宝塚歌劇団は12日、昨秋の宙組団員急死にともない進めてきた改革の取り組みについて、進捗(しんちょく)状況を公表した。
劇団によると、団員の心身健康管理体制をさらに強化すべく、6月から常駐医師を増員。また、過重労働解消への意識改革も進める中で、「出演者・スタッフの役割分担の見直し」も行っており、新たに「稽古場運営業務の見直しに向けた検討」も7月から始めるとした。
劇団では、改革を「実効性の高いものとするためのサポート体制」として、外部有識者で構成されるアドバイザリーボードを4月に設けているが、6月5日に第2回の場が持たれたことも発表した。
ここでは「阪急電鉄・阪急阪神ホールディングスにおけるガバナンス体制の強化」とともに、「稽古場運営業務の見直しに向けた検討」についても協議。「稽古場運営を、より円滑にかつ効率的に進めるための見直しに向けた検討について意見交換を行いました」と説明した。
また、同会合では「現在の公演の稽古状況について」報告し、「職場環境(心理的安全性)に関するアンケート」に対する専門家の見解も説明を受けたという。
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同劇団では、昨年9月末に宙組団員が急死し、宙組公演のすべてが停止。劇団は昨秋以降、組織風土の改革を進めるとともに、遺族側と協議を重ね、今年3月28日に、親会社阪急阪神ホールディングス(HD)が、上級生らによる団員へのハラスメントを認め、遺族側と合意書を締結し謝罪し、記者会見を開いた。
角和夫HD会長らが同日、遺族に謝罪していた。
宙組をめぐっては、6月20日に兵庫・宝塚大劇場で、ショーのみの特別公演として、約9カ月ぶりの再開が決まっている。
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