初開催からちょうど30年! 出世レース・函館SSを制してGI馬に上り詰めた馬たち

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2024年06月05日 17:30  netkeiba

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11年の函館スプリントSを制したカレンチャン(11年7月撮影、ユーザー提供:らじかるさん)
 時が経つのは早い。函館スプリントステークスの前身である札幌スプリントステークスが創設されて、今年でちょうど30年となる。そこで夏競馬の開幕を告げるスプリント重賞を制し、後にGI馬となった馬たちを紹介したい。

 函館スプリントSの勝ち馬として、最初にGIを制したのはマサラッキだ。4歳時の97年に函館スプリントSで重賞初制覇。その後、翌年の阪急杯とCBC賞も制するなど、安定した走りを見せた。一方、大舞台では苦戦が続いたが、5回目のチャレンジとなった99年の高松宮記念でGIウイナーとなった。

 2頭目はサニングデールである。3歳時の02年、古馬との初対決となった函館スプリントSを制し、前走のファルコンSに続く重賞2勝目を挙げた。その後もスプリント路線の中心的存在として活躍し、5歳の高松宮記念でGI初制覇を果たした。現在は日本軽種馬協会静内種馬場で功労馬として過ごしている。

 3頭目はキンシャサノキセキだ。5歳時の08年に函館スプリントSを制したが、これが実に10回目のチャレンジでの重賞初制覇だった。後々の活躍を思うと、ちょっと意外ではないだろうか。10年の高松宮記念でGI初制覇すると、翌11年に連覇を達成し、このレースを最後に引退。種牡馬としてはシュウジやサクセスエナジーなど、芝ダートを問わずに活躍馬を送り出している。

 そして最後の4頭目がカレンチャンだ。4歳時の11年に覚醒し、阪神牝馬Sで重賞初制覇すると、続く函館スプリントSも快勝。続くキーンランドC、さらにはスプリンターズSも制し、一気にGIウイナーの仲間入りを果たした。そして翌年の高松宮記念ではサンカルロや同厩舎のロードカナロアを下し、JRAスプリントGIを連覇している。産駒のカレンモエは21年の函館スプリントSで1番人気に推されたが、ビアンフェにクビ差及ばずの2着。惜しくもレース史上初の母仔制覇を逃した。

 一方でシンコウフォレストやビリーヴ、セイウンコウセイといったGI馬はビッグタイトルを手にした後、このレースを制している。

 今年の函館スプリントSも例年同様、秋の大舞台に向けて賞金加算を目指す馬が揃った。GIに大きくステップアップするのはどの馬か、熱い戦いに要注目したい。

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