永瀬廉&松田元太、『東京タワー』親友役で“相乗効果”を実感「お互いの良さが引き出せた」

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2024年06月10日 00:44  ORICON NEWS

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オシドラサタデー『東京タワー』に出演する永瀬廉、松田元太 (C)テレビ朝日
 King & Prince・永瀬廉が主演し、Travis Japanの松田元太が共演するテレビ朝日系オシドラサタデー『東京タワー』(後11:00)がいよいよ佳境を迎える。年上女性との禁断の恋に堕ちる主人公・透(永瀬)とその親友・耕二(松田)を体当たりながらもみずみずしく演じた2人が合同インタビューで、15日に放送される最終回を前に、見どころやこれまでの撮影を振り返った。

【写真】肩を組む透(永瀬廉)と耕二(松田元太)

 本作は、2001年に刊行された江國香織氏の同名小説が原作。05年には黒木瞳×岡田准一で映画化、14年には韓国でテレビドラマ化もされている。21歳の青年・小島透と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史(板谷由夏)の美しくも許されない愛を、令和という新しい時代ならではのストーリー、登場人物たちの心の機微を、現代の東京の最旬スポットでのロケーションで描き出す。

■永瀬&松田、カウンターバーで『東京タワー』鑑賞「詩史になった気分になって」

――これまでの撮影で苦労したシーンはありますか。

永瀬:7話で耕二のやっていることが全部バレて、3人に詰められるシーンです。透としてはただその場にいるというだけなのですが、詰められてないのも辛い。現場に入った時の空気感がすごく重かったし、(セリフを)聞いているだけで苦しかった。耕二もより大変だったのかな。

松田:もちろん全部、楽ではなかったですし、透とのシーンもそうですが、全部難しい。でもそういう空気感も楽しめて自分の中での課題も毎回見つけながらできた。だから本当に全部が楽しかったし、難しかったです。

――そのなかで印象的だったシーンは。

松田:1つですよね?1つに絞れないんですよ。「耕二のここ」っていうのが個人的にはなくて『東京タワー』という、全部で1個の作品というのが強くて…めちゃめちゃ申し訳ないんですけど…全部っていうか。本当にごめんなさい、そこを答えてよって話なんですよね(笑)。なんですけど、全部好きだなって。でもしいて言うなら、透とのシーンはとても楽しくて、僕と廉との関係性もある上でできたのかな、と思っています。

永瀬:あるじゃん(笑)

松田:ね、それを先にって話だよね(笑)

永瀬:ほんまにそう(笑)

――周囲の反響はいかがですか。

永瀬:幅広い層の知り合い、友だちの同世代から、年上の方、本当にいろんな方々の目に触れて、それぞれ違った感想を聞いたりとかもすることで、この作品がいろんな人の元に届いていることを実感して、すごくうれしいですよね。内容的にも話す上でのフックになるような作品なので、そういう部分でも感想を言ってもらう機会は多かったですね。

――印象的な感想ありました。

永瀬:謎の考察をしている友だちがいて…。

松田:(考察を)送ってきてくれたの?めっちゃ、いい友だちじゃん!

永瀬:1話で『俺の予想、詩史さんの旦那さんが透の実の父と見た』。いやいや、そんなややこしい話ちゃうわって送ったんですけど…(笑)。あの詩史さんが透の母親に復讐するというドラマや!みたいな。もうそこから既読無視したんですけど(笑)

松田:返してあげなよ(笑)

永瀬:とりあえず、見てって感じ(笑)。なんかそういう独特な感想も含めてちょっと面白かったですね。

松田:僕もメンバーで言うと、ちゃか(宮近海斗)がずっと1話からリアルタイムで観てくれていて先日のコンサートで新潟に行ったタイミングで、ちょうど4話の放送があったので部屋で観ていたら、宮近と松倉(海斗)と七五三掛(龍也)が来て一緒に観ました。宮近はずっと観ているから『耕二は今こういう感情?』とか、いろいろ解説しながら一緒に楽しめたんですけどマチュ(松倉)は1話しかまだ観ていなくて。ずっと喜美子(MEGUMI)さんと耕二の大人なシーンで『あ!』みたいな(笑)。中学生と観ているようでうるさかったんですけど、しめ(七五三掛)も含めて、真剣に観てくれているうれしさもありました。あと若槻千夏さんがどハマリしてくれているみたいで「『東京タワー』の大ファンです」と言ってくれました。でも、これを機に松田はバラエティーやめた方がいいよ、バラエティーじゃなくて、もう役者だけしてった方がいいよ、みたいにしっかり言われて(笑)。これからの未来をちょっとちゃんと考えないとな、と思ったきっかけにもなって『東京タワー』ってすごいなと思いました(笑)

――メンバーと一緒に見るのは、ちょっと気恥ずかしさがあった?

松田:いや、なかったです。でもマチュが大人なシーンで興奮してると、そう思うんだ、こっちとしてはそういう感覚ではなくて、やっぱ美しくっていうのがあったので、そういう気持ちがなかったです。普通に観ていましたね。

――放送前、永瀬さんは高橋海人(※高=はしごだか)さんに絶対に見せたいとお話もされていましたが、実際に反応がありましたか。

永瀬:1話は見てくれたみたいで…『面白かった』とかそういう感じですね(笑)

――撮影裏でお話したことなどエピソードはありますか。

永瀬:裏でもしゃべったりしたよね。色々ね。

松田:ラジオでも言ってくれたよね?なんだっけ、裏…裏庭?なんだっけ?庭?

永瀬:庭には二羽、にわとりがいる?(笑)

松田:庭には二羽、にわとりがいる…(笑)。なんだっけ、ラジオの。

――庭ラジ?(『King & Prince 永瀬廉のRadio GARDEN』)

松田:あ、それ!(笑)。ラジオで言ってくれたんだよね。一緒にご飯行ったじゃん。ご飯に行って放送を一緒に観た話。

永瀬:あ!話した、話した。

松田:一緒に撮影していた日があって、その現場がちょっと早めに終わったので、ご飯行こうって言って一緒にバーのカウンターで飲みながら観たよね。詩史と透でバーのシーンがあったけど、放送される前からそういうシーンを撮っていることを知っているから、詩史になった気分になって…詩史(自分)と透(永瀬)。空気で恋に堕ちるんだな、みたいな。勝手に詩史に感情移入しました。その時、話し方もゆっくりだったよね。

永瀬:ゆっくりだったね(笑)。結構、本当に(松田が)詩史さん、そんな感じだった。

松田:そうだよ。もう好きなっちゃいました。

永瀬:メイクラブだったよね。

――現場でも結構しゃべっていた?

永瀬:結構しゃべったけど、深い話はせず他愛もない話だったよね。中学生みたいな話をしていました(笑)。レベルは低いですね(笑)

松田:それが楽しいんだよね〜。

永瀬:現場では、楽しく過ごすっていうのをモットーにやっていました。

――最初の頃は永瀬さんが『元太くんのビジネスおバカ疑惑を暴きたい』とおっしゃっていましたがどうなりましたか?(笑)

松田:あったね(笑)

永瀬:360度どこから見てもバカでした。365日24時間年中無休でおバカでした(笑)。正月休みとかない!年中無休、不眠不休でおバカでした(笑)

松田:廉は全部ツッコんでくれるし、逆に急にボケ始める時もあって、そこは頭良くなった気分。ずっと楽しくいることができました。

永瀬:でも全然対応してくれなかったですね(笑)。俺が求めていたようなワードや、こういう雰囲気で突っ込んでほしいっていう感じでは一切来てくれなかったです。

松田:いや、ちょっと待ってよ。ストイックすぎるって!

永瀬:ボケに気づいてない時もあって、生粋の24年間バカだったんだなっていう…(笑)

――そうはいっても、廉くんのおバカなところも?

松田:廉も意外と…僕に比べたらもちろん頭がいいですけど。でも、廉もおバカだな、と思うことはありました。

永瀬:バカになっているんだけどね!

松田:あ、そういうこと?

永瀬:元太のレベルに合わせていかないと会話が進まないから。

松田:そういうこと!?え、優しさ?

永瀬:優しさというか、なんかそうなった。お芝居みたいな感じ。

松田:僕とお芝居してたの?

永瀬:バカを演じる、みたいなお芝居している感覚だったね…。

松田:だとしたら、めっちゃうまかった!(笑)。でも、一緒にいやすくて楽しかったです!

■永瀬&松田、『東京タワー』出演前後で心境に変化「いろんな意味でモチベーションを与えてくれた」

――2人ではお芝居の話とかは特にすることがなかったとのことですが、撮影を通して、お互いの芝居や俳優としての姿勢に刺激や影響を受けたことはありましたか。

松田:現場で自分が演じているシーンが終わった後、そのモニターチェックをすぐにして監督と話し合って『これはこういう感じだけど、どう表現したらいいですか』と監督の意見を聞き、もう1回撮った時、ちゃんと実演する。その向き合い方は本当にストイック。でも休憩の時は、ほわんとして、ギャップもあって、オンとオフの切り替えもできる。1個1個100パーセント以上のパワーですべて演じていたので、透もすごく好きですけど、永瀬廉という人もすごくリスペクトできてすてきだなと…好きになっちゃいました。恋ですね!

永瀬:元太の耕二のリアルさ、『こういう大学生いるよな』と、すごく魅力的に演じてくれて、元太にしかできない耕二っていうものをやってくれた気がする。そういう耕二とあいまった時の透、お互いの良さが引き出せたなと思いますね。耕二と透の対比というか、元太が演じる耕二がこういう感じだからこそ透もよく見えたり、透がこういう感じだからこそ耕二もよく見えたり…そういう相乗効果は芝居中や放送を見ていても感じました。

――永瀬さんは板谷さんと江國香織さんとの鼎談(ていだん)で、「嫌な言葉ではないけど透からしたら心をえぐられるセリフ」があるとおっしゃっていましたが、どのことだったのでしょうか。

永瀬:「私はあなたの未来に嫉妬しているのよ」っていうセリフですね。決して他者を傷つけるような言葉ではないけど、詩史と透の関係性から見て詩史さんにその言葉を言われることの透への残酷さは『本当になんでそういうこと言うの?』っていう気持ちになる。透にとっては傷つくには十分鋭い言葉だなという風に感じましたね。

――最終回の注目ポイントを教えてください。

永瀬:それぞれが転機を迎えている、それぞれの関係性がどう変わっていくか。8話では透からの申し出、告白に対して詩史さんがなんと返事をするか。

松田:耕二はもうMEGUMIさんに…あ、喜美子に(笑)

永瀬:合っているけどね(笑)

松田:喜美子さんに対しての好きという気持ちが本気になっていく。直接ちゃんと伝えて、それを受けた貴美子さんも、どう受け入れて、なんというか揉み砕いていくか…。「噛み砕いていく」か!(笑)。噛み砕いていくか。ハラハラドキドキがすごく、もう詰まりに詰まっていて、もう詰まりに詰まってます!

永瀬:8話まで、透と耕二は本当にいろんなことを経験して、いろんな気持ちをもらって、いろんな感情になって、そのうえで9話の前にそれぞれの気持ちを伝えて詩史さんと喜美子さんがどう応えて、それに対して透と耕二がどうなっているかが最終回で描かれているので、最終的に2人が恋を通じてどう成長したかっていうのを見届けてほしいなとは思います。

――今回の作品への出演前後で心境に変化はありましたか。

永瀬:まさか自分が許されざる恋をテーマにした作品に出ることができると思っていなかった。自分では思ってなかったような出会いは、今回僕にとって刺激になったし、なかなか経験できる役ではないので、すごくありがたかったし、うれしかったです。自分が思っていないようなことって起きるんだな、と思うと、この仕事を経て今後も、仕事していくのが楽しみになりました。本当にたくさんの方々に見ていただけて、身近なところで反響も感じられたことはもちろん、いろんな意味でモチベーションを与えてくれた作品だったなと思いますね。

松田:いろいろ考えさせられるストーリーでもありましたし、自分が演じさせてもらった耕二も、自分なりに、前回(映画版で)演じていた(松本)潤くんとはまたこう違う“令和耕二”にできたらと、自分にしかできないものにしたい、というのがあった上で廉とこうして共演できたっていうご縁もありますし、MEGUMIさんと板谷さんも含め、たくさんの方とご縁で出会え、今後も自分が成長していきたいなって思うことが毎日ありました。またお芝居の楽しさを知ることができて、改めてTravis Japanに、あ、Travis Japan(流ちょうな発音)にお土産を持って帰ることができる松田でいたいな、と強く思いました。

 最終回(第9話)は15日の午後11時から1時間SPで放送する。
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