『ラヴィット!』で話題“腕が太すぎる”マッチョ芸人が告白「昔は180cmで体重56kgしかなかった」

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2024年06月04日 09:21  日刊SPA!

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あまりの太さに注目が集まった上腕。青木マッチョさん
『ラヴィット!』(TBSテレビ)に出演した際、上腕のあまりの太さに注目が集まった、お笑いトリオ・かけおちの青木マッチョさん(29歳)。SNSでは、「腕すごっ」「どうやったらそんな腕になるの」と騒然となりました。
 青木マッチョさんが筋トレを始めたのは、12歳からだといいます。筋トレを始めたきっかけや、マッチョ過ぎるために困ったエピソードなどについて聞きました。

◆腕周りは48cm 唯一着られるブランドは…

――『ラヴィット』出演の反響は大きかったですか?

青木マッチョ:すごかったですね、1日でX(エックス)のフォロワーが一気に5000人増えました。

――腕の周りは何cmあるのですか?

青木マッチョ:48cmあります。もっと太くしたくて試行錯誤しているのですが、5年以上前から変わらないですね。筋トレ界では、「腕周りが50cmいくのは才能」と言われているんです。努力で何とかして、その領域にいきたいと思ってます。

――腕が太過ぎて、市販の服が着られないのでは?

青木マッチョ:日本の普通のお店の服は、5XLサイズでも腕がパンパンになってしまいます。1番お世話になっているのは「サカゼン」ですね。サカゼンさんの4XLだったら、腕もゆったり目に隠せます。

◆デッドリフト大会で260kgを持ち上げて優勝

――なぜ上腕が特別太くなったのですか?

青木マッチョ:体の部分ごとに筋トレの得手不得手があるのですが、僕は腕のトレーニングが得意だからだと思います。筋トレのやり方を調べるのも、実際にやるのも楽しくて、他の部分よりもこだわってやっていました。1番得意なのはトライセプスエクステンション(上腕三頭筋を使う筋トレ)です。クリスタルジム(野田クリスタル発案のパーソナルジム)が主催したデッドリフト大会では、260kgを上げて優勝しました。賞品としてプロテイン1年分がもらえたのが嬉しかったです。

――マッチョでいるために、どんな食生活をしているのでしょうか。

青木マッチョ:デッドリフト大会を連覇して、賞品でもらったプロテインが2年分あるので、それを飲みまくっています。「筋肉のためには空腹にしないほうがいい」と言われているので、エネルギーが枯渇してくる3時間おきにプロテインを摂るようにしています。

 あと、海外のボディービルダーのYouTubeで、トレーニングをした1時間後に肉や米を食べるといいと言っていたので、参考にしています。

◆180cm、56kgのガリガリ体型だった

――食事は自炊ですか?

青木マッチョ:家では鶏の胸肉を蒸したり、焼いたりするくらいです。でも最近は、クリスタルジムのパーソナルトレーナーのお仕事や、お笑いライブ、ライブ後の先輩との飲み会などで時間がなくて、あまり料理できてないです。食事は先輩にご飯に連れて行ってもらうのがメインです。メイプル超合金の安藤なつさんと仲良くさせていただいていて、母性なのか分からないのですが、ご飯を作ってくださるのでそれを食べて体を大きくしています。大きいステーキ肉を焼いてくれたり、ホタテをたくさん食べさせたりしてくれます。

――いつから筋トレを始めたのですか?

青木マッチョ:12歳から始めました。僕は中1で身長180cmあったのですが、体重が56kgしかなくガリガリだったんです。その頃から今もずっと変わらず、陰キャでオタクみたいな人間なんですが、中学校で不良にすごく絡まれるようになりました。それで絡まれないようにしたくて筋トレを始めたんです。区民センターのトレーニング室を数百円で利用することができたので。お小遣いで通っていました。でもバーベルなどが置いてあるフリーウェイトエリアはムキムキの人ばかりで怖くて入れなくて、皆が使っているマシンとかダンベルをやっていました。

◆自己流で減量失敗した中学時代

――どれくらいの期間で筋肉がついてきましたか?

青木マッチョ:筋肉をつけるための知識が全くなかったので、全然成果が出なかったです。中学時代は陸上部で、「足を速くするためには体を軽くしたほうがいいだろう」と考えて自己流で減量していたので、ご飯をほとんど食べなかったんです。それで筋トレしていたので、しんどいだけで全く筋肉がつかず、不良にも絡まれ続けていました。成長期に筋トレをしまくっていたせいか、中1から1mmも身長が伸びなかったですね。身長が止まった後も手や足のサイズは大きくなり続けたので、筋トレをしていなければ190cmくらいまで伸びるポテンシャルはあったかもしれません。

――ご家族も高身長なのですか?

青木マッチョ:不思議なもので、兄弟達は160cm台です。僕は4人兄弟の3番目なのですが母親は女の子がほしかったそうで、兄弟で1番大人しかった僕に、女の子にやらせたかったピアノや英会話などの習い事をさせていました。僕は陰キャですが、兄弟は皆スポーツマンでめちゃくちゃ明るいです。

 父親は結構筋トレが好きでマッチョなので、僕が筋トレしているのを喜んでいました。でも母は筋肉が嫌いで、実家にいた頃は風呂上がりに僕の背中の筋肉を見て「気持ち悪いからやめなさい」と言っていました(笑)。

◆YouTubeで筋トレのやり方を学んだ

――筋肉がついてきたのは、いつ頃からなのですか?

青木マッチョ:高校を卒業してからです。消防士になるために消防学校に入ったのですが、そこにマッチョな教官がいて「僕は6年間も筋トレを続けたのに、全然違うな」とショックを受けたんです。それで勇気を出してゴールドジムに入会して鍛え始めました。ちょうどその頃、筋トレYouTuberが出てきたりして色々な情報が得られるようになったので、ご飯をたくさん食べてウェイトを増やし始めました。当時はアマチュアでフードファイターみたいなことをやりながら、とにかく食べていましたね。出勤前と、仕事が終わってからの1日2回ジムに通っていました。今の僕の知識が最初からあれば、4〜5年でこの体になれたと思います。

――マッチョになってよかったことはありますか?

青木マッチョ:うーん……。上司に怒られたときに、「腕力なら勝てる」と思えるから多少気持ちに余裕があるくらいですかね(笑)。あとパーソナルトレーナーをやっているので、見た目で「1番筋肉あるからこの人にしとくか」と指名がもらえるのはありがたいです。

 でも、デメリットのほうが多い気がします。劇場に置いてあるコント用の衣装は100%入らないから仮装できないし、腕だけじゃなく、僧帽筋(そうぼうきん)が厄介で首周りが苦しくなってしまうので、アンダーウェアは襟ぐりを切り取って着ています。

◆見られるのがめちゃくちゃ恥ずかしいんです

――男性から注目されることのほうが多いのでしょうか。

青木マッチョ:もともと不良に絡まれたくないと思って筋トレを始めたのにめちゃくちゃ絡まれています。1人で飲みに行くのも好きなのですが、「いい筋肉してるね」と100%男性から声をかけられます。褒められるのが好きな人もいると思うのですが、僕は静かに飲みたいので、話しかけられるのが苦手なんです。街を歩いていると、キャッチのお兄さんに「なにその体!」と笑われることもあります。いきなり肩パンされることもありますね。緩めの服を着ているから、ただの太った人だと思われて舐められやすいのかもしれないです。

――筋肉をアピールする服装はしないのですか?

青木マッチョ:筋トレ芸人は筋肉を見せるのが好きな人が多いのですが、僕は見られるのがめちゃくちゃ恥ずかしいんです。以前、大御所芸人さんに筋肉を見せるのを断って、最悪な空気にしてしまったことがありました(笑)。

<取材・文/都田ミツコ 撮影/星亘>

【青木マッチョ】
1995年愛知県名古屋市出身。吉本興業、NSC東京27期。NSC在学中にお笑いトリオ「かけおち」を結成。元消防官。クリスタルジムパーソナルトレーナーとしても活動。各種SNSも更新中
インスタグラム:@aoki_no_macho
X(ツイッター):@aoki_Nomacho
YouTube:「青木マッチョ【かけおち】」

【都田ミツコ】
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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