ALS患者半数以上で進行抑制=iPS使い発見の白血病薬―京都大など

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2024年06月12日 17:31  時事通信社

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時事通信社

京都大iPS細胞研究所=京都市左京区
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って見つけた白血病治療薬を筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者に投与する第2段階の臨床試験(治験)で、京都大iPS細胞研究所などの研究グループは12日、半数以上の患者で進行の抑制が確認されたと発表した。

 ALSは脳から筋肉に指令を伝える神経細胞が死に、全身の筋力が低下する難病。国内に約1万人の患者がいるとされ、根本的な治療法は確立されていない。

 研究グループは2017年、ALS患者のiPS細胞から作製した神経細胞を使った実験で、白血病治療薬「ボスチニブ」がALSの原因となる細胞死を抑制する効果があることを発見。19〜21年の第1段階の治験では、患者9人に3カ月間投与し、5人で症状の進行が抑制されたことを確認した。

 22年から開始した第2段階の治験では患者を増やし、期間も延長。患者26人に半年間投与した結果、半数以上で症状の進行が抑制された。 

このニュースに関するつぶやき

  • 40年前にこの病気を知った際に治療法がないと聞きました。その後、ホーキング博士が有名になるにつれてこの病気の認知度も高まり、ようやく進行を止める薬ができてきて良かったと思います
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