資生堂のクリエイティブワークを紹介する展覧会 明治初期から2010年代までの商品や広告

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2024年05月30日 17:41  Fashionsnap.com

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pink pop 1968年

Image by: 資生堂ギャラリー
 資生堂ギャラリーが、資生堂のクリエイティブワークを紹介する展覧会「オドル ココロ」を6月8日から8月4日まで開催する。明治初期から2010年代の商品と広告を約300点展示する。

 同展覧会は、資生堂が世に送り出してきたクリエイティブワークの中から、心躍らせるパッケージデザインと広告デザインに焦点を当て、商品の展示や映像、音を通して「オドル ココロ」を複層的に表現する。開発担当者やデザイナーの遊び心とチャレンジ精神が詰まった、200点以上の商品と約70点の広告を集める。
 アフターコロナとなっても先行き不透明な状況が続く一方で、現在を生きる人々のあいだでは、世代やジェンダーを超えて自分が好きなものを自由に取り入れ、自らの気分を上げて楽しむという軽やかな感覚が広まっている。 この時代感覚に呼応し、“ココロがオドル”デザインを資生堂のアーカイブからセレクトした。明るさ、ヴィヴィッドさ、ユーモア、親しみやすさに加え、未来的なイメージの商品や広告を揃える。当時のパッケージとは一線を画すようなデザインから自由で挑戦的な広告表現まで、多彩なバリエーションを揃える。 
 明治初期から2010年代までの時代を8つに区切り、その時代に生まれた商品を時系列で展示。各時代において特に革新的だった商品については、概要や特徴、デザインのコンセプトを現物と併せて紹介し、壁面には商品が生まれた背景を参照できるよう、時代の風俗をまとめた年表を掲出する。ポスターを中心とした広告は、映像インスタレーションで展示する。また、資生堂ギャラリー初の試みとして、商品の開発に携わったクリエイターへのインタビューを、音声ガイドとして用意。肉声を通じて、ものづくりに対する作り手たちの情熱やチャレンジ精神を伝える。
 展示商品は、創業まもなく資生堂がいち早く西洋から取り入れたアール・ヌーボーやアール・デコスタイルの「香油 花椿」や、1950年代の当時珍しかった女性のイラストが描かれた粉白粉、1960年代のベビーブームに合わせたベビー用品、レジャーブームから生まれ太陽をシンボライズした「サンオイル」、1970年代に流行した宇宙服的ファッションに通ずるデザインの「シュラルー」、女子大生ブームやDCブランドが流行した1980年代からはきのこやインク瓶をかたどったミニサイズの「シャワーコロン」などを予定している。

◼️「オドル ココロ ‐資生堂のクリエイティブワーク‐」展 開催要項会期:2024年6月8日(土)〜8月4日(日)会場:資生堂ギャラリー所在地:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階 営業時間:11:00〜19:00 ※日・祝は11:00〜18:00閉館日:毎週月曜 ※月曜が祝祭日に当たる場合も休館入場料:無料
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