シリア戦も“3バック”採用へ…森保監督「チームとしての共有、戦術の浸透を図れるようにトライする」

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2024年06月10日 18:08  サッカーキング

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前日会見に出席した森保監督 [写真]=湊昂大
 日本代表を率いる森保一監督が10日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・グループB最終節シリア戦に向けた前日会見に出席した。

 開幕4連勝でアジア最終予選進出を決めた日本代表は、7日の第5節ミャンマー戦では3バックシステムを採用し、見事に5−0の勝利を収めた。森保監督は、明日の試合についても「戦術的なところで言いますと、シリア戦でもチームとしてより共有を図れるように、より戦術の浸透を図れるように、3バックにトライするつもり。ミャンマー戦からは大幅に選手を入れ替えて、戦いたいと思います」と継続することを明言している。

 また森保監督は、ディフェンス陣の個々の能力が世界トップレベルに近づいているという見解を示した。3バックシステムが機能する要因を語った同指揮官は「日本人選手が世界で多く戦っていて、ポジションで区別するなら2列目の選手がより多くヨーロッパでプレーしていますが、前線、2列目、中盤、ディフェンスと全体的に、特にディフェンスの選手がヨーロッパ、世界の舞台で力を見せてくれていると感じています」と告白しつつ、「ディフェンスラインの選手たちが力を示してくれているからこそ、3バックで対応しながら、守備を安定させ、(横の)幅は広くなりますが、カバーして、攻撃に移るということを具現化できています」と口にした。

 続けて、「ミャンマー戦は勝たなければならない試合の中で、選手は攻撃の部分で意識を持ちつつも、守備の意識を忘れず、良いバランスから無失点に抑え、攻撃の圧力を増すことにトライしてくれました。3バックと4バックに違いはあると思いますが、試合中に4バック気味になるみたいなこともあって、選手たちが状況に応じて、仕掛けたり、受け身になったりと可変しながら、バランスをコントロールしてくれています。トレーニングでは固定してやりますが、選手たちにも(試合中は)必ず変えてやるということ、受け身であれ、攻撃的であれ、主体的に可変していくようにと伝えています」とコメントした。

 さらに森保監督は、選手の起用法にも言及。所属するフライブルクではウィングバック(WB)としてもプレーする堂安律については、「3−4−2−1の場合、シャドーとWBでプレーしてもらいたいと考えています。ミャンマー戦はシャドーで起用したので、(シリア戦では)WBとしてチームの戦術の幅を広げられるかを試してみたい」と披瀝。加えて「求めることとしては、攻撃で良さを生かすところ。今シーズンはWBでプレーし、攻守に献身的に走り、攻撃ではゴール前で得点に絡む、守備でもゴール前で防ぐことをタスクとして担っていました。日本がアジアで確実に勝つため、世界で勝っていくために、彼のように攻撃に特徴があり、得点に絡めるような選手がハードワークし、攻守にチームへと貢献することを期待したい」と述べた。

 なお、ミャンマー戦で登録外となった長友佑都と久保建英は「ケガの状況を最優先したい」とのこと。最後に、森保監督は「明日のシリア戦は、2次予選突破を決めている状況ですが、これまで通り、目の前の一戦に勝つということ。そして最終予選、さらにその先へ積み上げできるようにチャレンジします」と意気込んだ。

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