えっ…披露宴で流れた“謎の雑音”に凍りつく会場「一生忘れられません」/びっくり体験人気記事

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2024年06月09日 16:20  女子SPA!

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 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年6月20日 記事は取材時の状況)

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 昨今では、これまでのしきたりを踏襲しない自分たちだけのオリジナルの披露宴をするカップルが増えています。電車を貸し切っておこなうトレインウェディングだったり、斬新なフラッシュモブの演出だったり、様々な工夫がおこなわれています。

 ところが、オリジナルな披露宴だからこそ不測の事態も起きてしまいがち。今回は、オリジナルの披露宴だからこそ招いてしまった最悪の悲劇をご紹介します。

◆立食スタイルのカジュアルな披露宴

「ある意味で一生に残る披露宴になったことは確かですね。絶対に忘れようとしたって無理です」

 笑いながら語ってくれたのは都内在住の会社員のエミリさん(仮名・25歳)。

「社内結婚した先輩の披露宴に出席したときのことでした。二人とも披露宴へのこだわりが強かったのか、色々式場を巡ったり、プランナーの人と打ち合わせをしてたみたいです。確かに式自体はとっても素晴らしかったです、あんなことが無ければ、なんですけど」

 堅苦しい披露宴よりも、ゲストたちに楽しく過ごしてもらいたいという思いから、立食スタイルの披露宴にしたそうです。会場ではプロの生演奏があったり、ダンスがあったり、賑やかで楽しい雰囲気でした。さらに、司会者もピンマイクを付けて、会場中を縦横無尽に走り回って司会進行するようなアクティブな披露宴だったそうです。

◆余興に恋ダンスを踊って大興奮

「立食スタイルって賛否が分かれがちですけど、私は楽しくて好きですね。席が決まってないので好きな人と喋ることができますし」

 友人紹介をする際も、司会者が実際に友人の近くまで来て名前を呼び、スポットライトで照らすという凝った演出があったそうです。

「私も会社の人たちとみんなで逃げ恥の『恋ダンス』を踊りました。小柄な可愛らしい感じの女性が司会者だったんですけれど、踊っている私たちの近くまで来て盛り上げてくれたんです。やっぱり楽しいですよね」

◆スピーカーから謎の雑音が流れてきた

 異変が起きたのは友人の余興が終わり、新郎新婦からのスピーチ直前のお色直しのときでした。

 突然、会場のスピーカーから異音が聞こえてきたのです。

「水っぽい音に“破裂音”が混じったような音が流れてきました。最初は海か滝の効果音だと思って、何か始まるのかなと思っていたのです」

◆「すっきりした〜」

 ざわついていた会場がシーンと静まり返ると、先ほどの可愛らしい小柄な司会者の声で、

「あーすっきりした〜、漏らすかと思った〜」

 という小さな声が流れてきました。青ざめた顔のスタッフが全速力で会場を飛び出していったのをエミリさんは今でも覚えているそうです。

◆ピンマイクの切り忘れが大惨事に

 実は司会者の女性がトイレに立った際に、ピンマイクの電源を切り忘れてしまったのです。トイレは会場のすぐ隣にあり、マイクとの接続はバッチリ繋がったまま。

「つまり、司会者の女性が用を足している音が会場中に大音量で流れたってわけですよ、しかも“大”の方!」とエミリさんは大笑いで言いました。

「まだ他人の披露宴だから良かったですが、自分の披露宴だったら絶対イヤですね。一生に一度のことですからね。きっと訴えてると思います」

◆その後も式を進行する女性スタッフ

 それまでの盛り上がりはどこかへ消え去ってしまい、感動で涙を流すであろう新郎新婦から両親へのスピーチもいまいち締まらない感じになってしまったのだとか。

「気の毒だったのが司会者の女性ですよ。慌てて会場を出ていったスタッフに、真相を告げられたんだと思います。先ほどまでの縦横無尽に会場を走り回る元気は無くなり、隅の方にじっと立ったまま、静かに会を進行していました」

 それでもやりきったんだからすごいですよね、とエミリさんは笑って言います。

 ある意味で、出席者の記憶に残る披露宴になってしまいました。ただ、こんな形で記憶に残ることは誰も望んでいなかったでしょう。

―結婚式のトンデモ話―
<文/浅川玲奈>

【浅川玲奈】
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。

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