M!LK、ヒーロー姿で宙を舞う ラストでタイトル回収&ボスの正体明らかに【「HERO」ライブレポート/セットリスト】

0

2024年06月09日 23:34  モデルプレス

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

モデルプレス

M!LK(C)壺井ひろこ/高橋まりな
【モデルプレス=2024/06/09】5人組ダンスボーカルグループ・M!LKが6月8日〜9日に、神奈川県・ぴあアリーナMMにて全国ツアー「M!LK CONCERT TOUR 2024『HERO』」のファイナル公演を開催。2日間で計1万8000人を動員した同公演のレポートをお届けする。

【写真】M!LK、ヒーロー姿でステージ舞う

◆M!LK、上空からヒーロー姿で登場

新たな演出が加わったぴあアリーナMM公演は、まるで『ヒーロー』という名のSFアクション映画を観たあとのような余韻と感動を与えてくれる、スペシャルな構成となっていた。開演時間になると場内が暗転し、スクリーンに宇宙を飛来する隕石の映像が流された。ヒーローであるメンバーが世を忍ぶ仮の姿として、蕎麦屋や医者、ジムインストラクター、小学生、パイロットに扮した紹介映像に続き、センターステージを天井まで覆っていた巨大な赤い幕が降り、高さ15メートルの上空に浮かぶメンバーが登場。満員のフロアから驚きと興奮に満ちた大歓声が沸き起こる中で、ヒーロー衣装に身を包んだメンバーはマントを羽ばたかせながら空中で上下動。さらに5人で円を描くように空を飛びながら『Over The Storm』をパフォーマンスし、シネマティックなライブは興奮と驚きと共にスタートした。

火花が上がり、スモークが漂う地上にまさにヒーローのように凛々しく降り立ったメンバーは「ついてこい ハジマリは此処から」とオープニングにふさわしいフレーズを響かせると、佐野勇斗が「今日はみんなを世界一幸せにします!」と大声で宣言し、観客のボルテージは一気に加速。アグレッシブなハードロック『ボクノアカシ』では360度に向けられた客席を見渡しながら未来の笑顔を約束し、『ハロー!』ではみ!るきーず(ファンの呼称)と手を振り合いながら笑顔で一緒に「Hey!Hey!」と声を上げ、高く掲げたペンライトを左右に降って、親密で心地よい一体感へとつなげていった。

曽野がクラップでオーディエンスとのコミュニケーションを深めた『ハナキン』からは、ヒーローの休日のような仲間とのパーティータイムに突入。間奏でびっくり箱へと飛び込んだあと、曽野舜太、山中柔太朗、塩崎太智(※「崎」は正式には「たつさき」)がパンダの被り物で姿を現すと、フロアのあちこちから「可愛い!」という声が。佐野と吉田仁人はハート型の巨大なチョコを2人で仲良く食べながら姿を見せ、曽野と佐野で塩崎を抱っこで運ぼうとするなど、メンバー間の仲の良さが伝わるわちゃわちゃ感が続出。曽野の「み!るきーずのみんな、愛してるよ!」という告白から始まったピュアなラブソング『テレパシー』ではキュートでチャーミングな表情を見せ、佐野の「やっと会えたね」という胸キュンセリフが印象的な『奇跡が空に恋を響かせた』では大切な人との出会いの奇跡のドラマを一人一人が丁寧に歌い継ぐなど、1曲ごとに雰囲気が異なるM!LKの多彩さを感じさせるブロックとなっていた。

◆M!LK、コントコーナーで会場笑顔に

幕間の映像では、ヒーローたちをまとめる正体不明のボスが現れ、ステージ上のメンバーに様々な指令を出していった。最初のインターバルでは「ヒーローたちの活動報告」と題したアドリブ満載のコントを展開。場の空気を和ませたあとに、突如、緊急アラームが鳴り響き、地球にとんでもない危機が迫っていることが知らされた。情報を収集するための潜入捜査を命じられたメンバーは、スーツにハットというクラシックなスタイルに着替えて、ネオンサインが煌めく夜の倉庫街へと向かった。

その後の『Weekend』では往年のミュージカル映画のようなエレガントでしなやかなパフォーマンスで魅了。「パッパラ・シュビドゥ・ヴァァァァァァァ」では光るステッキを使いながらクールで華麗なステップやターンをみせると、『labyrinth』ではソファーや椅子に座ったメンバー同士の絡みを妖艶に表現。ボスへの報告を挟み、「ジブンエール」「妄想ドン・キホーテ」ではトロッコに乗り込んで場内を周回。会場の広さを感じさせない演出で魅せると、センターステージへと戻り、5月22日にリリースされたばかりの最新シングル『ブルーシャワー』へ。佐野が空中に星を描き、5人で“今、この瞬間”を全力で生きる青春を感じさせる歌声を放つと会場は爽やかな雰囲気に包み込まれた。

和やかなムードのMCを経て、別れに対する未練や後悔を綴った『交差点、信号、君と僕』からはバラードコーナーへ。日替わりで歌うメンバーが変わる2曲は、ファイナル公演では「最愛」を塩崎、曽野、山中がメインステージで心を込めて歌い上げ、「何処へ」は佐野と吉田がセンターステージで向き合い、時に照れ笑いを浮かべながらも力強くエモーショナルな歌声を重ねた。

そして、山中主導によるコント「愛が足りない」では、ヒーロー活動以外の日常を送るそれぞれの職業衣装に着替えて、即興の「以心伝心ゲーム」でメンバー間の愛と絆を確かめ合う。山中の「アモーレー!」という雄叫びを合図に『Amore〜僕は君に愛を叫ぶ〜』でタイトル通りに愛を叫び、ライブはいよいよクライマックスへと到達する。

 「過去に戻って自分を助けられるなら?」をテーマにしたメンバー5人でのトーク映像に続き、謎のボスから地球に隕石が迫っていることを知らされたメンバーは、地球の危機を食い止めるための防護服に着替え、宇宙空間へと出発。ダンスブレイクをフィーチャーした『May』では、それぞれの個性とスキルを活かしたソロのダンスで1人ずつ隕石に立ち向かっていき、最後はメンバーが一致団結した全身全霊のパフォーマンスをぶつけ、耳をつんざく強烈な爆発音と共に隕石を破壊。地球滅亡の危機を救ったヒーローたちは、『Kiss Plan』では細やかな表情や仕草の変化でしなやかで艶やかな世界観を構築。最後に佐野が「物語は続いていく」と歌う『ピースサイン』で全員でピースサインを掲げた後、メンバーはセンターステージでハートマークを作り、場内には勢いよく金テープが発射された。曽野が「僕らM!LKは本当にみ!るきーずのことが大好きです。愛してます」とメッセージ送ると、メンバーがステージを降りると共にスクリーンにエンドロールが流れ、山中がコスチュームデザインを手がけ、塩崎がショーディレクションを務めたヒーロー映画のようなライブはハッピーエンドを迎えた。

◆M!LK、ツアータイトル見事に回収

み!るきーずの「もう一杯」という盛大なコールに応えたメンバーは、アンコールで再びトロッコに乗り込んで観客との距離を縮め、覚悟を決めて前に進む決意を綴った卒業ソング『桜咲く頃には』では、本編中のMCで「内緒にしてたんだけど、M!LKとみ!るきーずを幸せにすることに人生を賭けてる」と告白した佐野は歌詞を「み!るきーずがいたから」と歌詞を変えて熱唱。メインステージに戻ると、『テルネロファイター』を歌い始めたところで、急遽、ボスから世界平和が守られた感謝のメッセージが伝えられ、新たなヒーローユニフォームが提供された。

これまでの公演では、くじ引きでの衣装決めとなっており、カマキリや鯖などのハズレのコスプレ衣装もあったが、ぴあアリーナMM公演では全員がジャージをリメイクしたようなキッチュなヒーローマンに変身。ここで、最終公演のみ、謎のボスがロバートの秋山竜次であったことが明かされ、映像内の秋山は突如衣装を脱ぎ始め、M!LKメンバーのお面を使った体モノマネを披露。会場が笑いに包まれる中で、メンバーはこの日、2度目となるワイヤーアクションによるフライング演出で空中へと上昇。高いところが苦手で、常々「フライングは絶対にやりたくない」と断言していたリーダーの吉田は黄色い安全第一ヘルメットを装着しながら宙を舞い、2023年11月の結成9周年記念日に配信リリースしたパーティーソング『ハピダン』で楽しさと幸せを分かち合うと、ステージに降り立ったメンバーはマイクを通さずに生声で「ありがとうございました!」と声を張り上げ、ツアーを大成功のうちに締めくくった。

なお、終演後には、カセットプレイヤーのプレイボタンを押す音に続き、インディーズからリリースした1stシングル「コーヒーが飲めません」のフレーズ「いつしか大人になって コーヒーが飲めた時は」「僕でも君のヒーロー なれるでしょうか?」が流れ、アリーナツアーのタイトルに込めた思いを回収。さらに、スクリーン上には、コーヒーが飲めるようになった現在の姿が映し出され「10th Anniversary M!LK ARENA TOUR 2024『I CAN DRINK!』」を開催も発表された。

※以上、9日公演レポート

◆M!LK、MCで無茶振り多発

※以下、8日公演MCレポート

『ハロー!』の間奏で「盛り上がる準備できてるの?俺らに愛される覚悟はできてるの?世界で一番幸せにしてやるからどうぞよろしく」(山中)、「会いたかったか〜い?本当に俺らM!LKに会いたかった?本当に?俺もみんなに会いたかったよ〜最後まで楽しんで行きましょう!よろしく!」(塩崎)、「みんな今日盛り上がれるの?もっと聞かせて〜!盛り上がれるの?イェイイェイ!いい感じだね。今日は楽しんでいこうね」(曽野)、「さっそくですが、みんなで一緒に?(ファン:チェスト!)もう言うことないので終わります。よろしく〜」(吉田)、「ぴあアリーナ横浜〜!ぴあできそう?下の方できそう?上の方できそう?まるっとできそう?良いねぇ〜今日俺らテンションぶち上がってるよね。みんな幸せにします!いくぞ〜!」(佐野)とそれぞれが個性ある煽りでみ!るきーずと一体となった。

「ヒーローたちの活動報告」では曽野、塩崎、吉田が潜入捜査に向かう一方で、ステージから動かない佐野と山中。ボスから「M!LKの問題児」と称された2人に「スタッフの話を聞いてる時にリアクションがなさすぎる」と苦情が入った。この苦情に対し「これどっち?(佐野)」「耳中で教えてもらっていい?」(山中)とスタッフに確認すると、山中に対する苦情であることが判明。佐野が「お前はいつもリアクションないよ!」と便乗すると、山中は「はやちゃん(佐野)もねぇぞ〜!」と対抗。「俺は良く聞いているんだ」と反論した佐野が「今日の本番前の打ち合わせ15分ぐらいあるんだけど、お前寝てたよな」と暴露すると、山中は「おい!言うな!それだけ言うな!」とタジタジだった。

その後、潜入捜査に逃げた山中。残された佐野は、ボスの提案により、普段見せない姿をファンに見せることに。モニターに「好きな人が去っていくのを引き止めるように、中華料理を叫べ」というお題が出されると、佐野は困惑しながらも「ゴマ団子…!」と見事な演技力で乗り切り、会場を笑いに包んだ。

また、『ブルーシャワー』後のMCにて、鹿児島県出身の吉田が、鹿児島弁で“頑張れ”の意味を持つ言葉“チェスト”をファンに求める場面も。十八番のコール&レスポンスで大きな声が上がると「最高!次の曲めっちゃ頑張って歌う!今期サウナ行かなくていい。十分整った」と満足そうな笑顔を浮かべていた。

ヒーローユニフォームを披露した場面では、メンバーカラーでピーチヒップピンク岡崎を担当している佐野が、塩崎から「変身してみてよ」と無茶振りを受けた。佐野は「あ〜!ピーチヒップピンク岡崎!」と後ろ向きでお尻を突き出すポーズを披露。振り切ったポーズに自ら「まずいって!」と慌てる様子を見せていた。そして、ラストの『ハピダン』は吉田の掛け声でスタートすることに。「チェスト以外」とメンバーからチェスト規制を受けた吉田は「そもそもピーチヒップピンク岡崎の時にそんなに面白くなったくせに!」と駄々をこねながらも、「きらめきイエロー!」と拳を上げて自身の担当カラーを叫び、最後の曲振りまで会場を盛り上げていた。

◆「M!LK CONCERT TOUR 2024『HERO』」

総動員数3万5000人を超えた本ツアーは3月末から福岡、名古屋、大阪、神奈川の4都市で8公演が行われ、全公演のチケットがソールドアウト。クライマックスとなるぴあアリーナMM公演は6月8日、9日の2日間にわたって開催され、急遽販売された立ち見席を含めて、両日とも約9000人、計1万8000人を動員。ファイナル公演のみCSテレ朝チャンネル1での生中継も行われた。(modelpress編集部)

◆6月8日公演セットリスト

-OPENING-
M1.Over The Storm
M2.ボクノアカシ
M3.ハロー!
M4.ハナキン!
M5.テレパシー
M6.奇跡が空に恋を響かせた
-interlude 1-
M7.Weekend
M8.パッパラ・シュビドゥ・ヴァァァァァァァ
M9.labyrinth
-interlude 2-
M10.ジブンエール
M11.妄想ドン・キホーテ
M12.ブルーシャワー
MC
M13.交差点、信号、君と僕
M14.何処へ(塩崎・山中・曽野)
M15.最愛(佐野・吉田)
-interlude 3-
M16.Amore〜僕は君に愛を叫ぶ〜
-interlude 4-
M17.May
M18.Kiss Plan
MC
M19.ピースサイン

-ENCORE-
EN1.新学期アラカルト
EN2.テルネロファイター
MC
EN3.ハピダン

◆6月9日公演セットリスト

-OPENING-
M1.Over The Storm
M2.ボクノアカシ
M3.ハロー!
M4.ハナキン!
M5.テレパシー
M6.奇跡が空に恋を響かせた
-interlude 1-
M7.Weekend
M8.パッパラ・シュビドゥ・ヴァァァァァァァ
M9.labyrinth
-interlude 2-
M10.ジブンエール
M11.妄想ドン・キホーテ
M12.ブルーシャワー
MC
M13.交差点、信号、君と僕
M14.最愛(塩崎・山中・曽野)
M15.何処へ(佐野・吉田)
-interlude 3-
M16.Amore〜僕は君に愛を叫ぶ〜
-interlude 4-
M17.May
M18.Kiss Plan
MC
M19.ピースサイン

-ENCORE-
EN1.桜咲く頃には
EN2.テルネロファイター
MC
EN3.ハピダン

【Not Sponsored 記事】
    ニュース設定