“みんなから好かれる人”がやっている「美味しそうに食べる」の大きな意味

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2024年05月31日 09:11  日刊SPA!

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筆者・倉科典仁
―[モテるデブには理由がある]―
 こんにちは、「心もカラダもビッグサイズな男たち」のためのファッション&ライフスタイル情報を配信するWebマガジン「Mr.Babe」編集長の倉科典仁です。

◆「美味しそうに食べる」は、まわりの人を幸せにする

 テレビで人気なのは、やはり「食」をテーマにしたものと言ってよいでしょう。王道のグルメや大食い企画はもちろん、「オモウマい店」「タクシードライバーさん 一番うまい店に連れてって!」など、少しヒネリを効かせた番組にも胃袋を刺激されます。

 そんななかで、私が個人的に好きなのは「孤独のグルメ」です。松重豊さんが演じる主人公・井之頭五郎が仕事の合間にふらりと立ち寄ったお店で食事をするグルメドキュメンタリードラマ。というか、食べている最中の“心の声”が(ナレーションで)聞こえてくるという非常にシンプルな構成なのですが、なぜかこれに見入ってしまうわけです。

 松重豊さんは決してぽっちゃり体型ではありませんが、どの回を見てもとても美味しそうに食べるので、こちらもついつい「この店行ってみようかな!」という気分にさせられてしまいます。

 食べ物を「美味しそうに食べる」のは、自分だけではなく、まわりにも良い影響を与え、幸せな気分にさせます。これは、もはや素晴らしい才能のひとつなのではないでしょうか。

 私のまわりのぽっちゃり男性は美味しそうに食べる方が多く、美味しそうに食べる「職人」だったりします(ご本人曰く「だって本当に何を食べても美味しいし、意識しているわけではない」とのことですが)。

 その結果、恋愛や結婚につながることもあるのです。

 私がこれまで取材してきた“ぽっちゃり男性とお付き合いをしている女性”からは、「いつも私の作った料理を美味しそうに食べてくれるのが嬉しくて可愛くてたまりません」的なコメントがたびたび出てきました。もちろん、それだけで恋愛や結婚に発展したわけではないでしょうけど、「美味しそうに食べる」が女性に好印象を与えていることは確かだと思います。

◆美味しそうに食べられる人は…

 さて、最後はすこし自分の話で恐縮なのですが……以前あるレストランで食事をしていたとき、たまたまそのお店で「美味しい顔グランプリ」的なイベント(正式なタイトルは忘れてしまいましたが……)をやっているとのことで、食べている様子を写真に撮ってもらったことがあります。

 そして、多数のエントリー者がいたにもかかわらず、見事グランプリに輝きました。私自身はそのために演技をしたわけでもなく、本当にとても美味しかったので、ただ美味しく料理をいただいていただけなのですが……。以降、自称「美フードファイター」を名乗っております。

 ともあれ、「美味しそうに食べる」ということは、食べることの喜びはもちろん、食材や生産者さん、料理人さんへの感謝やリスペクトを表現すること。

 そういう人は、みんなから好かれます。「たくさん食べる」ということには限界がありますが、「美味しそうに食べる」ということならば、だれでも「美フードファイター」になれるチャンスがあります。これは日本のみならず、言葉の壁を超えて世界に通用する技かもしれませんよ。

 もしもこの記事を読んでいるギョーカイ関係者の方がいらっしゃったら、「美味しそうに食べる」ことで、どれだけ審査員のお腹を“グゥ〜”と鳴らすことができるのかを競う企画をぜひやっていただきたいですね。

<文/倉科典仁>

―[モテるデブには理由がある]―

【倉科典仁】
渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。現在はWebマガジン『Mr.Babe』でデブに特化したファッション&ライフスタイル情報を発信中。また、デブ限定の会員制オンラインサロン「Mr.Babe BIG MAN’s LABO」、大きいサイズのファッション通販サイト「Mr.Babe STORE」を開設。大きな男たちだけで日本の経済を向上させるべく奮闘中。X(旧Twitter):@nori09140914

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