『9ボーダー』齋藤潤、“謎の少年”の今後を語る「これからもっと九吾の素の顔が…」

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2024年05月31日 07:00  ORICON NEWS

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金曜ドラマ『9ボーダー』の場面カット(C)TBS
 俳優の川口春奈が主演、木南晴夏、畑芽育が共演する、TBS系金曜ドラマ『9ボーダー』(毎週金曜 後10:00)の第7話(5月31日)の放送を前に、3姉妹の実家おおば湯に訪ねてくる少年・品川九吾を演じる齋藤潤に、撮影現場で起きた初体験エピソードや共演者との話を聞いた。

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 本作は、19歳、29歳、39歳と、いわゆる「大台」を迎える前のラストイヤー=「9ボーダー」真っ只中の3姉妹が、父の突然の失踪を機に一つ屋根の下に集結。「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、モヤモヤや焦りを抱え幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を、完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリーだ。

――九吾は物語中盤からの登場となりますが、3姉妹たちと共演してみていかがでしたか?
すでにみなさんの関係性が完成されている中に自分が入った映像を観ると、「これで大丈夫なのかな?」と少し不安になりました。でも、九吾は3姉妹たちに反感を持っている役柄だったので、いい意味で違和感を持ちながらお芝居ができたと思います。

現場はとても温かい雰囲気です。川口さんはカメラが回ってないとき、ずっと「カワイイね!」「ちゃんと食べてる?」などと言ってくださったりして、すごく可愛がっていただいています。すごくありがたいです。高橋克実さんは休憩時間に、昔の撮影現場のエピソードを教えてくれました。あとは昔の銭湯の値段とかも。いろいろお話も聞いてくださって、本当に“頼れるお父さん”みたいな方です。ほかの方たちにもとても優しく話しかけていただいているので、これから大庭家に馴染んでいけるようがんばって演じていきたいです。

――クランクインのときの心境は?
自分ひとりだけのシーンで、まだ『9ボーダー』に出演しているという感覚はありませんでした。でも、セットでの撮影が始まり、やっとこの作品に関わっているという実感がわきました(笑)。居間のセットはとても広くて撮影のセッティングをしている間も、みなさん居間にいることが多いんです。こだわりのセットだと聞いてはいましたが、誰もがいたくなる居心地の良さというものを僕も感じました。

――九吾を演じるにあたり、共感するところはありますか?
九吾は今までお母さんとおばあちゃんと暮らしてきました。3年前にお母さんが亡くなってからは自分の思いを打ち明けられる人もいなくて、ずっと我慢して生きてきたんです。それに苦労してきたお母さんの思いを無駄にしてしまうと感じて、九吾は「俺はひとりで生きていく!」と決心したように思います。そういうところは男の子だなと思いましたし、九吾の気持ちがよくわかりました。

――今回の現場で何か初体験があったと伺っています。
収録中、初めて笑いのツボというものにハマりました(笑)。大庭家の居間でウメケンこと梅津剣(伊藤俊介)さんの顔を見るたび、笑いがこらえられなくなってしまったんです。5カットぐらいNGを出してしまい、みなさんも「がんばれ!」と応援してくださって。カメラが回るたび、笑ったカットがフラッシュバックするので「やばい、集中しなきゃ!」といったんはリセットするのですが何度も笑ってしまい、同じことを繰り返していました。OKシーンもちょっとニヤリとしていたんじゃないかな、と思います(笑)。これまでほかの作品で笑ってしまうことがあっても、1回ぐらいでリセットできたんですが…。撮影現場で、ここまで笑いをこらえきれなかったのは初めての体験です。

――お芝居に入る前、必ずすることはありますか?
現場に入ってお芝居が始まる前は、事前に考え過ぎないようにして、いったん全部忘れてからお芝居をするようにしています。前日まで台本を読み込み、自分の役はこうなるんだ!ということを体に染み込ませます。でも、それを意識し過ぎると、ほかの作品でもワケがわからなくなってしまうことがありました。そのとき「現場に入ったらリセットしたほうがいいかもしれないね」とプロデューサーさんにアドバイスをいただいたんです。最近はその言葉を思い出しながら演じるようにしています。

――現在、高校生の齋藤さんですが、学業と俳優業を両立させるために工夫していることはありますか?
テスト前はやはり勉強をしないといけないので、そこはがんばるしかないという思いでやっています。普段はどちらかというと仕事に気持ちが向いていることが多いですね(笑)。

――テスト前、撮影現場に勉強道具を持ってきたりするんですか?
それはなくて、現場が終わってから家で勉強をするようにしています。仕事に学業を持ち込みたくないという思いもあって…。

――ちなみに台本を覚えるのと、勉強をするのはどちらが大変ですか?
勉強のほうが大変です(笑)。セリフを覚えるのが大変だと感じることは、ほとんどありません。家のソファで座りながらセリフを覚えることもあって。あとはお風呂とか、夜ベランダに出てひとりつぶやいているときもあります。歩きながら、ひとりでセリフを言っていることも多いですね(笑)。

――撮影前、プロデューサーや監督から何かリクエストはありましたか?
衣装合わせのとき、新井プロデューサーから九吾の設定資料をいただきました。そのときに「嫌な感じのキャラクターにはしたくない」とおっしゃっていたので、意識して九吾の役作りをしています。

――九吾の衣装にもこだわりがあるのでしょうか?
長野に住んでいたという設定で、どちらかといえば都会っ子ではない、というのが九吾の衣装のベースになっています。新井さんもとても悩みながら衣装を選んでいました(笑)。

――この撮影現場で学んだことはありますか?
テンポ感のある会話のシーンが多いので、とても学ばせていただくことが多いです。実際に芝居をしてみると、間の取り方も自分が想像していたものとはまったく違いますし、すごく勉強になります。

――では最後に、今後の見どころを教えてください。
これからもっと九吾の素の顔が観られると思います。自分の思いを吐き出す九吾の表情をぜひ楽しんでいただきたいです。また、七苗さんとコウタロウさんとの関係も展開がありますので、ぜひ期待してください!
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