<賛否両論>英語の勉強を3歳の子どもにさせるのはかわいそう?実際に早期教育を行ったママたちの意見

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2024年06月05日 09:30  ママスタセレクト

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「子どもに英語が話せるようになってほしい」「世界で活躍してほしい」。そんな願いを込めて、幼いうちから英語の教育を受けさせたいと考えるママは少なくないのではないでしょうか。ママスタコミュニティのあるママからもこんな投稿が寄せられました。紹介します。
『英語の早期教育はかわいそうですか? 私はイギリス領だったときの香港出身。英語は日常会話レベル。日本語と広東語はネイティブ。旦那は日本語しか話せない。現在日本に住んでいて、3歳の娘に英語の早期教育を受けさせるかどうか迷っていて、周りから無理やり勉強させるのはかわいそうと言われます。私の親からも海外移住しないなら不要だと。家で私が英語で話すことが、逆に娘の日本語の力を削ぐことになるのでしょうか?』
投稿者さんは、将来を見据えて子どもに英語の早期教育を検討中です。投稿者さんの英語が日常会話レベル。投稿者さんが子どもに英語で話しかけるなどして、自分よりも英語が堪能になってほしいと考えています。ただ「母国語の日本語が中途半端になるのでは?」と躊躇する気持ちも。投稿者さんのお子さんは3歳なので、母国語である日本語を習得中の時期でしょう。このタイミングで英語の教育に力を入れて、日本語も英語も中途半端になってしまわないか心配する気持ちもわかります。英語の早期教育に関してママスタコミュニティのママたちはどう考えているでしょうか。

英語の早期教育に肯定的なママの意見

『大丈夫。うちの子どもたちは祖父母とはフランス語とドイツ語少し、旦那とはフランス語と日本語、私とは英語と日本語、私の親とは日本語。子どもたち同士はごちゃ混ぜ言語でコミュニケーションとっていたけど、国語はずっと100点だし作文が入賞して新聞に載ったよ』
『3歳ならそんなに早いとも思わないし、旦那さんが日本語、投稿者さんが英語で話しかけて、英語で映画とかアニメを見せたりすればいいもんね。大きくなってからだとLとRの聞き分けとかできなくなるっていうしね』
『旦那さんが日本語だけなら全然大丈夫でしょ。うちの子たちは私とは日本語か英語、旦那とは日本語、学校の友達とは日本語、幼馴染とは英語。まだ小学生だから将来的なことはわからないけど、通っている進学塾で国語の成績もトップクラスだよ』
こちらのママたちは英語の早期教育に肯定的です。実際に早期教育を行ったママからは、とくに問題なく国語のテストでいい点数が取れていると声を寄せてくれました。とくに発音やリスニングは小さいうちから英語に触れたほうがいいとしています。

これに関しては文部科学省で紹介されている「EFL環境において臨界期はあるか」という研究が手がかりになりそうです。EFL環境とは非英語圏で外国語として英語を学ぶ環境のこと。この研究は英語教育を8歳から始めた子どもと11歳から始めた子どもの英語能力を比較したものです。それによると、文法能力は11歳から始めた子どものほうが優れていたようですが、リスニングと発音においては8歳から始めた子どものほうが優位だったといった結果が出ています。もしリスニングと発音をネイティブに近づけたいのであれば、英語の早期教育は効果があるのかもしれません。
参考:文部科学省資料「EFL環境において臨界期はあるか」

英語の早期教育よりも母国語の習得が大事?

『ここは日本、日本語は重要。きちんとした日本語が話せるように教育すべき。子どもの頭は柔軟だからという人もいるけど、幼児期に多言語を使うと中途半端になる。ただお子さんをインターナショナルスクールに通学させるのであれば英語は学校に任せよう』
こちらのママは日本人で旦那さんも日本人ですが、海外生活が長く、子どもたちは幼児期から大学まで英語教育を受けました。そのせいか英語は堪能でも日本語の語彙力がなく、英語の早期教育には否定的な考えのようですね。日本で生活し夫婦ともに日本人なのであれば、まずは母国語の習得に専念すべきだと考えているのでしょう。

文部科学省の資料によると、海外生活をする上で言語習得をすること(第二言語習得)と、日本で生まれ日本で育った子どもが英語を学習すること(外国語習得)は区別すべきだとありました。海外生活の長い子どもと、日本で生まれ生活する子どもとを安易に比較はできないのかもしれませんね。まずは投稿者さんが日本にいながらどのレベルまで英語を身につけさせたいのか、たとえばネイティブレベルにしたいのか、それとも日常会話レベルでいいのかを検討して教育内容を考えるといいのではないでしょうか。
参考:文部科学省資料「言語獲得/学習の臨界期に関する補足メモ」

英語に慣れ親しむといったレベルであればいいのでは

『投稿者さんのいうところの「早期教育」がどの程度のことかにもよるんじゃない? 本人が遊び感覚で楽しくやれるなら、耳は早くから作ったほうがいいと思うけど』
『3歳なんてお遊びレベルなんだからかわいそうもなにもないよ。英語のアニメや絵本、ママがタイミングみて英会話で十分じゃん。パパと日本語で会話できるし早期教育なんて堅苦しく考えないでいい』
『3歳の英語教室なんて英語で歌って踊ってゲームしてって感じじゃないかな? 楽しそうだしかわいそうだとは思わないけど』
「小さいうちは遊び感覚で英語に慣れ親しむのは問題ない」といった意見も複数寄せられました。英語の早期教育のその後は、子どもの個性によっても変わっていくので一概には言えません。しかし子どもが英語を楽しんで英語に触れるのであれば「かわいそう」には当たらないですよね。英語の習得には「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能が基本です。子どもが「英語をもっと学びたい」と自発的に考えられるまで、英語に触れる機会を増やし、 “聞く耳”を育てておくとよいのでは? 親が過度に期待しすぎなければいいのではないでしょうか。

文・安藤永遠 編集・有村実歩 イラスト・なかやまねこ

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  • 母国語教育はその人の人としてのアイデンティティを形成する重要なファクターだと言われとる。まずは母国語を固める事が大事じゃね?
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