ウールだけど暑くないの? 「メリノウールインナー」が夏登山におすすめな理由

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2024年06月05日 18:10  Fav-Log by ITmedia

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アイスブレーカー 半袖カットソー(出典:Amazon)

 夏に快適な登山を楽しむためには、汗を吸収し、快適さを保つベースレイヤー(インナー)選びが重要。そこでおすすめなのが「メリノウール素材のインナー」です。

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 「ウールのインナー」と聞くと、多くの人が「暑そう」と思うかもしれません。しかし、実はメリノウールのインナーは夏の登山にぴったりなアイテムなのです。この記事では、メリノウールが夏におすすめな理由を解説します。

●メリノウールのインナーは夏の登山におすすめ

 夏の登山では、涼しくて速乾性のある素材のウェアを選ぶのが理想。というと、ポリエステルなどの化学繊維のウェアを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、メリノウール素材も夏にぴったりなのです。

 メリノウールは細く柔らかな繊維で、しなやかで肌触りが良いのが特徴。一般的なウールと違ってチクチク感が少なく、肌に直接触れてもストレスを感じにくいため、ベースレイヤー(インナー)としても使えるのです。

●メリノウールが夏におすすめな理由 暑くないの?

 「ウールは冬用」というイメージが強いですが、メリノウールはその常識を覆します。メリノウールは「天然のエアコン」とも呼ばれ、ウェア内の温度や湿度をコントロールする素材。そのため、気温が高い時にはより涼しく、気温が低い時には優れた保温性を発揮します。

メリノウールのメリット1:優れた吸湿性や通気性

 メリノウールの魅力は、優れた吸湿性を持っていること。繊維の内部に湿気をすばやく吸着させるため、肌をドライな状態に保ちます。そのため、ベタつきによる不快感や低体温症の原因にもなりうる汗冷えを防げるのが特徴です。

 また、程良い通気性も魅力。風をウェアの中に取り入れながら歩けるため、気温が高い時や運動量が多い時にもオーバーヒートを防げます。高温多湿な低山から、昼間と夜間の気温差が激しい高山まで、夏のあらゆる山歩きを快適にしてくれるはずです。

メリノウールのメリット2:防臭性が高く臭いにくい

 夏の登山では汗をかく量が多く、インナーが臭ってしまうのが気になるところですが、メリノウールはその点でも優れています。メリノウールには天然の抗菌作用があり、汗や皮脂が繊維にしみ込んでもバクテリアの繁殖を抑えるため、嫌な臭いが発生しにくいのです。

 登山だけでなく、キャンプや車中泊など、あらゆるシーンで役に立ちます。連泊する場合でも、毎日洗濯しなくても比較的清潔な状態を保てるため、荷物を減らしたいアウトドア好きにとって大きなメリット。日常生活で使うのもおすすめです。

●速乾性や耐久性が気になる人は、化繊との混紡アイテムを選ぼう

 メリノウールのインナーは多くのメリットがある一方で、速乾性や耐久性に関してはポリエステルなどの化学繊維と比較するとやや劣ります。アイテムによっては洗濯後に縮んだり、数回の使用で毛玉ができてしまったりする可能性も。また、ウールのセーターなどと同様に、虫食いのリスクも考慮する必要があります。

 こうしたデメリットを補うために、化学繊維との混紡アイテムを選ぶのもおすすめ。ポリエステルなどの素材と混紡された製品は、メリノウール100%のものに比べて速乾性や耐久性が高い傾向にあります。

 メリノウールの優れた特性を備えつつ、より快適で実用的なアイテムを選びたい人は「混紡」「ハイブリッド」などのキーワードで探してみましょう。

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