衆院情報監視審査会の岩屋毅会長(右から5人目)から報告書を受け取る額賀福志郎衆院議長(同6人目)=11日午後、国会内 特定秘密保護制度の運用を監視する衆院情報監視審査会は11日、2023年の年次報告書をまとめ、額賀福志郎衆院議長に提出した。今年4月に発覚した陸上自衛隊と海上自衛隊での特定秘密の漏えいについて「隊内の規範意識の欠如から生じたもので、防衛省に猛省を促す」と記した。
両自衛隊の関係者は資格のない隊員に特定秘密を扱わせるなどし、処分を受けた。報告書は海自が22年12月の別の漏えい事案を受けて再発防止に取り組むさなかだったことに触れ、「極めて憂慮すべき事態で、誠に遺憾だ」と強調した。