06:50  ORICON NEWS

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映画『ディア・ファミリー』新幹線で名古屋キャンペンーンに向かう(左から)福本莉子、大泉洋、菅野美穂
 映画『ディア・ファミリー』(6月14日公開)で“家族”を演じた俳優の大泉洋、菅野美穂、福本莉子が29日、同映画の撮影以来、約1年半ぶりにそろって名古屋を訪れた。“最初で最後の家族旅行”をテーマに映画の宣伝活動を行った。

【画像】公開日にちなんだ6.14の背番号が入ったユニフォームで登板した福本莉子

 映画は、愛知でビニール樹脂製品の工場を営む筒井宣政氏(東海メディカルプロダクツ会長)が生み出した、IABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルが誕生するまでの実話を伝えるもの。

 生まれつき心疾患を持っていた幼い娘・佳美に突き付けられた「余命10年」という宣告。どこの医療機関でも治すことができないという現実。そんな絶望の中、「じゃあ俺が作ってやる」と、人工心臓を作ろうと立ち上がる父・宣政役を大泉、母・陽子役を菅野、佳美役を福本が演じる。

■『ディア・ファミリー』仕様の新幹線で移動

 まずは東京駅で3人で新幹線のぞみに乗車。3人が乗ったのは『ディア・ファミリー』仕様となったスペシャルな車両。映画ロゴが入ったヘッドカバーに、足元にはレッドカーペットが敷かれ、特別な新幹線での移動に3人とも感動した様子。「こんな風に特別仕様になっている車両は初めて見た!」「こんなに素敵に装飾してもらったのならお客さんにも見てもらいたい!」と語るなど、家族旅行さながらの盛り上がりのまま名古屋駅へと到着した。

■大泉“雨男”返上「ついに足元が悪くない中でのイベント」

 そのまま3人は300人のファンが待つ名古屋駅前の“JRセントラルタワーズ タワーズガーデン”へと移動。レッドカーペットが敷かれた階段を降り、熱狂するファンに360度囲まれたスペシャルステージに登壇。「名古屋へおかえり〜!」と熱烈歓迎を受けた。

 “JRセントラルタワーズ タワーズガーデン”で映画のイベントが行われるのは史上初となり、その情報を聞いた大泉は「この映画が初なの!?それはさらにうれしいね」と喜びを語っていた。4月24日の家族決起会見、5月13日の完成披露舞台あいさつで大雨を降らせた(?)大泉が「本日はついに足元が悪くない中でのイベントです。昨日は大雨だったけど、私も皆さんのために頑張った! だから初日はきっと雨が降る!」とコメントし、イベントはスタート。

 名古屋の印象を聞かれた3人はそれぞれ「名古屋めしが大好き!(大泉)」「撮影後に旅行で名古屋に来ました。今年の夏も来ようかな(菅野)」「皆さん暖かく迎えてくれてうれしい(福本)」と語った。

 “家族旅行”として3人で過ごす理想のプランを聞かれた大泉は「温泉で一泊とかしたいね。でもそんな質問しても分単位でスケジュールが組まれているから無理でしょ!」とぼやきながらも、「今日のご飯を楽しみにしている」と笑顔を見せていた。

 集まったファンへ向けて3人は、「家族の愛や不可能を可能にする力を感じられる作品。大泉さんの演技に感動させられました」(福本)、「筒井家のみなさんの大切な思い出をお借りするような気持で作品に取り組みました。まるで壁に穴をあけるような力を与えてくれる映画です」(菅野)、「日本中が明るくなるような、新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれるような作品に仕上がっています」(大泉)とそれぞれアピールし、イベントを終えた。

■物語のモデルとなった筒井宣政氏と対談

 その後、3人は大泉演じる坪井宣政のモデルとなった筒井宣政氏と対談。久々の再会を喜び合うも、3人そろって筒井氏と語らうのはこれが初めてとなった。大泉は自身に娘がいることもあり、「最初に(映画化の)話を聞いた時に迷った。でも『私はもう大丈夫だから…』と佳美さんがどうして言うことができたのか知りたかった」と伝えた。

 菅野は「実話だと知れば知るほど衝撃を受けた」、福本は「素直にびっくりした。多くの人を救っているIABPバルーンカテーテルがどうやって生まれたのかを初めて知ることができた」と、それぞれに“実話”であること言うことに驚いたことを話していた。

 完成した映画を既に観ている筒井氏は「すごくよく演じてもらえて、皆さんの深い想いを感じられた。佳美は本当はもっと生きたかったと思う。私は何としても佳美を助けたかった。理屈じゃなくて、まさに映画の中に出てくるように『次は?』とつながっていった」と語った。

 対談中には、佳美さんのお話をされる筒井会長の姿と言葉に菅野が涙する場面も。そんな菅野に対し筒井会長は「菅野さんの『次はどうする?』というシーンは言い方ややさしさがすごく胸に響いた」と感謝の言葉を伝えていた。

■福本莉子が見事ノーバン始球式

 ここで“家族”全員でのキャンペーンは終了。菅野は「新幹線の車両を貸切っての移動は初めてだったし、名古屋駅前でのイベントも初めてでした。こんなことができるんだ、こんな場所でイベントできるんだ、と驚きました」。福本は「食べ物もとってもおいしかったし、忙しかったけど楽しかったです。これから始球式に行って頑張って投げてきます!」(福本)。

 大泉は「3人で一緒に宣政さんと話せたのも初めてだったからいい経験になった。これからまだテレビ出演が続きますし、キャンペーン中には撮影中からずっと行きたいと思っていた佳美さんのお墓参りもかなう」とコメント。この日の天候を心配する声が各方面から上がっていたと言われた大泉は「僕はギリギリ何とかする男! ファンの皆さんを雨の中立たせるなんてことはできない!」と語るも、「今回の快晴で僕の晴れパワーは使い切ったかもしれないから初日は雨かも…」と話していた。

 その後、大泉は前代未聞となるCBC、テレビ愛知、メ〜テレの3局をはしごして生放送の情報番組に出演。“タワーズガーデン”でのイベントに続き、名古屋で初の記録を打ち立てた。

 福本は、バンテリンドームナゴヤへ移動し、自身初となる始球式に挑戦。緊張しながらもマウンドに上がった福本は、ノーバウンドでの投球に成功。「緊張したけれど、無事に届いてうれしい! 大泉さんや菅野さんに始球式の難しさを聞いていましたが、無事に成功したよ! と早く伝えたいです!」と“坪井家家族旅行”の最後の大仕事を笑顔で乗り切った。
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