SixTONES京本大我、古川琴音と“キス未遂”で撮り直し「やり過ごそうとしてた」2人で築き上げたラブシーン秘話【「言えない秘密」インタビュー前編】

0

2024年06月10日 06:04  モデルプレス

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

モデルプレス

モデルプレスのインタビューに応じた古川琴音、京本大我(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/06/10】映画「言えない秘密」(6月28日公開)で初共演を果たすSixTONESの京本大我(きょうもと・たいが/29)、古川琴音(ふるかわ・ことね/27)にモデルプレスがインタビュー。前編ではお互いの魅力から撮影秘話、キスシーンの裏話に迫る。<※一部ネタバレあり>

【写真】京本大我&古川琴音の密着2ショット

◆京本大我主演「言えない秘密」

台湾の国民的スターでアジアでも人気を誇るジェイ・チョウ氏が、初監督にして主演を務め、台湾アカデミー賞で作品賞含む3部門受賞、アジア圏内で爆発的ヒットを記録した同名映画を原案とした本作。

伝統ある音楽大学を舞台に、京本は過去の出来事から思うようにピアノが弾けなくなってしまった音大生・湊人、古川は明るく魅力的でありながら、ある秘密を抱えたどこか謎めいた雰囲気の雪乃を演じる。

◆京本大我&古川琴音、お互いの印象・役との共通点

― まずは、お互いの第一印象を教えてください。

京本:こっちゃん(古川)が出演している作品をいろいろ拝見していましたが、すごく独特で神秘的なオーラがある方だと思っていたので、いざ共演するとなると、どんな感じで会話してくださるのかお会いするまであまり想像がつきませんでした。クールな方なのかと思ったら、とても気さくで距離を詰めてくださったので僕も最初からフラットに接することができて仲良くなれて嬉しかったです。実際に撮影が始まってからも変わらず平和に、現場を優しい空気にしてくださって助かりました。

古川:私もお会いする前までは、青や白色のようなクールなイメージがあったので同じように「どういう風にお話しされる方なのかな?」と考えていたのですが、一緒にやってみてマイペースでお茶目な部分がたくさん見えました。一番いいなと思ったのは、ご飯のことをよく考えているところ(笑)。食いしん坊なところがいいギャップで癒されました。

京本:バレちゃってる(笑)。ずっと考えていました(笑)。

― 古川さんは京本さんに対し「青と白の印象がある」とのことですが、京本さんは古川さんの印象として何色が浮かばれますか?

京本:白かな?…あ、今着てるからかな(笑)?でも久々にお会いしましたが、今日もお話していて、改めて唯一無二の存在だと感じました。純粋でピュアで「一体どう育ってきたんだろう?」と思うような品の良さがあるのでやっぱり白ですね。

古川:ありがとうございます。嬉しいです。

― 京本さんは古川さんを「こっちゃん」と呼ばれていますが、お互い呼び方を決めているのですか?

古川:最初になんて呼んだらいいかというお話になったとき、ファンの方から「『きょも』って呼ばれている」とお聞きして可愛いなと思っていたら「『きょも』って呼んで!」と言ってくださったので「きょも」か「きょもちゃん」と呼んでいましたが、今は「京本さん」になっていました(笑)。1年ぶりにお会いしたので…(笑)。

京本:あれ、戻っちゃった(笑)?僕は普段から「こっちゃん」と呼ばれていることをお聞きしたので、そのままいただきました。

― ご自身から見て役と共通するところはありますか?

京本:僕はそんなにかけ離れている印象はなくて、わりと近かった気がします。等身大の男の子で、挫折もトラウマもあったと思いますし、不器用さも含め自分と近いかなと思います。それは監督も言ってくださって「まんまでいいよ」と声を掛けていただきました。でもあまりにもそのままだと、「今の大我だった」みたいなダメ出しをされて「『まんまでいい』って言ったじゃん!」と思いつつ(笑)、そこの違いはあるのだと感じて難しかったです。

― 「そのままでいい」と言われた中でも、ご自身と決定的に違うところや差別化していたところはありますか?

京本:そういう意味で言うと、本当にないかもしれないです。父親との接し方も男同士だとあんな感じですしね。でも僕はひかり(横田真悠)にあんな冷たくしないかな(笑)。ひかりがあまりにも可哀想で、もう少しケアもすると思います。

古川:私は強いて言うなら、猪突猛進なところかな。雪乃の想いの強さはすごくよく分かるなと共感しました。少し違うかもしれませんが、例えばアニメなら一度観始めたら2〜3日ぐらいで全部観てしまいます。1回ハマると終わるまで抜け出せないんです(笑)。そういった一途な気持ちや想いの強さは自分の中にもある気がします。

◆京本大我&古川琴音、お互いが演じたからこその魅力

― お互いが湊人、雪乃を演じたからこその魅力を教えてください。

古川:湊人が京本くんで本当に良かったなと感じたのは、演じているときに少し寂しさがあったところ。「雪乃の想いがどこまで届いているんだろう?」という気持ちがあったのですが、湊人が雪乃の秘密を知ってからもがく中でやっと湊人の想いを知ることができました。一緒のシーンではなかったので、試写で初めて観たときに「あ、こういう表情で雪乃のことを追いかけてくれていたんだ」と知れて、愛情深い人だなと感じました。

京本:僕も初号を観て知る部分が半分以上で中には知らないシーンもあったので、雪乃の想いや見えていなかった部分を知ることができて、観ていて一番グッときたところでもありました。作品を観たことで、この2人の出会った意味も含めていろいろなことをより強く実感できましたし、雪乃への愛おしさがさらに生まれて素敵だなと思いました。

― 撮影裏でお互いに距離感がグッと縮まった瞬間や盛り上がった会話はありますか?

古川:クランクイン前にピアノの練習を一緒にしたからなのか、壁がそこまでなかった気がするんですよね。京本さんがマイペースでいらっしゃるから、私もマイペースになれました。

京本:自然体でいてもらえたなら良かったです(笑)。僕も最初からオープンのまま最後までご一緒できた印象です。あと、2人乗りのシーンでは、僕が2人乗りに慣れていないのもあって、片道行ってスタート地点に戻るために折り返すとき「練習がてら乗ってよ」と(カメラが)回っていないところでこっちゃんを乗せてスタート地点に戻ったりするコミュニケーションもあって、ゲーセンや海のシーンも本当に素で楽しみながらやっていました。

海のシーンは衣装が濡れちゃうので1発勝負だったんですよ。監督にもプレッシャーをかけられて、案の定、僕は水が怖くてめちゃくちゃ水を嫌がっていました(笑)。作品としてはノスタルジックな空気ですが、2人で楽しめるシーンがいっぱいあったので、撮影の合間やカメラが回っていないときもゲーセンをぷらぷらと一緒に回っていました。

― 古川さんから見て、京本さんはマイペースだというお話がありましたが、どんなときに感じられましたか?

古川:それこそ自転車の練習をしているとき、出発した地点からカットがかかって戻るときに京本さんが送ってくださるんです。もちろんそれは元々持っている優しさでもあると思うのですが、こうやって気軽に相手を誘うことができて、自分の中にポンと入れられる方なんだなと、あまりガードを感じませんでした。マイペースという言葉で合っているのか分からないですが、すごいなと思っていました。

― 京本さんはフラットに人を誘うことが得意なタイプ?

京本:そうですね。まさに一昨日ぐらいの話なのですが、ドラマ「お迎え渋谷くん」の現場でもロケしていたところに、ちょうどケーキ屋さんあったので、昼休憩に入るときに「ケーキ屋さん行こう!」とヒロイン役の方(田辺桃子)を誘いました(笑)。「ショートケーキ買うけど何買う?」と聞いたら多分気を遣ってくれて「シュークリーム」と言ってくれたので「じゃあ買おう!」みたいな(笑)。その場で見つけたものは共有したくなっちゃいます。

古川:そうそう!そういう感じです(笑)。

◆古川琴音、京本大我のピアノを絶賛「自分の体に音が宿っている」

― 劇中のピアノの連弾シーンがすごく印象的でしたが、当時の思い出や大変だったこと、苦労されたことはありますか?

京本:僕はピアノの経験が全然なかったのですが、現場はピアノがある環境が多かったので、少しでも時間ができたら弾きに行っていました。その音を聴くと(古川が)来てくれるんですよ。作品の中でも、僕がピアノの音を聴いて引き寄せられるシーンがありますが、その逆バージョンのように、僕が弾いていたら引き寄せられて来てくださるし、逆に僕が聴きつけて行くこともあって、時間を決めずとも自然と一緒に練習が始まるといった流れでずっとやっていたので、いざ連弾のシーンを撮るときもスムーズに進めることができました。

古川:そうだね。でも京本くんはほぼ未経験の中、ピアニストでも難しい曲を弾かれるので「大丈夫かな?」「どうなるんだろう?」と思っていたのですが、体の使い方が本当に上手なんです。ダンスもされているからなのか、自分の体に音が宿っているというか、体全体で表現されるのが上手だなと撮影しているときから思っていましたが、映像を観てより強く感じました。でもピアノは大変だったよね?

京本:曲数も多かったし大変でしたね。でも連弾は断然こっちゃんのパートが難しくて、それをさらっと演奏されていてすごかったです。

古川:いやいや!練習しましたが、ピアノ経験があるのと全くやっていない状況からでは全然違うじゃないですか?本当にすごいなと見ていました。

京本:ありがとうございます。

― 古川さんが教えることもあったのですか?

古川:いや、私も自分のことに必死で教える余裕はありませんでした。すみません(笑)。

◆京本大我、キスシーンに苦戦

― “プレゼントを渡す、渡さない”といったじゃれ合いのシーンをはじめ、お二人のやり取りがアドリブなのかと思うほど自然体で素敵でしたが、撮影はどのように進められましたか?

京本:段取りは丁寧にやっていただいて、プレゼントのシーンやじゃれ合うシーンも2人で詰めていきました。

古川:その場の空気を読んでやっていましたね。2人のシーンを撮影していて思いましたが、きっと監督がロマンチストなんだなと。湊人よりも雪乃の視点に寄ってくれているような気がしていて、雪乃をよりドキドキさせるように湊人を動かしてくれるようなアプローチがあったように感じました。体の距離感が近いシーンが多かったので、最初は少し遠慮してしまった部分があったのですが、監督から「もうちょっと寄って」と細かく演出していただきました。

― キュンとするようなシーンもふんだんに盛り込まれていますが、お二人がときめいたシーンを教えてください。

京本:ダンスシーンかな。2人でリハーサルをする日も振り付けの日もちゃんと別日にあって、当日も最後はカメラ目線で終わるかどうかなどいろいろなことにこだわっていました。ここまで撮ってきたシーンとは少し違ったある意味異質な時間でもあったので、作品全体で観たときにこのシーンがどういう感じになるのかと話していましたが、実際観てみたときに、すごく必要なカットだったなと感じました。あのシーンがあるからこそ、その後のシーンがより入ってきた気がします。やっぱり監督から言われたこと、求めてくださることに応えようとしっかり向き合って良かったなと、監督を信じるべきだなと思いました。

古川:私もダンスシーンは印象的ですごく楽しかったです!その前の日の撮影が結構長めで、お互い疲れている状態でダンスレッスンがあったので、変なテンションになってしまいすごく笑っていた気がします(笑)。

京本:楽しかったよね。ミュージカルではたまにありますが、やっぱりグループで活動していると女性と踊ることなんてほとんどないので新鮮でした。

古川:たしかに。でも京本さんがすごくリードしてくれました。引っ張られたからその向きで回る…みたいな形で、おかげさまで撮影を乗り越えられました。

あと私は、ダンスシーンの後に2人でピアノを弾くところの手の寄りのカットが一番キュンとしました。じわじわと近づいている気持ちや、2人の慎重な感じが出ていて、印象に残っています。

― 手だけのシーンとなりますが、こだわったところはありますか?

京本:どうだろう…。でも、もっと自分の指が震えちゃったりするかなと撮影前にいろいろ考えていましたが、しっかり練習していましたし、こっちゃんが横にいるという安心感もあって、ピアノの撮影で大苦戦したことはほとんどないかもしれません。本当に柔らかいムードのままずっと撮影することができました。キスシーンの方が苦戦しましたよ、当てられなくて(笑)。

古川:目を瞑るからどこに唇があるか分からなくて「あ、外れた」「こっちだった」とか福笑いみたいになっていました(笑)。最初に京本くんが「どこにあるか分からない」と言い出したんだよね(笑)。

京本:あはは、めっちゃ外れてたよね(笑)。実は最初はやり過ごそうとしました。1回OKが出たから黙っとこうと思ったのですが、監督から「あれ?してないよね?」という声が聞こえてきて、もうバレてしまったらしょうがないと「してないです」「当てられなかったです」と白状して撮り直しました(笑)。

◆京本大我&古川琴音「言えない秘密」試写で号泣

― 実際に試写をご覧になって、お二人は初号で号泣していたとお聞きしました。

古川:お恥ずかしい話ですが…(笑)。

京本:え、(席は)真ん中ですか?

古川:せっかくなので真ん中で観ました。

京本:同じだった。良かった(笑)。数日前に先に観させていただいて、僕も真ん中に案内されたのですが、まだ誰も鼻をすすり出していないのに僕が先にすすっていて、その音が恥ずかしかったです(笑)。

古川:実は私も同じです(笑)。雪乃を演じたからなのか、多分誰も泣かないような場面でグッときちゃいました。でも自分の作品で泣くのは恥ずかしいですね(笑)。自分の出演している作品を観て泣くのは初めてで、終わった後に、今までの撮影裏の思い出込みで泣いているのか、純粋に作品に感動して泣いているのか分からなくて少し混乱しました。でも京本くんが「すごく良かった。本当にありがとう」と言ってくださったので後者なのかなと思います(笑)。

★インタビュー後編では、SixTONESが主題歌を務める「ここに帰ってきて」の魅力や2人の“夢を叶える秘訣”について語ってもらった。

◆京本大我(きょうもと・たいが)プロフィール

1994年12月3日生まれ、東京都出身。2020年1月22日、SixTONESのメンバーとしてCDデビュー。ミュージカル作品に多数出演しており、近年では「ニュージーズ」(2021)、「シェルブールの雨傘」(2023)、「モーツァルト!」(2024年8〜11月上演)で主演を務める。2022年10月期放送の日本テレビドラマ「束の間の一花」で連続ドラマ単独初主演。現在は、主演を務めるカンテレ・フジテレビ系火ドラ★イレブン「お迎え渋谷くん」(火曜よる11時〜)が放送中。

◆古川琴音(ふるかわ・ことね)プロフィール

1996年10月25日生まれ、神奈川県出身。2018年デビュー。ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝いた映画「偶然と想像」(2021)の1編で主演を務める。近年の主な出演作は、ドラマ「エール」(2020)、「コントが始まる」(2021)、「アイドル」(2022)、「どうする家康」(2023)、映画「偶然と想像」(2021)、「今夜、世界からこの恋が消えても」(2022)、「みなに幸あれ」(2024)、「雨降って、ジ・エンド。」(2024)、「ACMA:GAME アクマゲーム」(2024)など。待機作に、フジテレビ7月期月9ドラマ「海のはじまり」(7月1日放送開始)、映画「お母さんが一緒」(7月12日公開)、「シサㇺ」(9月13日公開)、「Cloud クラウド」(9月27日公開)がある。

◆ストーリー

過去の出来事からトラウマを抱えた大学生・湊人は、どこか謎めいた雰囲気の雪乃が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の明るく純粋なピアノの演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものへとなっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまう。

【Not Sponsored 記事】
    ニュース設定