ソン・ジュンギの新境地『このろくでもない世界で』少年と裏社会の男が出会う本編映像

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2024年06月06日 12:31  cinemacafe.net

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『このろくでもない世界で』© 2023 PLUS M ENTERTAINMENT
第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品された韓国映画『このろくでもない世界で』から、ホン・サビン演じる荒んだ毎日を送る18歳の少年とソン・ジュンギ演じる裏社会の男が出会う本編映像が解禁。場面写真も一挙解禁された。

この度、解禁となった映像では、義妹のハヤン(BIBIことキム・ヒョンソ)を守るために起こした暴力事件で示談金を請求され、バイト先の中華料理店の主人(チョン・マンシク)にも前借りを断られて追い詰められたヨンギュ(ホン・サビン)が、店の前で呆然と座り込んでいると、食事を終えたチゴン(ソン・ジュンギ)率いる犯罪組織の面々が帰る際、店のドアに押されて、前のめりに倒れてしまう。

「悪いな」と吐き捨て、続々と店から出てくる中、唯一リーダーであるチゴンだけがヨンギュに目を留めタバコに火をつけながら「お前貧乏なのか?」「うちの事務所に配達に来ただろ?」と次々と質問を畳み掛ける。

目も合わせず曖昧な返事しかしないまま、散らばってしまったチラシを拾い続けるヨンギュ。そしてチゴンが「いつからこの町に?」と問うと、「ここの生まれです」と答える。それを聞いたチゴンはどこか悲しげな表情をしながら無言で手下を引き連れて去っていく。

この出会いをきっかけに、2人の運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出すことに…。

「ヴィンチェンツォ」や「財閥家の末息子〜Reborn Rich〜」などの作品のソン・ジュンギからかけ離れた、悪のオーラと悲哀を纏った孤独な男を体現する映像となっている。

併せて解禁された場面写真では、極限状態の鬼気迫る表情で向かい合う2人、睨みつけるチゴンと恐れ慄くヨンギュ、ハヤンも交えて緊迫した面持ちで絡み合う3人など、ヨンギュとチゴンの距離感が徐々に変わっていく様子が伺える。

特にヨンギュのショットは、ボスから話しかけられている緊張した後ろ姿、何かに追われているかのような形相でバイクに乗る姿など緊張感あふれるものが多い中、義妹ハヤンと2人で微笑み合いながらハンバーガーを頬張るショットが一筋の望みのようにやわらかな光を放っており、少年の置かれた環境の残酷さを浮かび上がらせている。

『このろくでもない世界で』は7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。






(シネマカフェ編集部)
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