イ・ジフン、日本で初めての舞台挨拶「SABU監督が自分を信じてくれた」『アンダー・ユア・ベッド』

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2024年06月01日 19:31  cinemacafe.net

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『アンダー・ユア・ベッド』公開初日舞台挨拶©2023
「呪怨」「殺人鬼を飼う女」などで知られる大石圭の原作小説を、韓国の人気俳優イ・ジフンを主演に迎えてSABU監督が映画化した『アンダー・ユア・ベッド』。5月31日(金)初日舞台挨拶に、公開に合わせて来日したイ・ジフンと、本作が韓国デビュー作となるSABU監督、さらに本作のプロデューサー兼通訳を務めるイ・ウンギョンが登壇した。

日本で初めての舞台挨拶に挑むイ・ジフンは、当初、緊張のあまり強張った様子だったが、温かい大きな拍手とファンの黄色い歓声に迎えられると、大勢埋まった客席を見渡し「初めまして、私はイ・ジフンです」と日本語で挨拶。続けて、「すごく緊張もしているんですが嬉しいです。ありがとうございます」とニッコリと笑顔。SABU監督も久しぶりの舞台挨拶となった。

日本で公開を迎えた気持ちを聞かれると、イ・ジフンは「映画館の前のポスターを見たときに夢のような気持ちでした。自分が芝居をしてテレビに出ているのはよく見ていますが、異国の日本で自分の顔のポスターがあって、それを見てお客さんが見に来てくれたのが嬉しい」と喜びを語る。

SABU監督も「まさか日本で公開されることはないと思っていたのでびっくりしています」と明かした。

プロデューサーのイ・ウンギョンは「小説はもともと読んでいて、10年ほど前から構想はありました。センシティブなテーマなので、違う角度からできればと、一昨年に実現することに。SABU監督とは一度お会いしたことがあり、監督なら韓国スタッフともうまくできそうだと思い、お願いしました」と製作の経緯を明かす。

日本人監督と初めてタッグを組んだイ・ジフンは、SABU監督の印象を聞かれると「I LOVE YOU」と微笑んだ。「お父さんのように思っています。とても温かい方なんですよ。現場では監督が自分を信じてくれたので自分も監督を信じて取り組みました」と監督の印象を語る。

また、イ・ジフンがSABU監督に手袋をプレゼントしたエピソードも。「一緒にお仕事をした監督にプレゼントを贈ったのは初めて。ソウルでの撮影で寒そうに見えたので」とイ・ジフン。SABU監督が「大事にしています」と言うと、「本当ですか? ありがとうございます」と笑みを浮かべた。

さらにSABU監督は「絵作りにこだわりました。今回スタンダードサイズ(縦横比3:4)の画角で、カメラを固定した映像を中心に撮影しました。日本的な余白が好きなので、上に余白のある構図や無音を意識しました」と本作ならではの映像をアピール。

再びSABU監督の作品に出演したいかと問われたイ・ジフンは「ぜひ出演したいです。次はどんな作品を準備しているのかと監督に伺っています。監督がそれを覚えていてくれて、小さな役でも出演できれば」と答えた。共演してみたい日本の役者に、映画『アンダー・ユア・ベッド』日本版の主演の高良健吾、小さいころから好きだったという「ごくせん」の松本潤、そして昔からファンだったというオダギリジョーを挙げた。

最後にSABU監督は、「決して孤独じゃない、どこかで誰かが聞いてくれている。『助けて』と言える優しい世の中になればいいなという思いを込めて作った作品です」と作品への思いを語る。

イ・ジフンは「私も『一人じゃない』というメッセージにエネルギーを受けた」と述べ、イ・ジフンは「今日は会場の一人一人の顔を見たいと思って参加しました。ぜひこの作品を宣伝してください」と締め括り、イ・ジフンの希望で会場の観客とともに写真撮影。その後、イ・ジフンとSABU監督によるサイン会が実施され、イ・ジフンは日本のファンの歓迎に目頭が熱くなる場面も見られていた。

『アンダー・ユア・ベッド』は全国にて公開中。





(シネマカフェ編集部)
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