エレベーターの隙間にミニカーが落下⇒後日、郵送で帰ってきたのは... 高級ホテルの「神対応」に感動広がる

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2024年06月03日 20:00  Jタウンネット

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エレベーターの隙間にミニカーが落下⇒後日、郵送で帰ってきたのは... 高級ホテルの「神対応」に感動広がる

ホテルに忘れ物をしてしまい、後日自宅まで送ってもらった......そんな経験がある人もいるだろう。

愛知県在住のXユーザー・卯月(@uduki47)さんもその1人。

息子がエレベーターの隙間に落としたミニカーを届けてもらったのだが......その時のホテル側の「神対応」が、X上で話題になっている。

忘れたミニカーがレッカーされてる......?(画像は卯月@uduki47さんの投稿より、以下同)
忘れたミニカーがレッカーされてる......?(画像は卯月@uduki47さんの投稿より、以下同)

こちらは、卯月さんが2024年5月20日に投稿した画像。

2台の車が写っているが、息子さんが落としたのは右側の青いものだけ。

黄色いレッカー車は、同封されていたものだという。

そして、添えられていた手紙には、こんなメッセージが書かれていた。

「この度はW大阪にご宿泊いただきありがとうございます。
大阪から愛知までレッカー車にてお車のお届けに参りました。
お車に不具合等ございましたら、我々メカニックチームまでご連絡下さいませ。
メカニックチーム一同」

遊び心と真心溢れるホテルの対応に、卯月さんは投稿の中で「粋な計らいだわ......!!」と感動。

X上でもこのサプライズに対して、29万いいね(6月3日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「センス良すぎるでしょこれ」
「こういうのを粋って言うんだよな。素晴らしいホスピタリティ」
「こんなホテルならまた泊まりたいってなるよね」

次男は大泣き、長男もショックを受け...

26日、Jタウンネット記者の取材に応じた卯月さんによると、大阪市内のラグジュアリー・ライフスタイルホテル「W大阪」には5歳の長男と2歳の次男と一緒に宿泊した。

ミニカーを落としてしまったのは次男。エレベーター内から1階へと降りる際のことだったという。

「すぐには取れない事を伝えると、次男は大泣きしました。長男もショックそうでした」(卯月さん)
エレベーターの隙間にミニカーが落ちてしまって...(画像はイメージ)
エレベーターの隙間にミニカーが落ちてしまって...(画像はイメージ)

その後、卯月さんがホテルのフロントに相談すると、すぐにエレベーター業者に問い合わせてもらえることに。

その場で業者を呼んで回収すると料金が発生するが、月に一度の点検日なら無料とのことだったため、その時に取り出して郵送してもらう事にしたという。

そうして届いた落し物は、なぜかレッカー車に引かれていた。

画像は再掲
画像は再掲
「最初、レッカー車は別の子が落とした物が間違って一緒に届いてしまったのかと思いました。ですが、手紙を読んですぐに理解しホテルの粋な対応に感動しました。
長男は『レッカー車付いてる!』と大喜びし、家にあるもう一台のトミカのレッカー車と並べていました(笑)。落とした本人である次男も嬉しそうに見ていました」(卯月さん)

記者は6月3日、この「粋な計らい」についてW大阪にも話を聞いた。

皆でアイデアを出し合った

取材に応じた同ホテルの広報担当者によると、卯月さんから相談を受けた数日後、予定していた月に1度のエレベーター点検があった。

その際に、ホテルのエンジニアスタッフが点検業者に「くまなく探して欲しい」と依頼。無事にミニカーの発見に至ったという。

「彼(エンジニアスタッフ)にも2人の子供がいるので、ミニカーをなくした時の残念そうなお子さんの様子が手に取るように分かったんだと思います」(広報担当者)
子供の気持ちがわかって...(画像はイメージ)
子供の気持ちがわかって...(画像はイメージ)

そのうえで、卯月さんの息子を喜ばせるために何かできないかとエンジニアチームでアイデアを出し合った結果、レッカー車を買って一緒に送り返す事に。

また、ゲストサービスチームがそれを郵送する際にメッセージカードも添えることになり、そちらも皆でアイデアを出し合って遊び心溢れるメッセージにしたそうだ。

「(一連の対応は)誰か1人が発案したわけではなく、異なるチームのタレント(Wスタッフの呼称)たちがアイデアを出し合って行いました。男の子に笑顔になってほしくて連携した結果です」(広報担当者)

広報担当者によれば、W大阪の遊び心あふれるこの対応には、宿泊客から「Xでバズっていたよ」と声を掛けられたり、同系列や競合ホテルから「同じホテリエとして素晴らしいと思います」といった旨のメールが送られてきたりしているとのこと。

「手前味噌になりますが、このようなタレントたちと一緒のホテルで働けていることをとても誇りに思います」(広報担当者)

大事なミニカーを落としてしまったときはとても辛かったに違いない。しかし、幸せの黄色いレッカー車は、落とし物と一緒に、悲しみを上回る喜びを運んできた。

卯月さん親子にとっては、きっと一生ものの良い思い出になることだろう。

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