パート月収9万5000円、交通費が月5000円支給だったら、給与から天引きされる厚生年金保険料はいくら?

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2024年06月07日 08:10  All About

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年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、パート収入が交通費込みで月10万円の場合の毎月天引きされる厚生年金保険料についてです。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、パート収入が交通費込みで月10万円の場合の毎月天引きされる厚生年金保険料についてです。

Q:パート月収9万5000円、交通費が月5000円支給だったら、給与から天引きされる厚生年金保険料はいくら?

「月収9万5000円で、月5000円の交通費をもらっているパート主婦です。勤め先で厚生年金に入ることになりました。私は月いくらの厚生年金保険料が天引きされてしまいますか?」(55歳)

A:厚生年金保険料は会社と折半となりますので、毎月の給与から天引きされる本人負担額は8967円です

相談者のようにパート先で、厚生年金保険に加入することになると、毎月のパート収入から、厚生年金保険料が天引きされることになりますが、厚生年金保険料のほかにも、健康保険料・介護保険料が天引きされることになります。ここでは厚生年金保険料について詳しく解説していきます。

厚生年金保険料の額を決める計算をするときには、相談者の給料や交通費などの手当を合計した報酬金額をもとに、区切りのよい金額で区分した「標準報酬月額」をもとに計算します。標準報酬月額は8万8000円(1等級)から最高65万円(32等級)までの32等級に分かれていて、それぞれの等級ごとに、厚生年金保険料が設定されています。

相談者は、毎月9万5000円のパート収入と、交通費は5000円で合計10万円。協会けんぽ・東京支部『令和6年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表』を参照すると、厚生年金保険料の標準報酬月額は、9万8000円の2等級となり、厚生年金保険料は1万7934円です。

毎月の厚生年金保険料の負担額は会社と折半となるため、本人の負担は8967円となり、毎月の給与から天引きされます。

ちなみに、社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入した場合、厚生年金保険料と一緒に、健康保険料・40歳以上の人は介護保険料も天引きされます。相談者の場合は、5674円が健康保険料・介護保険料として天引きされます。よって、8967円(厚生年金保険料)+5674円(健康保険料と介護保険料)の合計1万4641円が社会保険料として給与から天引きされます。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 会社と折半というのが怪しいな。 ホンマかな。 年金貰うときの明細には、本人が払ったぶんしかのってないと聞いたが。
    • イイネ!3
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