帰りの車の中、微妙な空気が流れました。半年間一度も知らされることがなかった自分たちの存在について、私と夫は考え込んでしまうのでした。私の頭の中にはグルグル金額が回ります。
普通のお祝いであれば喜んで出すのですが、「入籍も知らせてくれなかった人に、20万近くも出さないといけないの?」そんな風に考えてしまうのです。
半年間も入籍したことを知らされなかったというガッカリした気持ちと、せっかくのお祝いなんだから、そんな小さなことを言っちゃダメという気持ちが混在していました。モヤモヤした気持ちを抱えたまま、私はこのことを妹のミナに相談することにしたのです。
義姉の結婚祝いもご祝儀も、お祝いごとなのでケチらず出すつもりです。つもりなのですが、なんだか素直にお祝いできない自分がいました。
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このことを妹のミナに相談すると、ミナはあっけらかんと「いいんじゃない?」と言い放ったのです。その真意は「気楽な関係が築けるから」というものでした。
【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・〆川ズン子 編集・みやび