ロッテ・小川龍成「ポジショニング、打球傾向のデータをしっかり見て守っている」好守備の裏に入念な準備

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2024年06月07日 07:33  ベースボールキング

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二塁で守備練習するロッテ・小川龍成[撮影=岩下雄太]
○ 巨人 7 − 4 ロッテ ●
<3回戦・東京ドーム>

 ロッテは6日の巨人戦に4−7と敗れ、3連戦を1勝2敗で終え、7カードぶりの負け越しとなった。

 敗戦の中で光ったプレーもある。その一つがセカンド・小川龍成の守備だろう。0−3の3回二死走者なしで吉川尚輝のセンター前に抜けそうな当たりを逆シングルでキャッチし、素早く一塁へジャンピングスローでアウトにすれば、4−7の7回一死走者なしで岡本和真が放った打球に対しても逆シングルでキャッチし一塁へジャンピングスローでアウトと、広い守備範囲、強肩ぶりを披露した。

◆ 好守備で何度も投手を救う

 今季はセカンドの守備で何度もチームを、そして投手を救っている。

 4月13日の楽天戦では、2−2の9回一死満塁で島内宏明のセカンドライナーを「弾いてしまったりしたらサヨナラの場面だったので、なんとしてもとってやるという気持ちで守っていました」とダイビングキャッチ。

 5月24日のソフトバンク戦では、「ポジショニング、打球傾向であの辺が多いというのもありますし、ピッチャーとの兼ね合い、その時に守っていての感覚も大事にしているので、あれはポジショニングがよかったので捕れたと思います」と、3−1の8回一死走者なしで柳田悠岐が放ったライト前の打球を深めに守っていたセカンド・小川が捕球してアウトにした。

 さらに5月29日のヤクルト戦では0−1の3回二死走者なしでサンタナの一、二塁間に放った深いあたりの強烈なゴロをダイビングでキャッチし一塁へ送球しアウトにすれば、6月2日の阪神戦では0−1の6回無死走者なしで中野拓夢のセンターへ抜けそうな当たりを逆シングルでキャッチし一塁へランニングスローでアウト。ここ数週間の間に、何度もファインプレーしている。

◆ 好守備の裏に準備

 好守備の裏には準備がある。「試合前にコーチの方と色々話し合って、ポジショニング、打球傾向のデータをしっかり見て守っているので、そこは今すごくハマっているかなと思います」。試合前の守備練習から実戦を想定し、試合中もデータを頭に入れて守っている。入念な準備が好守備をうんでいる。

 本職はショートだが、シーズン前はショート、セカンド、サード、3月24日の中日とのオープン戦ではファーストの守備につき、昨季は「プロに入って初めてです」と外野の守備にも挑戦。ユーティリティープレーヤーのひとりだったが、5月18日の日本ハム戦以降は16試合連続セカンドでスタメン出場する。

 「僕としては取れるアウトを取ることだと思うので、ピッチャーが打ち取った打球を確実にアウトに取ることを意識してやっています」。粘りの打撃はもちろん、セカンドの守備でもチームに大きく貢献している。

取材・文=岩下雄太

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  • 今までよりは撃ってるが、まだ及第点ではない。ズレ下視点は意味不明です。撃てないとチームは勝てない。求めるなら打撃力向上だろ。
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