吉沢亮主演、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』公開日&第26回上海国際映画祭コンペ出品決定

0

2024年06月02日 10:26  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』第26回上海国際映画祭コンペティション部門正式出品&ワールドプレミア決定(C)五十嵐大/幻冬舎 (C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会 
 俳優の吉沢亮が主演を務める呉美保監督9年ぶりの長編作品『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、9月20日より東京・新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開されることが決定した。撮影場所ともなった、原作者・五十嵐大氏の出身地、宮城県では9月13日より先行上映される。さらに、6月14日〜23日、中国・上海で開催される「第26回上海国際映画祭」コンペティション部門へ正式出品、ワールドプレミアの場となることが決定した。

【画像】映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』場面写真

 本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐氏による自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)が原作。脚本は、『ゴールド・ボーイ』(2024年)、『正欲』 (23年)等を手がける港岳彦氏。

 吉沢が、耳のきこえない両親の元で育ち、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来する主人公・五十嵐大を演じる。ろう者の両親、母・明子役に忍足亜希子、父・陽介役に今井彰人、ろう者俳優として活躍する2人が起用されている。

 ワールドプレミアとなる「第26回上海国際映画祭」は、1993年に始まり、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭。日本映画が多く選出される映画祭としても知られ、日本特集や特別上映会などが人気を博している。今年は、今月14日〜23日に開催され、本作のワールドプレミアは21日に決定している(英題『Living in Two Worlds』)。

 コンペティション部門の最高賞となる金爵賞(きんしゃくしょう)の発表は、22日に予定。審査員長を務めるのは、「第76回カンヌ国際映画祭」にて『ポトフ 美食家と料理人』で最優秀監督賞を受賞したトラン・アン・ユン。また呉監督が、現地入りし、21日に開催されるワールドプレミアで舞台あいさつを行うほか、レッドカーペットにも登場する予定。

■監督:呉美保のコメント

 この映画のワールドプレミアが上海国際映画祭コンペティション部門だなんて、これほどしあわせな幕開けがあるでしょうか。日本の片隅で人知れずもがきながら生きる男の子のささやかな心の機微を、アジアの、世界の、みなさまがどう受け取ってくださるのか、その反応をこの肌で感じに、さらには選ばれし新しい映画たちにも出会いに、いざ上海、行ってきます!

■上海国際映画祭プログラミング・ディレクター:徐昊辰(じょこうしん)のコメント

 きこえる世界、きこえない世界、そして、そこに生きている1人のコーダ。呉美保監督は、優しい視線で彼の揺れ動く心の成長を静かに見守っている。"ふたつ"の世界は、"ひとつ"になった時、きっと一番幸せに違いない。こんな素敵な作品を上海国際映画祭でワールドプレミアができるとは、最高にうれしい!
    ニュース設定