「顔が早くキャッチャー方向へ倒れようとする」広島・玉村の課題点と生命線を笘篠氏が分析

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2024年06月09日 07:42  ベースボールキング

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広島・玉村昇悟
◆ 「彼の特徴って言うのは……」

 広島は8日、本拠地でのロッテ戦に1−3で敗戦。先発した玉村昇悟は5回72球2失点の内容も、今季初白星はお預けとなった。

 チーム3連勝中のマウンドに上がった玉村は、初回からピンチを背負うも併殺で切り抜けると、ここからギアを上げて2回以降もスコアボードに「0」を並べる快投を披露する。

 1点リードで迎えた5回は連打と犠打などで二死二・三塁のピンチを招くと、ここで迎えた荻野貴司に浮いた球を強振されて三塁に強烈な打球が飛ぶ。これを三塁手が捕球できず球が転々とする間に走者が還り、痛恨の先制点を献上してしまった。

 直後に代打が送られここでお役御免となった玉村。試合もその後相手先発の佐々木朗希に抑えられるなどで敗れた広島だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では自責点0ながら敗れてしまった若手左腕の投球に話題が及んだ。

 快投から一転、ピンチで踏ん張り切れなかった玉村について、出演した笘篠賢司氏は「彼の特徴って言うのは、右打者のひざ元のスライダーと、低めにいかに集められるか」と生命線を解説すると、5回に連打を浴びた場面を「やっぱり打たれているのは全部高いです」と問題点を指摘。

 さらに続けて良くない時の傾向を「少し顔が早くキャッチャー方向へ倒れようとするんですよ。だから腕がやっぱり遅れてしまって低めに行かなくなる」と分析し、「顔が早く倒れるのを少し我慢する。そうすれば、もう少し低めに集まりだすんじゃないかなって言う風に見ています」と“投球フォームの安定感”を今後に向けた課題として語った。

 同級生対決は悔しい結果に終わった玉村だが、それでも序盤は要所で三振を奪いロッテ打線を封じるなど実力の一端は示した。制球力と変化球のキレを活かすべく、次回以降で課題を克服した姿を見る事を楽しみにしたい。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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