FANTASTICS木村慧人、本格ラブシーン初挑戦で参考にした作品とは 役に引きずられた撮影期間「感情ぐちゃぐちゃでした」【「さっちゃん、僕は。」インタビュー前編】

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2024年06月03日 07:04  モデルプレス

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モデルプレスのインタビューに応じた木村慧人(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/06/03】FANTASTICSの木村慧人(きむら・けいと/24)が、6月11日より放送スタートするTBSドラマストリーム「さっちゃん、僕は。」(毎週火曜よる11時56分〜※一部地域をのぞく。放送時間は変更になる場合あり/Netflixにて6月4日より先行配信)にて、テレビドラマ単独初主演を務める。過激なラブストーリーかつ、恋人がいながら別の女性と関係を持ってしまうという難役――弾ける笑顔の印象が強い木村だが、撮影期間中は役に引きずられ普段より笑えない時もあったという。それでもただ全力で向き合い続けた彼の覚悟に迫った。【前編】

【写真】FANTASTICS木村慧人、初挑戦の大胆シーン

◆木村慧人主演「さっちゃん、僕は。」

過激な内容で話題となった朝賀庵による同名漫画(朝賀庵/集英社ジャンプコミックス刊)を実写化した本作。大学進学のために地方から上京した主人公・片桐京介(木村)は、地元に残った“さっちゃん”こと早智(中山ひなの)と遠距離恋愛中。だが、ひょんなことがきっかけで知り合ったアパートの隣に住む人妻・紫乃(石川恋)と肉体関係を持ってしまう。本当の愛がわからない京介が選ぶのは地元の彼女か、都会の人妻か。不倫で始まる、破滅的な恋の行方を描く純愛と破滅のラブストーリーだ。

◆木村慧人、京介は「すごく挑戦的な役」

木村は京介役が決まった時の心境を「とても嬉しかったのと同時に、原作を読ませていただいてすごく挑戦的な役だなと感じました。京介くんは共感されにくい部分も多いと思うんですけど、少しでも共感してもらえるように、せっかくチャレンジするなら自分なりに色々考えて演じたいなと思いました」と振り返る。

彼なりに京介という人間の分析を重ね、魅力を見つけていった。「京介くんは人のことを愛せなくても1番真っ直ぐな人なのかなと思いました。周りの環境で変わっていきますし、さっちゃんと出会ってストーリーが進んでいく中で、自分なりに考えて『人を好きになるってこういうことなんだ』とわかっていくので、その真っ直ぐさが京介くんの魅力だと思います」

木村自身とは真逆だという京介に、共感したシーンはあったのか。「周りに流されやすいというのは共感できたかなと思います。僕は自分の中でちゃんと芯を持ってやっているんですけど、たまに誰かに何か言われたときに『そうですよね』と流されてしまうこともあるので。あと基本的に京介くんは優しい人たらしなので、そういうところもちょっとだけ共感したかもしれないです(笑)。僕もみんなに優しくしちゃうので…(笑)」

◆「感情がぐちゃぐちゃでした」演じるうえでの苦労

共感されにくいキャラクターだからこそ、役作りも困難を極めた。「一度のトラウマでこんなにも破滅の道へ進んでしまうのかと思いました。紫乃さんと自分が踏み入れたことのないところに踏み込んでしまって、そこから始まるストーリーも演じていて辛かったです。さっちゃんのことが好きなのは当然なんですけど、紫乃さんのことも好きなのかなって演じているうちにわからなくなってきて。さっちゃんにも紫乃さんにも申し訳なくて、感情がぐちゃぐちゃでした」

普段は明るい笑顔で多くのファンにエネルギーを与えている木村だが、その魅力的な笑顔は京介を演じるうえでは封印した。「普段が陽なのですぐ笑っちゃうんです。1番難しかったのが、京介くんがさっちゃんに対して愛が芽生えて笑顔になるシーン。そこはいつもの僕が出すぎて『京ちゃん笑いすぎてるね』って言われました。どれぐらい笑っていいのかわかんなくて」

「京介くんは目が死んでいるというか、目に光が宿ってないというのはすごく意識しました。本当に無になるようなイメージです」とも語る。「役作りしすぎてもナチュラル感がなくなってしまうと監督から言われたので、若干京介くん要素を入れるぐらいに抑えました。それから喋り方のトーンも少し変えています。普段人と話すときはギアが上がるんですが、いつもよりもっと低くて冷静な感じです」

◆木村慧人、京介に引きずられた撮影期間

撮影から離れていても、役に引きずられているという自覚があったという。「引きずられていましたね。普段より笑えない時がありました。無意識なんですけど、僕は笑っているつもりでもクールに見えていたりするので『あ、そんな引っ張られてるんだ』って気付きました。最近メンバーから『なんか笑顔がセクシーでぬるっとしてる』『大人になっちゃった』とも言われました(笑)」

撮影期間はFANTASTICSのアリーナツアー真っ只中だった。京介は光が無い目である一方で、FANTASTICSのパフォーマーとしてステージに立つときはキラキラと輝いていなければならない。

「ダンスと演技は僕の中で全然違うものなので、ライブでその切り替えはできました。でもリハーサルとかプライベートでは喋っていてもクールになっていたらしく、周りに『役から抜けてないよ』と言われることもありました。京介と本気で向き合っていたからだと思います」

◆木村慧人、ラブシーンで参考にした作品は?

同作で木村は本格ラブシーンに初挑戦。衝撃的な展開が続くストーリーの冒頭から大胆な場面を迎え、「もうページ開けた瞬間、おお…!ってなりました(笑)。そういったシーンがあることは認識していましたが、まさか一発目から来るとは」と驚いたそう。

「やるからには原作に忠実にやりたいと思っていたので、周りの演者の方やスタッフさんとみんなで話し合って『なんでもやります』という感じで挑みました。今までそういうシーンの経験がなかったので、どうすれば綺麗に映るんだろう、相手の方を綺麗に映せるんだろうと考えながら演じるのは大変でした」

その中でも自信のある部分を尋ねると、「脱いだ時の背中です(笑)」とお茶目に回答。パフォーマーとして日々鍛えている木村だが「バキバキにしすぎないようにしました。京介くんはそんなに鍛え上げているイメージがないので、程よくパンプアップして臨みました。ツアー期間中だったので腹筋など前側をメインに鍛え続けてはいたんですが、背中はライティングなども含め綺麗に映していただきました」と明かしてくれた。

また参考のために「『わかっていても』(Netflix)など韓国の作品を観ました。映像自体も綺麗ですし、両方のキャラクターが綺麗に映っているなと感じました」という木村。「あとは(佐藤)大樹くん主演のドラマイズム『liar』(MBS/2022年)も観ました。先輩なので(笑)」とメンバーの佐藤の出演作からも学んでいたようだ。

◆座長・木村慧人が語る見どころ「キャスト全員が身を削りながら本気で挑んだ作品」

短編映画のような美しい映像、そしてオシャレな雰囲気も本作の魅力だと話す座長に、改めて見どころを語ってもらった。

「登場人物1人1人のストーリーがあって、キャスト全員が身を削りながら本気で挑んだ作品なので、絶対1話も見逃さず観ていただきたいです。感情移入するポイントは人それぞれだと思うので、『ここに共感できた』とか『ここは絶対許せない』とか、そういう感想をみなさんと共有しながら、この作品がたくさんの方に届けばいいなと思います。放送を楽しみに待っていただければ嬉しいです」

★本作への出演を知ったメンバーの反応や個人活動による反響の大きさなどを語った後編も公開中。

(modelpress編集部)

◆木村慧人(きむら・けいと)プロフィール

1999年8月16日生まれ、東京都出身。2018年12月にFANTASTICSとしてメジャーデビュー。個人では映画「HiGH&LOW THE WORST X」(22)やドラマ「恋と弾丸」(MBS/22)「好きなオトコと別れたい」(テレビ東京/24)への出演、ドラマ「飴色パラドックス」(MBS/22〜23)ではW主演を務めるなど、俳優としても活躍。2023年10月には「BREAK FREE STARS」で舞台初主演を飾った。EXILE TRIBEメンバーを中心に集められた新ユニット・EXILE B HAPPYのメンバーとしても活動している。今年7月にはFANTASTICS初のミニアルバムを発売。

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