晴れ舞台であるはずの結婚式が「最悪の日」になってしまうことも…(※画像はイメージです)6月はジューンブライド。そこで日刊SPA!では反響の大きかった記事の中から厳選した、とんでも結婚式ベスト3を発表。結婚をめぐり巻き起こった驚きのエピソード第2位の記事はこちら!(集計期間2018年1月〜2023年12月まで 初公開2019年11月9日 記事は取材時の状況) * * *
結婚式・披露宴といえば招待客のバランスに頭を悩ませる人も多い。新郎・新婦間で人数やつり合いが取れないことを気にしてしまい、どうにか増やしたり削ったりして調整することもあるだろう。しかし、最近では「代理出席」のアルバイトや、「レンタル家族」といったサービスも登場し、周囲にバレることなく希望の“列席者”を雇うことまでできてしまうのだという。
当然これらは「周囲にバレることなく」任務を全うするのが大前提。しかし、theNIMITZというバンドで活動するKIYONOさん(@kiyono0108)が参加した結婚式では、そのサクラがとんでもない大失態を犯したことで結婚式が台無しになってしまったという……。
◆サクラのバイトで結婚式に参加したら新郎の父もサクラだった!
Twitter上で「全く縁もゆかりもない人の結婚式にサクラのバイトに行って、新郎のお父さんがベロベロに酔っ払って式が台無しになったのにも関わらず、そのお父さんすらサクラだった衝撃半端ない」とつぶやいたKIYONOさん。いったい、どういうことなのか……今回は、その顛末について直撃した。
KIYONOさんは飲み会やイベントを開いている知り合いから頼まれ、人数合わせのために「結婚式のサクラのバイト」を経験したという。
「4時間くらいで1万2000円もらえるバイトでした。親族の席でとりあえず座っていてくれと言われ、ひたすらボーッとしていましたね」(KIYONOさん、以下同)
しかし、ほどなくして新郎の父も自分と同じ立場の、「雇われたサクラのアルバイト」であることに気づいてしまった。通常、自分以外には絶対にサクラだということがバレてはいけない立場だが、なぜ新郎のお父さんがサクラだと気づいたのだろうか?
「実は、事前に複数のサクラがいるとは言われていました(笑)。新郎の本当のお父さんや親族はあまり表に出てこれるような人じゃないということを聞いていたからですね。仕事内容はわかりませんが……」
◆“絵に描いたような結婚式”のはずが妙な雰囲気
結婚式・披露宴自体は比較的、「絵に描いたような結婚式だった」という。式場もすごく良かった。しかし、どこか異様な雰囲気が漂っていたという。
「なんというか……とにかくアットホームではなかった、ですね。妙にピリピリしていたように感じました。新婦さんもビビっているような印象でしたね」
どのような複雑な事情があったのかはわからないが、立派な式場にサクラの家族で見かけだけは「絵に描いたような結婚式」に仕立て上げようとしたに違いない。しかし、新郎新婦の願いは「新郎のお父さん役」によって台無しにされてしまう。
◆サクラのお父さんが暴れ出した!
KIYONOさんによると、突然サクラの新郎父が暴れ出したのだという。
「なんとなく最初からお酒が強そうな人には見えませんでした。第一印象は、痩せ型で白髪のいかにもおじいちゃん? な感じでした。新郎新婦は30〜40代くらいの方だったので、多少は違和感はありましたね。とはいえ、言われなきゃ他人と気づかなかったかもしれません」
その配役にも無理があったのか、あるいは酒が弱い人を選んでしまった人選ミスだったのか、悲劇は起きてしまう。
「新郎父役の方がお酒をどのタイミングで飲んだかはわかりかねますが、デカい声で自分がサクラであることをバラした挙げ句、『お前らはすぐ別れるんだよ!』と叫んだりしていました」
その後の新郎新婦の心中はお察しのとおりだ。当然、式は台無しに……。実際の親族が酔っぱらったのだとしたらまだ笑える思い出になったかもしれないが、お金を払ってまで雇ったサクラが結婚式をぶち壊すなんて前代未聞でしかない。万が一今後そういったサービスを利用する場合には、派遣される人物に問題ないかをチェックした方がよさそうだ……。<取材・文/松本果歩>
【松本果歩】
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA