65歳、70歳、75歳それぞれの年齢で老齢基礎年金をもらった場合、2024年度はいくらもらえる?

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2024年06月03日 08:10  All About

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、老齢基礎年金を65歳、70歳、75歳それぞれの年齢でもらった場合の受給額について、専門家が解説します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、老齢基礎年金を65歳、70歳、75歳それぞれの年齢でもらった場合の受給額についてです。

Q:65歳、70歳、75歳それぞれの年齢で老齢基礎年金をもらった場合、2024年度はいくらもらえる?

「老齢基礎年金は、65歳、70歳、75歳でもらった場合、どのくらいの年金額になりますか?」(匿名希望さん)

A:65歳から満額なら81万6000円、これを繰り下げて70歳から受け取るなら年額115万8720円、75歳からなら年額150万1440円受給できます

老齢基礎年金は、20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めると、65歳から満額の年金額81万6000円(令和6年度)を受給できます。

通常、65歳から老齢年金を受給できますが、令和6年度時点では60歳から75歳※まで、年金受給開始時期を自分で選択することができます。

※昭和27年4月2日以降に生まれた人が対象

65歳で受け取らずに66歳以降に受給すると、ひと月あたり0.7%増額した年金を一生涯受け取ることができます。

では、65歳、70歳、75歳、それぞれの年齢での老齢基礎年金の受給金額を計算すると、いくらになるのでしょうか?(令和6年度の価格で計算)

・65歳から受給した場合
老齢基礎年金の満額は81万6000円

・70歳から受給した場合
老齢基礎年金は5年間(60カ月)繰り下げますので、年額115万8720円を受給できます。以下のように計算します。

増減率=0.7%×60カ月=42%
81万6000円+81万6000円×42%=115万8720円

・75歳から受給した場合
老齢基礎年金は10年間(120カ月)繰り下げますので、年額150万1440円を受給できます。以下のように計算します。

増減率=0.7%×120カ月=84%
81万6000円+81万6000円×84%=150万1440円

このように、65歳から満額なら81万6000円、これを繰り下げて70歳から受け取るなら年額115万8720円、75歳からなら年額150万1440円となります。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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