13歳差夫婦、なぜ“性事情”まで明かす?112万回再生の裏に悩むカップルや子どもたちへの思い「隠すと歪んだ形でとらえてしまう」

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2024年06月12日 11:30  ORICON NEWS

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(写真左から)夫・こうせいさん&妻・まりこさん(写真提供:ポンコツらいす☆年の差カップル)
 『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)など、セックスレスをテーマにしたドラマが次々と話題になる昨今。性事情に悩みを抱える夫婦やカップルは多いが、第三者に打ち明ける人は少なく、夫婦間でも語られることはほとんどないのが現状だ。そんな中、YouTubeで夫婦間の性事情についても赤裸々に明かして注目を集めているのが『ポンコツらいす☆年の差カップル』。3人の子どもを持つ親だからこその、「性をタブー視する風潮を変えたい」という思いがあった。

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■夫婦の性事情を明かす動画に112万回再生、「パートナーシップと性って切り離せない」

 YouTubeで動画を配信しているのは、13歳差の年の差カップル『ポンコツらいす☆年の差カップル』(@marikousei.uw)のこうせいさん(26歳)とまりこさん(39歳)夫妻。「年上妻のどこに惚れたのか」「年下彼氏の魅力とは」など、“年の差婚”をテーマとしたさまざまな企画をアップし、現在、23.9万人のチャンネル登録者数を誇っている。そんな2人のコンテンツ内で特に人気となっているのが、性事情について語った回。「性行為で何を大事にしているか」「されてうれしかったこと」など、2人で赤裸々に語る「ぶっちゃけ!年の差夫婦の性事情は…」は112万回も視聴されている。

 とはいえ、13歳の年の差婚というだけでアレコレ言われがちな世の中なのに、性事情というもっともプライベートなことを発信することにためらいはなかったのだろうか。

 「僕はもともと、男友だちとの間でも下ネタをまったく言わないタイプ。YouTubeを友だちに観られることが『恥ずかしい』と感じていましたし実際にSNSでも同様のコメントをたくさんもらいました。でも、年の差婚をフックに夫婦関係についての企画を考えていく中で、パートナーシップと性って切り離せない、大事なものだよなって思い至って。いろいろ言われるであろうことは予想していたけれど、まりこと一緒にいられることが僕はすごく自信につながっていて、無敵な状態だった。だから、何を言われても気になりませんでした」(こうせい)

 日本では、性教育の遅れから、性の話をタブーとする価値観が根深いと言われている。こうせいさん自身が当初は「恥ずかしい」と感じたり、視聴者から言われたのも、その現状をズバリ表していると言えるだろう。まりこさんも思いを明かす。

 「私は性について興味があって、友人たちともそういう話はしていたんです。だからこそ、『親しき中にも礼儀あり』じゃないですけど、日本人って『ここから先は言ってはいけない』という事柄があって、性もそのひとつだと感じていました」(まりこ)

 発信を決意した裏には、子どもたちへの思いもあった。まりこさんは2人の子どもを連れての再婚。今年、こうせいさんとの間に生まれた子も含め、3人の子を育てている。

 「上の子が学校で性教育を受ける時期になって、女性ホルモンのバランスや生理など、疑問に思うことを率直に聞いてくることが多くなりました。一方で、私もこうせいも、同じような疑問を持っていた時にきちんと教わってきていなくて。それが原因で、性を恥ずかしいもの、語ってはいけないものととらえる人が多いのではないかと思ったんです」(まりこ)

 そうした“歪み”は、大人になってからさまざまな部分に影響するのでは?と、まりこさんは考える。

 「大人になって、誰かとパートナーシップを育むときの障害にもなっているんじゃないかなって。本当に心から愛せるパートナーと一緒にいて、性についてお互いの思いや考えを共有することなくして、人間関係を深めるのは不可能。それくらい性って大事なものだし、みんなそこから生まれてくるのに、恥ずかしいと思う風潮に疑問を持たずにはいられませんでした」(まりこ)

 性事情を明かす2人の動画には、「赤裸々に語ってくれる人は少ないから勉強になる」「NHKの深夜番組にしてもいい内容だと思う」「こんな関係理想です」など賞賛のコメントも多数寄せられている。

 「発信することで、性に悩むカップルや夫婦の助けになればという思いはありました。せっかく動画を観ていただいているので、共有しないのはもったいないなって」(こうせい)

 動画だけではなく、2人は家庭内でも子どもたちに性の話をオープンに語っているという。

 「親がスキンシップや性の話を隠したり、濁したり、見えない環境にすると、歪んだ形でとらえてしまうことにもなりかねません。小さいころは、まだわからないかもしれない。でも、性が恥ずかしいものではなく、大切なものであるということを子どもの頃から理解しておくことは、自分自身を認めるきっかけにもなると思っています」(まりこ)


(文:河上いつ子)

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