10年間、手入れも何もしてもらえなかった保護犬をトリミングする様子が、YouTubeチャンネル「DOGサロンpalm」に投稿されました。動画は記事執筆時点で23万回以上再生され、コメント欄には「幸せになれ絶対に」「すんごくかわいくなったね!」「トリミングも気持ち良いと気付いて欲しい」といった声が寄せられています。
●ボロボロだったトイプーの「ビート」くん
動画を投稿したのは、埼玉県春日部市にある「DOGサロンpalm」さん。こちらのトリミングサロンでは、かみ癖のある子やシャンプーが苦手で暴れてしまう子も受け付けており、以前はかみグセがあるボサボサなワンコをトリミングする様子が話題となりました。
今回の動画に登場するのは、トイプードルの男の子「ビート」くん(10歳)。現在、特定非営利活動法人「アグリドッグレスキュー」で保護されているワンちゃんです。ビートくんは、元の飼い主さんからネグレクトを受けていた過去を持ち、狭いゲージの中だけで10年も過ごしていたそうです。ちなみに元の飼い主さんがケージから出さなかった理由は、なんとトイレを失敗したことがきっかけとのこと……。詳しい保護の経緯は、アグリドッグレスキューの代表・千エ乙ママのブログ「千代エル乙女の日常日記&アグリドッグレスキュー」で紹介されています。
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保護された当時、トリミングはもちろん、お風呂にも入れてもらえていなかったビートくんは、汚くてボロボロの状態。人を怖がる様子でかみつくため、最初は麻酔をかけて毛をそり、ツルツルにしたそうです。その後2回トリミングを受けたものの、かんでしまったために断られたとのこと。少し前から抗精神薬を飲みはじめ、だいぶ落ち着いてきたそうですが、無事トリミングさせてくれるのでしょうか?
●人を怖がりかみついてしまうビートくんが……
千エ乙ママさんが「念のために」と持ってきたグルーミングマスクを付けずに、早速シャンプーを始めるトリマーさん。ビートくんはとてもおとなしく、うなったりかみついたりする様子はありません。顔まわりを洗ってもヘッチャラな様子でお利口さんです!
タオルドライも難なくこなし、もう大丈夫かと思いきや……ブラッシングとドライヤーに取り掛かった際、少し痛かったのか「キャンッ!」と鳴き、トリマーさんの手に口を寄せました。ぷるぷると震える姿からは、ただただ不安で怖いという気持ちが伝わってきます。もしかして、ブラッシングに何か嫌な思い出でもあるのでしょうか?
すぐに落ち着きを取り戻したビートくんは、以降一度も鳴くことなくブラッシングを受けます。さらに、爪切りやバリカンでのカットでもおとなしくしていました。そして、1番不安な顔まわりのカットも問題なくクリア。とってもかわいくなりました! ビフォーのときは不安なのかへっぴり腰だったビートくんですが、アフターでは警戒心が少し和らいだように見えます。
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また預かるときに、パニックになるとワンコをかむことがあると聞かされていましたが、トリミング後トリマーさんのワンコが近づいても気にしていませんでした。きっと人ともワンコとも、どう接していいか分からないだけなんだよね……。
ビートくんはトリミングの回数を重ねるごとに、覚えてかみつくこともあったそうですが、palmでは2回目も大歓迎とのこと。いつかビートくんにとってトリミングサロンが嫌なことをされる場所ではなく、気持ちよくてキレイにしてくれる場所になるといいですね。
コメント欄には「すんごく可愛くなったね!」「いい人間に会えてよかったねと泣きそうでした」「もう大丈夫だからね 幸せになるんだよ」「ビートくんがこれからの犬生幸せになれますように!」といった感動の声が寄せられました。いろいろな事情があるワンコたちのトリミングの様子は、YouTubeチャンネル「DOGサロンpalm」、Instagram(@mugitrimming)、X(Twitter/@dog_salon_palm)にて公開しています。
画像提供:「DOGサロンpalm」さん
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