乃木坂46、過去最大規模3万6000人動員 4・5期だけで初の『アンダーライブ』を完走「先輩後輩の壁がいい意味でない」【セットリストあり】

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2024年06月10日 00:01  ORICON NEWS

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『乃木坂46 35thSGアンダーライブ』より 撮影:鈴木健太(KENTA Inc.)
 アイドルグループ・乃木坂46が9日、東京・有明アリーナで『乃木坂46 35thSGアンダーライブ』最終公演を開催した。7日からの3日間で過去最大規模となる約3万6000人を動員した。本日の最終公演のみオンライン生配信も行われた。

【ライブ写真20点】熱い抱擁を交わす筒井あやめ&清宮レイ

 同ライブは、34枚目シングル「チャンスは平等」(4月10日発売)のアンダー楽曲「車道側」の参加メンバーである岡本姫奈、小川彩、奥田いろは、金川紗耶、黒見明香、佐藤璃果、柴田柚菜、菅原咲月、清宮レイ、筒井あやめ、冨里奈央、中西アルノ、林瑠奈、松尾美佑、矢久保美緒の15人が参加。初めて4、5期生のみで挑んだアンダーライブとなった。

 乃木坂46屈指の盛り上げ曲「ジャンピングジョーカーフラッシュ」からライブはスタート。アレンジされたイントロでは、全員が順番にソロで決めポーズを披露していき、最後にポップアップから大ジャンプを決めて登場した筒井が「アンダーライブ盛り上がっていくぞ!」と大声で叫び、会場を震わせた。

 オープニングから激しいパフォーマンスが展開され、オーディエンスの熱気はいきなり最高潮に到達。菅原咲月の「有明アリーナ、騒げーっ!」という煽りから始まる「バンドエイド剥がすような別れ方」でもその勢いは衰えることなく、前2公演をはるかに上回る熱量で魅了した。

 「13日の金曜日」では、筒井からメンバーが一人ずつマイクパフォーマンス。「世界一熱いライブにしていくのでよろしく!」「みんなもっと声出せんのかー!」「全部出しきって世界一楽しいライブにするぞー!」「声が枯れるまで呼んでから帰ってくださいね〜!」「わたしのいいところ100個見つけるまで帰さないからね〜」など、個性あふれる煽りでファンを沸かせた。

 ライブがスタートしてから10曲連続でパフォーマンスを披露した後、今日初めてのMCでは筒井が「リハーサルが始まった時はまだまだ先のことだと思っていたらもう最終日で、あっという間でした。今回のアンダーメンバーはすごい仲が良くなったなと思っていて、先輩後輩の壁がいい意味で一切なくて、まとまりのあるいいチームになりました。そのチームワークもばっちり見せつけてやろうと思います!」と宣言した。

 ユニットコーナーでは、初日は佐藤璃果を中心に猫のコスプレ衣装で歌唱した「流星ディスコティック」や奥田が透明感の強い歌声を響かせた「立ち直り中」、2日目は曲中に岡本姫奈が早着替えを披露した「Out of the blue」や矢久保美緒を筆頭にセクシーさと凛々しさが混在するパフォーマンスを見せた「革命の馬」など印象的なユニットが多数用意された。

 最終日のきょうは、小川のヒップホップダンスをフィーチャーした「ブランコ」を筆頭に、林瑠奈をはじめとするメンバーが伸びやかなボーカルを届ける「羽根の記憶」、金川のセリフと素直な歌声が印象的な「その女(ひと)」、中心に立つ清宮レイが圧倒的な存在感を放つ「Against」と、ユニットごとにカラーの異なる演出で魅せた。

 ラストスパートでは筒井が「私にとって大切な曲、皆さんに届きますように」と話し、自身が表題曲に初選抜となった「夜明けまで強がらなくてもいい」を披露。筒井のソロパートから始まったアレンジバージョンでは、メンバー全員がそれぞれの声を響かせた。

 本編最後の曲を前に、筒井は「アンダーライブ3日目、あっという間に残りわずかになりました」と話し始め、「私はアンダーとそして自分自身と、毎日向き合ってきました。初めての座長という立場で、私に何ができるのか悩んでいたんですけど、そんな悩む必要はありませんでした。みんなが一人ひとりできることをやって、アンダーライブという場所を守るために頑張っていて、そんなみんなで今日まで作り上げてきました。新しい自分に出会えるかもしれないというワクワクで始まったこの期間、自分のことをより好きになれました。尊敬するメンバー、大好きなスタッフさん、応援してくださるファンの皆さん、誰か一人でも欠けていたら成り立たなくて。そんな基調で、奇跡のような時間を過ごしています」と語る。

 そして4・5期生だけでの開催となった『アンダーライブ』に「一人ひとり、葛藤や不安もあったと思います。でもその葛藤や不安をつぶすくらい、アンダーライブへの熱い気持ちがありました。そしてその熱い気持ちを頼りにやってきました。最後までその姿を見ていてください」と伝えた。

 続けて筒井は「最後に一つ言わせてください」といい、「尊敬する先輩が私に名付けてくださった“革命児”という言葉。乃木坂46に革命を起こせる人になりたいです。頑張ります」と、かつて1期生の齋藤飛鳥から期待とともに贈られた“革命児”という言葉を使って今後への決意を宣言。涙を潤ませ、深くお辞儀した。そして筒井が今回センターを務める「車道側」を披露し、笑顔を輝かせた。

 アンコールでは「ざぶんざざぶん」「太陽ノック」「左胸の勇気」をパフォーマンス。最後には“アンダーライブリーダー”の松尾から「ありがとうございました!今回は4期生・5期生だけでの初めてのアンダーライブ。そして初参戦のメンバーがいたり、卒業を控えるレイちゃんは最後だったり、いろんな思いを抱えてここに立ってきました。自分たちだけで大丈夫なのかなと不安もそれぞれあったかと思いますが、4期生はたくさん力を出し合って頑張ってきましたし、それ以上に5期生のみんなが自主的にたくさん動いてくれて、みんななら、この先6期生が入ってきても、すてきな先輩になるんだろうなと心強く思いました。先輩後輩以上に、お互いが尊敬し合えるこの15人で今日まで頑張ってこれたこと、誇りに思います」と思いを語った。

 ここでライブは終了したかと思いきや、メンバーが去った後も、コールが鳴りやまずWアンコールへ。すると、きょうはスケジュールのため休演すると発表されていた奥田がサプライズで登場。「おじゃましまーす!」と私服と思われる装いで現れ、「ジャンピングジョーカーフラッシュ」を全員そろった15人で披露した。感動に包まれる中、清宮が率いて全員で手をつなぎ、マイクを使わず地声で「ありがとうございました!」と精一杯の感謝を伝え、『乃木坂46 35thSGアンダーライブ』の幕を下ろした。

 2014年からスタートし、今年で開始10周年を迎えた乃木坂46のアンダーライブ。1、2期生が基盤を作り上げ、徐々に会場の規模を大きくしていき、今ではアリーナ規模をソールドアウトさせるまでの名物ライブとなっている。初めて4、5期生のみで挑んだ今回のアンダーライブだが、この日の公演からは先輩たちの意志をしっかり引き継ぎつつも、未来へつなげていこうとする現メンバーの思いも強く伝わってくるものだった。

■『乃木坂46 35thSGアンダーライブ』DAY3
0.OVERTURE
1.ジャンピングジョーカーフラッシュ
2.バンドエイド剥がすような別れ方
3.自惚れビーチ
4.思い出が止まらなくなる
5.13日の金曜日
6.錆びたコンパス
7.あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
8.嫉妬の権利
9.不等号
10.狼に口笛を
11.ブランコ
12.羽の記憶
13.その女(ひと)
14.Against
15.ハウス!
16.扇風機
17.日常
18.Hard to say
19.さざ波は戻らない
20.踏んでしまった
21.Actually…
22.夜明けまで強がらなくてもいい
23.車道側
【アンコール】
EN1.ざぶんざざぶん
EN2.太陽ノック
EN3.左胸の勇気
【Wアンコール】
WEN1.ジャンピングジョーカーフラッシュ
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