実家で私は、たまたま遊びに来ていた妹のレイナにズバッと言われました。
レイナは昔から人付き合いが幅広く、見聞も広いほうです。なのでこうして悩みごとを相談すると、忖度なしの意見をくれます。
目の前が真っ暗になります。チノちゃんママ……まさか、ずっとガマンしていたの? 本当は私のことキライだったの?
それを聞いた途端、レイナの眉がぴくりと動きます。
「違う」と言いたかったけれど、そう言いきれない自分がいました。レイナの言葉はたしかに図星なのです。
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最後にレイナは、私を慰めるような声で「あまり追いかけると、余計に嫌われるからやめたほうがいいよ」と、そっと言いました。
私は自分自身の振る舞いから嫌われ、避けられてしまったのかもしれません。おそらくうまく情報を得たい、ゆるくマウントしていい気分になりたい、という「うっすらと汚い感情」が伝わってしまっていたのでしょう。そのうえ執拗にメッセージを送って、返事を要求し続けてばかり……。
相手の気持ちを考えず、自分の気持ちを満たそうとしていただけなのだと、今気づきました。私が愚かだったせいで、チノちゃんママという大切な友人を失ってしまいました。もう昔のように仲良くできることはない。
進む道は完全に別れてしまった。今はなかなか受け入れられないけれど、少しずつ乗り越えていこうと思います。
【後編】へ続く。
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