岩井俊二監督、映画『キリエのうた』再編集してドラマ化 『路上のルカ』として放送決定

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2024年06月05日 10:24  ORICON NEWS

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岩井俊二監督最新作『キリエのうた』を再編集したドラマ『路上のルカ』日本映画専門チャンネル(BS255)にて独占初放送 (C)2023 Kyrie Film Band
 アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すずらの共演が話題になった、昨年公開の映画『キリエのうた』が再編集され、未公開映像とともに新たな視点と時系列で描いたドラマ版『路上のルカ』(全10話)として、BS・日本映画専門チャンネル(BS255)独占で7月28日(後6:30〜深0:40)に放送されることが決定した。

【画像】アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すずらの場面写真

 東日本大震災を挟み、石巻・大阪・帯広・東京と、4つの地での物語が時系列も入り乱れながら描かれた『キリエのうた』。実は、岩井俊二監督が自ら書き上げ、撮影でも使用された脚本は、時系列に沿って執筆されており、さらには作品タイトルも異なるものだった。この脚本と、撮影終了後の初期編集版をもとに、岩井監督が公開から1年弱をかけて再編集を敢行した。

 同作で日本アカデミー賞新人俳優賞や報知映画新人賞などを受賞したアイナ・ジ・エンド演じる主人公・キリエと 松村北斗演じる夏彦とのシーンや、映画本編ではカットされた楽曲「幻影」をキリエが歌唱するシーンなど、DVDの特典としても未収録・未公開の映像が含まれた内容となっている。

 岩井監督は「『路上のルカ』は『キリエのうた』のそれぞれのエピソードをじっくりたっぷり描いていて、物語の向かって行く先は一緒でも、まるで違う体感、読後感の作品になりました。音楽も出来る限りロングサイズに編集しました。怒とうのように駆け抜けたあの物語をミュージアム感覚でゆっくり堪能していただけるかと思っております。ぜひ、ご覧下さい!」とコメントしている。

■ストーリー

 大阪で放浪生活を送っていた少女・ルカ(アイナ・ジ・エンド)は小学校教師のフミ(黒木華)に保護される。成長したルカは姉の恋人だった夏彦(松村北斗)と北海道帯広で過ごし、女子高生マオリ(広瀬すず)との友情を育むが、彼女を待ち受ける運命は常に過酷であった。

 東京にたどり着いたルカはミュージシャンとなり、“キリエ”と名乗り路上で歌い始める。そこで再会したマオリは“イッコ”と名乗り、変幻自在なコスプレと男性関係で東京を生き抜いていた。石巻、大阪、帯広、東京。運命に翻ろうされながらも懸命に生きるルカによって紡がれる壮大な歌の抒情詩。
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