流行りのシートパック、ケアの頻度は? “シミ予防”につながるスキンケア方法を専門医が解説

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2024年05月31日 09:00  ORICON NEWS

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“シミ予防”につながるスキンケア方法を専門医が解説
 暑さが増して日差しが強くなるこれからの季節、気になるのが紫外線やシミ対策です。近年、美しい素肌を目指す「肌育」が注目を集め、若いうちからのきちんとしたスキンケアが重要視されています。20代からシミ対策を行って「紫外線による影響」と「女性ホルモンによる影響」を最小限にすれば、年齢を重ねてもシミが目立ちにくい美肌を作れます。そこで、シミ予防ができるスキンケア法と間違ったスキンケア法について、共立美容外科の遠山貴之医師に聞きました。

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◆“シミ予防”につながる5つのスキンケア法

 若いうちから紫外線と女性ホルモンに対するケアをしておくことは必要不可欠です。そこでシミ予防につながる5つのスキンケアを紹介します。シミ予防で一番重要なのは紫外線対策ですが、日焼け止めは朝に1回塗っただけでは効果を発揮しません。汗をかいたり顔をこすったりする度に効果が低下するため、3時間おきの塗り直しが必要です。難しい場合は、日焼け止め効果のあるパウダーファンデーションを上から乗せたり、紫外線の影響を受けやすい目元や頬のみ塗り直したりしましょう。

 美容液に配合される美容成分は、化粧水やクリームよりも比較的に濃度が濃く、肌への効果が期待できるため、「美容液をスキンケアに取り入れる」ことも大切。シミ予防にはプラセンタやビタミンC誘導体が配合された美容液がおすすめです。また、「ハンドプレスで丁寧に化粧品を浸透させる」ことで、血行促進効果が高まって美肌を作れます。手の平の温度でじわじわと丁寧に浸透させると、効果が大きく違ってきます。

 さらに、「週1回はシートパックで潤いケア」をしましょう。肌ダメージの回復と予防が期待でき、化粧水では浸透しきれない潤いも補給できます。だだし、必要以上に行うと肌の水分を奪われかねないので、説明に書かれている使用時間は超えないようにしましょう。

 肌は気持ちの部分と深く関係しており、スキンケアをリラックスの時間にするだけでシミ予防のケアにつながります。ローズの香りは女性ホルモンのバランスを整えるといわれているので、気分を上げたいときにおすすめです。

◆「肌育」でシミ改善も…紫外線対策と健康な肌の土台作りが重要

 シミができてしまってからだと、なかなか元に戻すことは難しいです。美容クリニックなどでの施術が一般化する中、近年は「肌育」が注目されいます。

「肌育とは、正しいスキンケア知識を身につけ、肌を健康な状態に整え肌トラブルを予防することを指します。シミは乾燥などさまざまな肌トラブルが原因ともいわれているので、トラブルを予防することでシミができにくくなると言えるでしょう。また、肌のターンオーバーが整えられることで、シミの元となるメラニンが排出されやすい状態を作ることができます」(共立美容外科 遠山貴之さん)

 自宅でのスキンケアだけでなく、美容クリニックではさまざまな施術があります。「肌育」に効果的な施術はあるのでしょうか。

「シミになりにくくするには、やはり紫外線対策と健康な肌の土台作りが重要となります。肌の土台作りをするおすすめ治療として『ジェネオX』があります。『ジェネオX』は、【1】RF(高周波)と電気刺激(ESA)による引き締め、【2】新しい技術による「酸素ピーリング」、【3】美容成分の「超音波導入」の3つのステップからなる複合美容施術です。

 具体的には、肌を引き締めた後に不要な角質や汚れを除去し、再生因子が多く含まれる幹細胞入り美容液を贅沢に浸透させます。そうすることで、健康な肌の土台作りをすることができます。『ジェネオX』は肌への刺激が少なく、痛みやダウンタイムがほとんどないので、初めての方にも受けやすい治療です」(共立美容外科 遠山貴之さん)

◆シミ予防になっていないかも… 実は「間違っているスキンケア法」3つ

 シミ予防のためのスキンケアが、間違っているケースも少なくありません。スキンケアの見直しも大事です。間違ったスキンケアの1つが、「化粧品を頻繁に変える」こと。化粧品による肌の変化を実感するには、最低3ヵ月は必要といわれています。頻繁に化粧品を変えると、肌の変化を実感できずにスキンケアを続けてしまうことになります。

 次に、過度なマッサージやピーリングは、シミの原因になりかねません。肌表面をやさしく流すだけでもマッサージ効果は期待できるので、柔らかいタッチでケアしてください。また、ピーリングのやり過ぎは、メラニン色素が過剰に生成されてシミになるので気をつけてください。

 最後に、化粧水やクリームなど「塗る化粧品にこだわる」のも注意が必要です。メイクや毛穴汚れをしっかり洗い流さないと、高級な化粧品を使用しても効果は半減するだけ。紫外線や女性ホルモンによる肌ダメージを修復するためにも、化粧水やクリーム以上に、クレンジングや洗顔にこだわりましょう。

 また、シミのケアの代表的な施術といえばレーザー治療が頭に浮かびますが、他にはどのような施術があるのでしょうか。

「レーザー治療は少なからず痛みやダウンタイムが伴うことが多いですが、ビタミンC点滴や内服など肌に刺激が少ない治療も多くあります。いずれも大切な肌ですので、自己判断するのではなく医師に適切な治療を相談するのが良いでしょう」(共立美容外科 遠山貴之さん)

 日頃から正しいスキンケアを取り入れて、いくつになっても若々しい肌を手に入れましょう。また、シミができてしまった場合には、専門医に相談してみてください。

共立美容外科 遠山貴之(とおやま たかゆき)さん

日本美容外科学会認定専門医/麻酔科専門医
1997年、順天堂大学医学部卒業。1997年、順天堂大学医学部付属病院・麻酔科に入局。2006年、共立美容外科・歯科に入局。2020年、共立美容グループ・総括副院長に就任。

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