森川葵「年下のくせにイジってきます(笑)」夫役・森本慎太郎にツッコミ!? 小さい頃の意外すぎる夢も告白【オリコン ライターズ】

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2024年06月09日 18:00  ORICON NEWS

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9日放送『ライターズ!』(日本テレビ系)に出演する森川葵
 顔出しNGの敏腕ライターが、注目のタレントの素顔に迫る『ライターズ!』(日本テレビ系)。9日深夜放送(深1:25〜)は、土曜ドラマ10『街並み照らすヤツら』(毎週土曜 後10:00)に出演中の俳優・森川葵が登場。二転三転するストーリーは佳境に突入し、チームとしての一体感も強くなってきた撮影の裏側や、共演者の素顔が垣間見えるエピソード、さらに森川の幼少時代など、さまざまなトピックをたっぷり語ってくれた。

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■悩める妻・彩と「根っこの部分は一緒なのかな」吉川愛とのバトルシーンは自然とヒートアップ

 とある寂れたシャッター商店街にある潰れかけのケーキ屋『恋の実』店主・竹野正義(森本慎太郎)。子どもの頃から父親が作るケーキと店のことが大好きで、店を継ぐのが将来の夢だったが、現実は厳しかった。そんな正義のことを大切に思っているが、今の生活に不満を感じ家計を助けるために、スナックでホステスとして働き始める妻・彩を森川が演じている。

 正義からホステスになることを止められるも「違う自分になりきるのが楽しい」と語っていた彩。昭和の香りがするスナックのホステスへの役作りについて「これを参考にしたというものはないのですけれど、イマドキのヘアメイクというよりは一昔前の雰囲気が出るようにしました。髪の毛もストレートでキレイな感じじゃなくてボリュームを出したり、まつ毛もバチバチにメイクしたり」と、森川自身も違う自分になることを楽しんでいる。

 自身と彩の共通点について「根っこの部分は一緒なのかな。彩は人見知りで人と話すのも得意じゃないけど、ホステスになることで年上の商店会長さん(船越英一郎)とも自然に話せる。私も人と話すのは好きだけどちょっと人見知りしちゃう してしまうタイプですが、彩を通して船越さんと上手に話せたと思います。だから、スイッチを入れると人と話ができるところが似ていますね」とうれしそうに分析した。

 第5話での正義との口論の場面ではこれまでの結婚生活の不満を一気にぶちまけ、偽装強盗を「街のみんなのためにやったんだよ」と言い訳する正義に対して、「頭おかしいんじゃないの!?」と強く怒鳴り散らした。彩の“芯の強さ”という新たな一面が表現されたシーンだが、森川も「絶対に強いですよね、思っていることはいずれ言っちゃうんです。そこも私と似ていて、言いたいことは言えなくて積もりに積もって『もう無理!』って爆発しちゃう」と共感する。男性の思いとして「爆発する前に少しずつ話してくれたら気づくのですが…」と尋ねると、森川から「違います!『気づくのに』って言うけど、気づいてくれないから爆発するんです!『大丈夫?』って声をかけたり、こまめな観察が必要ですよ」と彩のようにピシャリと指摘され、思わず「ハイ!」と背筋を伸ばしてしまった。

 彩の強さを感じるシーンとして、第6話の刑事・澤本(吉川愛)との口論の場面も印象に残った。あのリズム感と迫力を生み出すため、入念なリハーサルを重ねたのかと思いきや「全然していないです」と森川はあっさり答える。「吉川ちゃんとはそれまでの共演シーンが最初の方に1回だけで、この撮影の現場で久々に会ったのでなんて声をかけていいのか分からなくて…。どうしようって思っている間に動きを決める段取りが始まって、そのまま掛け合いのシーンの撮影になったのですが、やってみたら段々とお互いにテンポが合ってきて、自然とヒートアップしていく流れができてすごく楽しかったです」。

■個性豊かすぎる共演者たちの素顔を紹介 森本慎太郎は「温かい雰囲気のあるムードメーカー」

 最終回に向けてドラマでは波乱の展開が続いていくが、撮影現場の裏側をさらに知るために森川から見たキャストたちの素顔についても聞いてみた。まずは、物語の主人公で彩の夫である竹野正義を演じる森本慎太郎は「落ち着きがあって温かみのある明るさというか、言葉で表すのが難しいのですが温かい雰囲気のあるムードメーカーという感じです」と紹介。その反面、「夫婦役なので待ち時間に会話をすることも多いのですが、私が話したあとに余韻でちょっと笑ってると『なんで笑ってんの』って言われて。逆に、撮影で笑うシーンがあって、終わってすぐに真顔に戻ったら『すぐに真顔になるのが怖い』って言われて…。私はどんな表情をしたらいいんですか(笑)。年下のくせに若干イジってきますね」とお茶目な部分もあるようだ。

 続いて、正義の幼なじみで一緒に強盗を計画・実行する荒木太一を演じる浜野謙太は「アラーキーがいると、いつもより2レベルくらい現場のテンションが高いです(笑)。普段もふわーっとしながらちょっと面白いことを言って、みんなを笑わせてくれます」と、カメラが回っていなくても役そのままの姿が伝わってくる。

 共演シーンの多いシュン役の曽田陵介については「よく話すんですけど、たぶん…1人が好き(笑)。コミュニケーションを取るのが好きなのかと思っていたし、アクティブにも見えるんですけど、1人でいるのもすごく好きな人で。本性がまだ見えないので、彼は奥が深いですね」と本質を見極めているところだった。

 本作に渋みと怪しさを添える商店会長役のベテラン・船越英一郎は「一言でいうと、広い。受け入れる態勢も、見えている視野も、いろんなことが広い方です」と全幅の信頼を寄せている。スナックのシーンではおつまみに「こういうものを置いたほうがいいんじゃないか」と提案するなどベテランらしい細かい気遣いも見せており、若いキャストたちをそっとサポートしている姿が伝わってきた。

■ストレス発散はアニメ お気に入り作品は「早くシーズン2をやってほしい!」

 ドラマでは、彩が自宅で強盗に襲われた恐怖から店頭に立つことができなくなってしまうが、森川自身の怖いものは「お化けとかお化け屋敷が本当に苦手なんです。心霊の話とか聞いちゃうと夜にトイレに行けなくなるしお風呂にも入れなくなるので、本当に嫌いです。みんなで話してて怖い話の流れになりそうだったら『やめて、帰るよ』って言っちゃいます」と意外にも怖がりな一面を垣間見せた。

 また、ケーキ屋といえば小さい女の子の「将来なりたい職業」の人気上位の定番。そんなケーキ屋を演じる森川に「なりたかった職業」を聞くと、「イルカ」という斜め上を行く答えが帰ってきた。

「小さい頃は職業に憧れを持ったことがなくて、小学校に入るくらいまで『イルカになりたい』って思ってました。10歳の時の『1/2成人式』で将来なりたい職業を発表しなきゃいけなくて、前の子が『お花屋さん』と言ったので私も同じことを言ってました。芸能界には中学3年生から入ったのですが、キッカケは私の家にはあまりお金に余裕がなくて、あんまりお金がなくてお小遣いをもらえなくて、お小遣いを親にちょうだいって言うのも申し訳ないので『自分で稼ぎたい』って思ったんです。中学生ができるバイトが新聞配達か芸能のお仕事しか思いつかなかったので、その時に見つけた雑誌のオーディションに応募して、今に至っています」

 そんなキッカケで俳優として活動をスタートし、デビュー以降は多数の映画やドラマに出演し続け、今や日本のエンターテインメントに欠かせない存在となっている森川。多忙な日々でのセリフ覚えのコツを教えてもらうと「コロナ以前はわりとセリフ覚えは早い方だったんですけど、コロナ期間で撮影がストップしてる間に覚える作業をしていなかったら、そこから全然覚えられなくなっちゃって…。前日に一気に覚えるのが大変なので、休みの日にブワーッと台本の自分のシーンを読んで流れを頭に入れて、前日にもテストみたいに台本を1行ずつ隠しながら読んで『私の次のセリフは…』って確認しています」と、地道に手間と時間をかけながら取り組んでいた。

 忙しい日々のストレス発散は「アニメを見ること」。最近のお気に入り作品は『天国大魔境』で「ちょっと面白すぎて、早くシーズン2をやってほしいです!」とこの日1番のハイテンションと笑顔を見せてくれた。

 最後に、森川にこのドラマの見どころを一言で表現してもらうと、「チャレンジ」とフリップに書いた。「キャストのみんなもたくさんのスタッフさんたちも、最後の結末がわからないまま走ってきました。それに、このドラマは今までの作品とは雰囲気がちょっと違うというか、設定とかもこれまで見たことのないいろんなことを含めているので、全て合わせて“チャレンジ”です。最終回もなかなかチャレンジな脚本になっていると聞いたので、演じる私はもちろん視聴者の皆さまにも楽しみにしていただけるとうれしいです」。
(取材・文/ストームイガラシ)

※取材の模様は、9日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:25)でもご覧いただけます。
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