画像はイメージです大事件ばかりがニュースではない。生活で役立つニュースを厳選、今回は反響の大きかった記事より、いま再び話題になっている記事に注目し紹介する!(集計期間は2018年1月〜2023年12月まで。初公開2023年6月16日 記事は取材時の状況) * * *
もはや定番といえるビジネスシーンのポロシャツは、「合わせ方」や「選び方」次第で、だいぶ印象が変わるもの。
着こなし次第では、ビジネスマンというよりゴルファーっぽくなったり、リゾート感が出てしまうことも。そして、いちばん避けたいのは、清潔感がない、だらしない印象を見えること。
普段のワイシャツとは「生地感」や「カタチ」が異なるため、それなりの工夫が求められます。
そこで今回は、「洗練されたポロシャツの着こなし」について、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がポイントを解説します。
◆会社には「ビジネス用途のポロシャツ」を着て行こう
休日用のポロシャツをビジネスシーンで着用していたりしませんか? この場合、カジュアル過ぎてしまうと清潔感を損なってしまうので注意してください。
“ビズポロ”と一般のポロシャツの違いは、襟を見れば明らかになります。
ビジネス用途のものは、ワイシャツ同様、ボディーと襟の間に「台襟」と呼ばれるパーツが組み込まれています。このパーツによって、「首元が立体的に見える」のです。また同時に、ボタンダウンの襟型も多いはず。
◆チノパン×ポロシャツはカジュアルすぎ?
これらの工夫によって、「鹿の子編み」と呼ばれるポロシャツの柔らかな生地であっても清潔感を維持しやすくなっています。
一方、カジュアルのポロシャツは、ボディーに襟が直接くっついているため、襟先が崩れやすい難点が。
さて、ビジネス用途のポロシャツを選んだとしても、パンツ次第ではオフィスの雰囲気にドレス感が耐えられません。
ポロシャツで許される会社ならば、チノパンも許容されているでしょう。でも実は、チノパンにポロシャツを合わせてしまうと、“カジュアル過ぎ”な印象を与えてしまいます。
もちろん、休日の着こなしやショップのユニフォームであれば、むしろ親しみやすく好感を持たれます。ところが、オフィスではこの条件が当てはまりません。というのも、空間によって「馴染む服装」が変わるものだから。
オフィスのような無機質で生活感のない場所には、チノパンにポロシャツのようなカジュアル過ぎる恰好では馴染みづらいのです。
◆「肌着見え」と「長すぎる裾」はNG
スラックスにビジネス用途のポロシャツを合わせていても、清潔感がないケースもあります。
まず、ポロシャツの首元から、肌着のTシャツが覗いているのは完全にアウト。肌着は汗を吸収する役割をもっているため、肌着自体が見えることで、「汗の印象」を連想させてしまうため。
一方、裾が長すぎるポロシャツ姿もだらしない印象ですよね。丈が長すぎる場合、ポロシャツ自体を、パンツにタックインする必要があります。その場合、ワイシャツデザインのポロシャツを選びましょう。
シャツのようなデザインならば、タックインしても違和感がありません。ちなみに裾を出しても違和感ないポロシャツ丈の基準は、「おへそから着丈が20センチ以内」に収まる程度です。着丈が長いようでしたら、お直し屋さんに持ち込み、ポロシャツ丈を詰めてみましょう。1〜2千円程度の工賃でできるはずですから。
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ビジネスと休日ファッションでは、ポロシャツの「合わせ方」や「選び方」も変わるもの。おしゃれ感ではなく、清潔感を意識したコーデを実現したいところですね。
<TEXT/森井良行>
【森井良行】
“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。