ドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜ描く『助産師たちの夜が明ける』公開

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2024年06月06日 11:01  cinemacafe.net

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『助産師たちの夜が明ける』
ドキュメンタリーとフィクションを巧みに織り交ぜた驚くべき手法で、助産師たちとの共同作業で創り上げた出産の現場の多様な物語を描くフランス映画『助産師たちの夜が明ける』が8月16日(金)より全国順次公開、ポスタービジュアルが解禁となった。

5年間の研修を終えたルイーズとソフィアは、念願の助産師として働き始める。しかし、その期待に反するように緊張感が大きくのしかかる。

貧困、移民、死産…様々な事情を抱えて産科病棟を訪れる人々。オーバーワークとストレスに押しつぶされそうになりながらも、新しい命に出会う日々の喜びが助産師たちの結束を強めていくのだったーー。

本作は、若い助産師たちが出産に立ち合い、突きつけられる現実に驚きながらも成長してゆく様を、ドキュメンタリーのようなリアルなタッチで描いた。実際の出産シーンを織り交ぜながら、観客がその場に立ち会っているかのような臨場感で描き出す。

監督は『愛について、ある土曜日の面会室』(2009年)がヴェネチア国際映画祭正式出品を始め、ルイ・デリュック賞などを受賞したレア・フェネール。自身の体験を基にした本作は、フランスのみならず、その普遍的なストーリーに熱い共感の声が寄せられた。

脚本執筆にあたっては俳優と助産師が共に参加するワークショップを行い、俳優たちが助産師の話を基に即興でシーンを作っていくという手法をとった。

これを基に『みんなのヴァカンス』(ギョーム・ブラック監督/2020年)、『よりよき人生』(セドリック・カーン監督/2011年)や初長編監督作『愛について、ある土曜日の面会室』などでも脚本を手掛けたカトリーヌ・パイエとフェネール監督が脚本を共同執筆した。

撮影には6つの病院が使われ、助産師たちが俳優に技術的指導や医療手順の説明、脇役まで務めるなど全面的な協力が得られた。出産シーンの映像は、実際にこれから出産する産婦と家族の許可を得て、「絶対に出産を妨げない」と助産師にも了解を得た上で撮影された。実際に俳優たちが出産や赤ん坊の蘇生現場という難しい場面に立ち会うこともあったという。

物語にリアリティーを与えるべく、出演する多くの俳優たちは、映画への出演経験の少ないフランス国立演劇アカデミーの学生たちを抜擢したほか、Netflix映画『危険な関係』にも出演したエロイーズ・ジャンジョー(ルイーズ役)を筆頭に、ベテラン助産師役のベネを『その手に触れるまで』『チタン/TITANE』などのミリアム・アケディウが演じている。

『助産師たちの夜が明ける』は8月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。




(シネマカフェ編集部)
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