近年のトレンド? 宝塚記念から凱旋門賞に羽ばたいた「ドウデュースの先輩」の戦績

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2024年06月13日 07:00  netkeiba

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10年の宝塚記念を制したナカヤマフェスタ(10年6月撮影、ユーザー提供:deep-impact-evangelionさん)
 春のグランプリである宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)は近年、凱旋門賞のステップレースの意味合いが強くなっている。過去凱旋門賞で2着となった日本馬3頭(オルフェーヴルは2度2着)のうち、2頭が宝塚記念を制して渡仏した馬だった。今年はドウデュース(牡5、栗東・友道康夫厩舎)がこのローテを歩む予定。そこで今回は宝塚記念からパリロンシャンへと向かった先輩の中から、印象的だった2頭を紹介したい。

 まずは04年のタップダンスシチーだ。同年の宝塚記念で2つ目のGIタイトルを獲得。その後は凱旋門賞に直行することが決まった。しかし、道中のトラブルもあり一旦は出走断念を発表する。それでも出走を望む声が多かったため、陣営は一転して出走を目指し、予定を再構築。強行日程で参戦した。しかし、レース当日はテンションが上がってしまったこともあり17着に敗退。何とも悔しい結果に終わった。

 続いては10年のナカヤマフェスタだ。2歳時に東京スポーツ杯2歳S、3歳時にはセントライト記念を制したものの、GIでは苦戦が続いていた4歳馬。前走のメトロポリタンSを勝っていながら、宝塚記念は8番人気の低評価だった。しかし、レースでは中団後ろから長く脚を使って差し切り。レース後には秋のフランス遠征が発表された。現地でも伏兵扱いだったが、フォワ賞(2着)をステップに向かった凱旋門賞でワークフォースからアタマ差の2着に大健闘。日本のバリバリのトップホースでなくても、適性があれば通用することを示した。

 昨年は宝塚記念で2着に入ったスルーセブンシーズが凱旋門賞でも持ち味の末脚を見せて4着と存在感を発揮した。今年のメンバーに目を向けると、22年に出走したドウデュース以外にもディープボンドが過去に2度凱旋門賞に出走している。また、ルージュエヴァイユは祖母デインドリームが11年の凱旋門賞馬。ドウデュースだけでなく、こちらの2頭にも注目してみたい。

【宝塚記念をステップに凱旋門賞に挑んだ馬】左が宝塚記念の着順、右が凱旋門賞の着順
・04年タップダンスシチー…1着→17着
・06年ディープインパクト…1着→失格
・08年メイショウサムソン…2着→10着
・10年ナカヤマフェスタ…1着→2着
・12年オルフェーヴル…1着→2着
・14年ゴールドシップ…1着→14着
・19年キセキ…2着→7着
・21年クロノジェネシス…1着→7着
・22年タイトルホルダー…1着→11着
・22年ステイフーリッシュ…9着→14着
・22年ディープボンド…4着→18着
・23年スルーセブンシーズ…2着→4着

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