65歳で、年金をもらって働いてます。いくらまでなら税金がかからないですか?

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2024年06月02日 20:31  All About

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、編集部が設定した年金と税金のケーススタディについて専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。

今回は、編集部が設定した年金と税金のケーススタディについて専門家が回答します。

Q:年金をもらって働いてます。いくらまでなら所得税がかからないですか?

●今回は編集部が設定した以下のケースに専門家が回答します。

「65歳で年金をもらってパートで働いている。パート年収は、いくらまでなら所得税がかからないのか?」

A:老齢基礎年金と老齢厚生年金はあわせて年110万円以下、パート収入が年103万円以下であれば、所得税はかからないでしょう

まず所得税がかからない年金額についてですが、65歳以上であれば、老齢基礎年金・老齢厚生年金には110万円の公的年金等控除があります。年金額があわせて110万円以下までなら所得税はかかりません。

パート収入の所得税については、103万円(基礎控除48万円+給与所得控除55万円)以下であれば、税金はかかりません。

どちらかの収入が、この金額を超えているのであれば、年金とパート収入を合算した上で、適用される所得控除を引き、税率をかけて所得税を計算することになります。その結果、所得税がかかることもあるでしょう。

ちなみに、遺族基礎年金・遺族厚生年金、障害基礎年金・障害厚生年金をもらっている場合は、金額にかかわらず、所得税はかかりません。その場合は、パート収入だけで所得税がかかるかを判断します。

文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)

銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
(文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士))

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