いよいよ函館開催が開幕 レガレイラやソダシなど当地でキャリアスタートさせたGI馬たち

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2024年06月06日 18:30  netkeiba

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函館でデビュー勝ちを飾ったレガレイラ(撮影:山中博喜)
 ダービーが先月末に終わり、汗ばむ陽気も増えてきたが、今週末からは函館競馬が開幕。7月14日までの12日間に渡る開催で、夏競馬を盛り上げていく。

 昨年はレガレイラが当地でデビューし、暮れにはホープフルSを制覇。振り返ればナリタブライアンやゴールドシップなど、数々の名馬が函館からキャリアをスタートさせている。これから新馬戦も本格化していくが、函館で初陣を迎えた馬には、どんな“名馬”が居たのだろうか。その一部を振り返ってみたい。

■ナリタブライアン
そのトレードマークから「シャドーロールの怪物」との異名を持つ。93年8月に函館の3歳新馬で初陣を迎え2着に入り、中1週で折り返しの新馬戦を快勝。暮れの朝日杯3歳SでGI初制覇を飾ると、クラシックは圧巻の強さで三冠を達成。さらには有馬記念で古馬さえも撃破した。今でも20世紀で一番の名馬に挙げる声は多い。

■ゴールドシップ
11年7月に当地で初陣を迎えると、後方から徐々に位置取りをあげていき、最後はゴール直前でアタマ差とらえて勝利。勝ち時計の1分51秒2は当時の2歳コースレコードだった。その後は豪快なマクリの競馬や、芦毛の愛らしい見た目、奇抜な性格でファンを獲得。もちろん実績面でも素晴らしく、GI・6勝を挙げる活躍だった。

■サッカーボーイ
尾花栗毛の派手な馬体と、勝てば圧勝のキャラクターで人気を博し、「テンポイントの再来」という呼び声もあった。87年8月にデビューを迎えた同馬は、逃げて9馬身差の圧勝。暮れの阪神3歳Sは8馬身差を付けて、GIタイトルを獲得した。クラシックは故障や距離適性もあって振るわなかったが、マイルCSは4馬身差で古馬を撃破した。

■メジロパーマー
89年8月のデビュー。初戦、折り返しの新馬はともに2着だったが、未勝利とコスモス賞を当地で連勝。その後は長く低迷したが、経験を積みながら大逃げのスタイルを確立する。6歳になると才能が花開き、春に新潟大賞典と宝塚記念を連勝。秋2戦は崩れたが、暮れの有馬記念を逃げ切り、史上5頭目の春秋グランプリ制覇を決めた。

■ローレルゲレイロ
芝1000mの新馬戦で快足とばして3馬身半差の快勝。以降も屈指のスピードを武器に短距離戦線で活躍する。朝日杯FS、NHKマイルCでともに2着と、好走しながらGIタイトルには遠かったが、09年の高松宮記念でついに初戴冠。同年秋にはスプリンターズSも制し、史上3頭目となる同一年JRAスプリントGI制覇の偉業を達成した。

■ソダシ
白毛馬として初めての芝新馬勝ちを決めると、札幌2歳Sで「白毛初の芝重賞勝ち」、暮れの阪神JFで「白毛初のGI制覇」を達成するなど、次々に記録を打ち立てていく。21年には桜花賞、22年にはヴィクトリアマイルを制すなどGI・3勝。写真集をはじめ、数多くのグッズが販売されるなど、競馬場の内外で多くのファンを集めた。

 そのほかにもロゴタイプやウイニングチケット、ホエールキャプチャなどが函館でデビューしたのち、GIホースへと上り詰めている。今年も当地からのちのビッグネームが羽ばたくか。若駒たちの戦いから目が離せない。

【函館デビューで、後にGIを勝利した馬】
レガレイラ
ニシノデイジー
ソダシ
アンジュデジール
ロゴタイプ
ローブティサージュ
ホエールキャプチャ
ゴールドシップ
エリンコート
ローレルゲレイロ
アドマイヤムーン
ローブデコルテ
ブランディス
ヤマニンシュクル
ダンツフレーム
チアズグレイス
ウメノファイバー
マイネルラヴ
メジロブライト
マイネルマックス
イシノサンデー
ナリタブライアン
レガシーワールド
ウイニングチケット
メジロパーマー
メジロライアン
ライトカラー
ラッキーゲラン
サッカーボーイ
サクラチヨノオー
マックスビューティ
メリーナイス

※JRAのみ。86年以降。

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