障がいがある人が描いたアート作品の美術展 東京・銀座の画廊で「ハート♡アート展in銀座」開催

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2024年06月05日 15:10  OVO [オーヴォ]

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障がいがある人が描いたアート作品の美術展 東京・銀座の画廊で「ハート♡アート展in銀座」開催






 障がいを持ちながらアートする人たちの美術展「ハート♥アート展 in銀座」(主催・市川南ライオンズクラブ)が、東京・銀座の画廊ギャラリー杉野で6月9日まで開催されている。

 この展覧会は毎年初夏に開催されるイベントで、今回で8回目。耳が不自由な人、知的障がいがある人によって創作された作品は、いずれも力作ぞろいで画廊のスペースを飾っている。展示作品は千葉県市川市で開催された「第8回ハート♥アート展」で出展された187作品から、東京芸術大学の講師など専門家が選考したほか、人気投票による上位優秀作品が選ばれた。


  絵画展は新型コロナウイルスの影響で2020年が中止、その後、オンライン開催が2年続き、昨年はリアル開催が復活した。

 障がい者の作品展は、最近でこそ有志団体による開催が増えてきたが、作者が所属する施設や習っている教室、学校単位で開催されることが主流。障がいのある人が、作品を展示する機会は多いとは言えず、せっかくの才能がありながら、埋もれてしまうケースがあると思われる。主催する市川南ライオンズクラブによると、作者にとって描き続けることの励みになり、出展の常連となる人も少なくないという。

 そして、人気を集めた作品は、今年も銀座の画廊で展示されている。一流画廊が集まる銀座で展示となれば、絵を描く人にとって名誉この上なく、それを目標に創作活動に励む人がたくさんいるそうだ。

 「ハート♥アート展」が開催された千葉県市川市は、“裸の大将”としておなじみの山下清画伯を生んだ土地柄だけに、障がいのある人の美術熱は高い。山下画伯は、貼り絵で知られているが、展覧会では画伯が学んだ八幡学園の後輩が描いた貼り絵も今回も銀座の画廊で展示されている。

 開催されているギャラリー杉野は、画廊のメッカともいえる銀座で30年以上、絵画を見極めてきた。オーナーの杉野脩さんは「毎年、出展される作品のレベルが上がっており、すぐに買い手が付きそうな作品、プロの作家よりうまいと思う作品などもある」と目を細めて話す。

 実際、過去7回は画廊において売却済みを示す赤ピンが付いた作品もあった。展示作品は非売品だが、作者との交渉によって買うことも可能。見に行って、家に飾りたい作品があったら、ぜひ交渉してみよう。

 「第8回ハート♥アート展 in銀座」は、6月9日まで並木通りにあるギャラリー杉野(東京都中央区銀座1−5−15、TEL:03−3561−1316)で開催。開催時間は11時〜18時(最終日は15時に終了)。入場は無料。




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