緑まぶしい茶畑、桜が舞う駅「岡山の爽やかな風が伝わる」ヒロイン松下奈緒が2曲書き下ろし 映画「風の奏の君へ」全国公開

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2024年06月07日 16:10  まいどなニュース

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映画「風の奏の君へ」の一場面(©2024「風の奏の君へ」製作委員会)

 岡山県北の美作、津山市で全編撮影した映画「風の奏(かなで)の君へ」(7日全国公開)は、大人の恋愛模様とともに緑がまぶしい茶畑や桜が舞う智頭急行大原駅など美しい風景をスクリーンに映し出す。ヒロイン役の俳優・松下奈緒、美作市ゆかりの大谷健太郎監督は「岡山県北部に、こんなすてきな場所があることを映画をきっかけに知ってほしい」と呼びかける。

【写真】松下奈緒さんと大谷健太郎監督

 「大きな悩みを抱えながら弱みを見せず芯の強い女性。これまで演じた役の中でも特に身近に感じた」とピアニストの里香を熱演した松下。自身は兵庫県出身で祖母が津山に住み、スキーの思い出など岡山県北部に愛着がある。ロケ地に向かう車窓から眺める何げない景色に包み込むような優しさを感じ、心が和まされたという。「場所の力でしょうか。映画を見た人に岡山の爽やかな風が伝わるような自然体の演技をする助けになった」

 ミュージシャンの顔も持ち、映画のために2曲を書き下ろした。劇中「自分が作った中で一番美しい曲」と紹介がありプレッシャーだったが、作曲前に訪れた美作市海田地区の茶畑の風景に大きなインスピレーションを受け、「里香の思い、現地で感じた私の思い、映画に協力してくれた人への感謝…、それら全てを曲に紡ぐことができた」と振り返る。

 大谷監督は、林野高の先輩でもある作家あさのあつこ=美作市在住=の小説「透き通った風が吹いて」を原案に脚本も手がけた。「育った地域への感謝と、その魅力を知ってほしい思いが映画製作の原点」。見どころの一つでヒロインを巡り兄弟がお茶の香りや味で産地をきき当てる「茶香服(ちゃかぶき)」で勝負するシーンは何度も撮り直し、多くの地元エキストラを3、4時間待たせたが、「『撮影って大変ね』といいながら皆さんが最後まで付き合ってくれ、多くの応援のおかげで完成できた。県民の皆さんが誇りに思える作品になった」と胸を張った。

(まいどなニュース/山陽新聞)

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