こども食堂を知っていますか?知っていても利用したことのない人が8割<ママのリアル調査>

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2024年06月13日 09:30  ママスタセレクト

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子どもがひとりで参加しても、安心して食事ができる「こども食堂」。無料または低額で温かい食事をとれ、“誰かと一緒”に食卓を囲むことができるのも魅力です。共働きやひとり親世帯の増加によって、ひとりで自宅で食事をする子どもがいることも背景にあるのかもしれません。ママスタセレクトでは、そんなこども食堂について「こども食堂を知っていますか? また利用したことがありますか?」と問いかけるアンケートを実施しました。選択肢には「知っていて、利用したことがある」「知っているが、利用したことはない」「はじめて聞いた」「その他」の4つを設定。750人近くのママたちから回答が寄せられました。
参考:農林水産省|こども食堂と連携した地域における食育の推進

8割強のママがこども食堂を「知っているが、利用したことはない」と回答



202405_子ども食堂について
回答のなかでもっとも多かったのが「知っているが、利用したことはない」と答えた82.1%のママたち。そこには大きくわけて3つの理由があげられます。

住んでいる地域にない、どこにあるかわからないから

『住んでいる地域にこども食堂がないから』
『どこにあるのかわからない』
「こども食堂」の存在は見聞きしていても、実際に身近にあるかどうかわからないというママが多数派でした。筆者も「こども食堂」の活動について知りたいと思って調べたことがありますが、自宅周辺には見つからなかった経験があります。居住地域もよるでしょうが、どの地域の誰もが気軽に使えるというほどには、活動そのものが広がっていないのかもしれません。

利用の仕方がわからないから

『利用してもいいのかわからないので』
『どんな雰囲気か想像ができないから、行っていいのか躊躇って(ためらって)しまう』
「誰が使えるのかわからないから」という声も届きます。利用時間や利用条件がわからず、自分が行っていいものか……、と戸惑うママも少なくないようです。

本当に困っている家庭に向けたものだと思うから

『本当に困った人しか利用できないイメージがあるから』
『シングル家庭や、病気がちの人が利用できるイメージがある』
はっきりと「金銭的に困って、食事さえもとるのが難しいときに利用するイメージ」とコメントするママもいます。
『夜遅くまで働いている共働き家庭のお子さんのため、というイメージ』
また経済的な面だけでなく、ひとりで自宅で食事をする子どもが対象になっていると考える人も少なくありませんでした。

実際には大人も子どもも誰でも利用できるこども食堂は数多く存在します。利用料金も全員無料というところもあれば、子どもは無料でも大人は300円〜500円かかるところもあるなど、さまざま。大人に利用料金を課しているところは、そこで得た利益を子どもたちの食事を用意する費用に充てる、という一面があるようです。

実際に利用したことがある人は1割弱


約8割のママたちがこども食堂を「利用したことがない」と答えた一方で、「利用したことがある」と答えたママは約1割。利用したきっかけはどこにあるのでしょうか。
『仲良しのママ友が行ってたので一緒に参加させてもらった』
『友人がお手伝いをしていて「お子さんと一緒に来て!」って誘われたから』
「ママ友に声をかけられたから」というコメントは他にもありました。「ママ友がこども食堂のスタッフだから」という場合も往々にしてあるようです。
『娘が通う幼稚園で土曜日にこども食堂をしているから』
「児童館やママイベントでこども食堂をしていたから」など、偶然にも自分の生活圏内にこども食堂があった、という声も寄せられました。

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存在そのものを知らなかった人も


こども食堂の存在を「はじめて聞いた」聞いたというママは5.3%、「その他」は3.1%存在しました。「知っているが、利用したことがない」と答えたママから「利用の方法がわからない」という声があがったように、こども食堂の利用者を増やすためには、認知されるきっかけをつくる必要もありそうです。

またコメントのなかには「こども食堂は、政治家が人気取りのためにやっている印象」という辛辣な一言もありました。こども食堂の運営には、地域社会の協力と支援が不可欠です。政治家も含めた行政機関は地域のニーズや課題を理解して、こども食堂が持続可能な形で運営できるようにサポートする必要があるのではないでしょうか。

こども食堂が“誰もが気軽に使える場所”になるように



「こども食堂」の存在には次の4つのメリットがあると考えられます。

1. 無料か格安で食事をとることができる
2. 子どもがひとりではなく、誰かと食事ができる
3. 温かい食事が食べられる
4. 親同士、子ども同士のコミュニティがうまれる

こども食堂を定期的に利用しているママからはこんな実感のこもったコメントも届きました。
『母子家庭です。仕事が忙しい時期に子どもだけでも安心して食べさせてもらえる場所なので利用しています』
『月に一度、私たち親子にとって大切な息抜きの時間を提供してもらっています。本当にありがたく思っています』
こども食堂の存在が、こうした親子にとってどれほど大切な場所なのかが伝わってくる声です。

大人も子どもも誰ひとり孤立することなく、コミュニティのなかで生活していくことを目指すとき、こども食堂の果たす役割は大きいといえるのではないでしょうか。誰もが気軽に使えるこども食堂が増えることを願います。
<編集部注>「こども食堂」は運営母体によって利用時間や条件、名称が異なります。詳細は各運営団体にご確認ください。
【アンケート概要】
総回答数:742票
調査方法:インターネット
調査月:2024年5月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
【人気】の記事:ほかにもママたちの気になる回答結果は……?

文・編集部 イラスト・善哉あん

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このニュースに関するつぶやき

  • うちは、食べるのも人員も困ってないから行かない。困ってる人の拠り所を圧迫しちゃいけないと思う。
    • イイネ!2
    • コメント 2件

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